PCX e:HEV 駆動系チューニング Vol.1

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KN企画PCX用ドライブプーリー

今回はPCX e:HEVの駆動系をチューニングしますが

JK05・JK06・KF47全てのPCXで共通の作業です。

本来、スクーターの駆動系をチューニングする目的は

ギア比や変速するタイミングを変えて

加速力を良くする方向に振ったり

逆に燃費をよくする方向に振ったりもしますが

今回の最大の目的はハイブリッドのモーターアシストを

最大化させる為の駆動系チューニングを行います。

まずはざっと駆動系のチューニングに使ったアイテムを

紹介していきますが

まずは駆動系チューニングの中心となるプーリーからです。

JK型のプーリーはほとんど出回っていないので

過去のPCX用パーツを使いますよ。

という事で今回用意したアイテムは

KN企画のドライブプーリー(ウェイトローラー等セット物)です。

このプーリーを使う事で発進時のギア比を軽くします。

最高速領域でのギア比は純正とほとんど同じなので

ほぼほぼ発進のギア比だけを軽くする為のプーリーですね。

ちなみに過去にこの商品を2セット買いましたが

全く同じ加速特性だったので問題はなかったのですが

社外品プーリーの中でもかなり安い商品なだけに

当たり外れがあるみたいです。

アマゾン や 楽天市場 の価格を参考にして下さい。

 
パワーアッププーリーボス463-1447100

JK型PCXに合わせて過去のPCX用プーリーを最適化させる為に

プーリーボスも交換します。

今回使ったプーリーボスは

キタコのパワーアッププーリーボス DLC仕様(463-1447100)です。

長さは48.2mmなんですが

付属している0.5mmと0.3mmのボスワッシャーを使う事で

JF81純正プーリーボスと同じ長さになります。

ちなみにDLCコーティングしていない

普通の方(463-1447000)も売っていますよ。

アマゾン や 楽天市場 の価格を参考にして下さい。

 
KITACOスーパーローラーセット

それに組み合わせるウェイトローラーは

基本的に自由なんですが

加速を重視するなら13gあたりまでがベストで

加速寄りでも燃費とのバランスが良いのが16g

燃費を重視するなら出来るだけ重いウェイトローラーを使います。

今回使ったウェイトローラーは

キタコのスーパーローラーセット(21g)で

PCXはスズキのアドレスV125と同じウェイトローラーです。

今回はハイブリッドのPCXという事で

出来るだけモーターに仕事をさせる為にも

あえてもっとも重いウェイトローラーを採用しました。

アマゾン や 楽天市場 の価格をご参考に・・

 
JK型PCX純正ドライブプーリー

それでは駆動系をチューニングする上で

知っておく必要がある情報を載せておきますが

まずはJK型PCXの純正ドライブプーリー一式の

重量を量りましたが先代のJF81型と比べると

ドライブフェイスとランププレートはほぼ同じ重量なのに対し

真ん中のプーリーだけが明らかに重くなっていました。

 
KN企画ドライブプーリー重量

KN企画のドライブプーリーの重量はこんな感じで

ドライブフェイスもプーリーもかなり軽い事が分かります。

しかし、ランププレートだけは純正と比べて少し重かったですね。

 
プーリー比較

左:KN企画プーリー   右:JK型純正プーリー

プーリーを比べてみると

JK型PCXの純正プーリーは

かなり厚みがある事が分かりますが

外径も大きくなっているので

それが重量が重くなっている理由だと思います。

つまり、JK型の純正プーリーはギア比の変速する幅が

先代よりも広いので

ヘタな社外品プーリーよりも優秀ですし

クランクケースカツカツのサイズなので

これ以上大きくする事は出来ないと思います。

 
JK06・KF47PCX純正ウェイトローラー

JK06とKF47には19gのウェイトローラーが使われていますが

JK05だけ18.5gのウェイトローラーなので

先代のJF81型と同じ重さになりますね。

ヤマハのスクーターと比べると

ホンダのスクーターは基本的に燃費寄りのセッティングなので

ウェイトローラーを軽くすることで

簡単に速くすることができますが

それだけエンジン回転数が高めになるので燃費が悪化します。

0.01秒でも速く加速したい場合は

出来るだけ軽いウェイトローラーを使えば良いのですが

13gを切るような軽いウェイトローラーの場合では

ドリブンフェイス側にあるセンタースプリングとの兼ね合いや

プーリーの駆動伝達能力が落ちることで

逆に遅くなる事が分かっています。

 
PCXプーリーボス比較

左:JK型  中:JF81型  右:JF56型

次は純正のプーリーボスを見ていきますが

PCXは新しくなる度に

プーリーボスが長くなっている事が分かり

JK型ではダントツに長いですね。

おそらく分厚くなったプーリーに合わせて

プーリーボスも長くなったと思われます。

計測したデータはこんな感じです。

JK・KF47純正プーリーボス(22105-K0R-V0)長さ50.9mm

JF81純正プーリーボス(22105-K97-T00)長さ49mm

JF56純正プーリーボス(22105-KWN-900)長さ47.5mm

 
PCXプーリーボス重量比較

ついでにプーリーボスの重量も量ってみました。

左からJF56型、JF81型、JK型、パワーアッププーリーボス。

同じ素材なので長さに比例して重くなります。

 

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