HONDA PCX タコメーターの取付 Vol.1 |
今回はPCXにタコメーターを取り付けたいと思います。 PCXのようなスクーターは自動変速なので エンジンの回転数が分からなくても普通に走れますが 駆動系のチューニングを行う時には必須のアイテムですね。 タコメーターの取付は一見ハードルが 高いように思える作業かもしれませんが 誰にでも取付出来るように 必要以上に細かく説明するので安心してください。 今回用意したアイテムは デイトナのHGデジタルタコメーター(72815)です。 ボタン電池で駆動するイージータイプもありますが HG(ハイグレード)タイプは車体の電源と接続するので バックライトが点灯するのが特徴です。 |
タコメーター本体の重量は75gととても軽量です。 |
車体に取り付ける前にまずは部屋で下ごしらえを行います。 タコメーターの配線は2分割されていて 青と白の線がエンジン回転数のパルス信号を読み取る線で 赤と黒の線がバッテリーに接続する線で そこに紛れている茶色の線が ACC(アクセサリー)電源と接続する線です。 |
まずは電源の線から作業を行いたいと思います。 車体側のコネクターにダイレクトに接続して ACC電源を取るので茶色の線に端子を取り付けておきます。 端子は住友の090型端子を使います。 090型はバイクの防水コネクターに使われている端子です。 |
3~5ミリほど被覆を剥きます。 プロはナイフで被覆を剥いたりしますが 素人の方は電工ペンチを使うと簡単ですよ。 くれぐれも中の銅線を切り落とし過ぎないように。 |
090型の端子を固定します。 専用工具を使えば簡単ですが ラジオペンチ等でも一つずつ端子のヒダを折りまげてやると 配線に固定出来ますよ。 これで電源を接続する準備が整いました。 |
次はエンジン回転数を読み取るパルス信号の配線です。 タコメーターから伸びた配線には 先ほど作業をした電源関係の線を接続する白いコネクターと パルス信号を読み取るPLUGと書かれた黄色い線と IG/ECUと書かれた白い線がありますが PLUGの黄色い線の方は今回使わないので ビニルテープ等で絶縁しておきます。 |
PLUGの黄色い線の方は このようにプラグコードに線を巻き付けて エンジンの回転情報を読み取るのに使いますが エンジン回転情報が荒く飛び飛びになってしまい 正確じゃないので使わない方が良いです。 |
今回はIG/ECUと書かれた白い配線を使い イグニッションコイルの配線からパルス信号を読み取るので イグニッションコイルの配線から分岐させる配線を作ります。 過去に作ったパターン1としてはこんな感じですね。 ダブルのギボシ端子を使った分岐配線の例です。 今回、PCXに接続するにあたって IG/ECUの白い線の長さ的には余裕があるので 黒い線の部分を省略して白い線を 直接ギボシ端子の分岐に繋げても大丈夫です。 |
そしてさらに分岐の配線を簡単にしたのがこのパターンです。 線が二つくっついたダブルコードを使って分岐させた例で 今回はこれでイグニッションコイルの配線に接続させます。 |
分岐させる配線には0.5sqのダブルコードに 250型の平端子のオスメスを使います。 ダブルコードがない場合は普通の線を 2本使っても大丈夫ですよ。 |
まずは100ミリほどのダブルコードを用意します。 この線の長さも、タコメーターからの配線に 余裕がないのなら長く取りますが PCXの場合は余裕があるので短くても大丈夫です。 今回は絶縁スリーブを使うので真っ先に 線にスリーブを通しておきます。 それから先ほどやった作業と全く同じで 被覆を3~5ミリほど剥いて 250型平端子のオスとメスを配線に接続します。 |
タコメーター側のIG/ECUの白い線に接続する方には 一つの平端子に二つの線を接続せさせます。 |
分岐配線の端子に合わせて タコメーター側の白い線にも 平端子を固定させます。 真っ先にスリーブを通しておいてください。 |
同じように平端子を固定します。 |
この状態で車体のイグニッションコイルの配線の間に 接続させるだけです。 これで部屋での配線の下ごしらえは終わりです。 え?線を作るのがめんどくさい? その場合はデイトナから IGコイルから分岐させる線が出ているので買って下さい。 |