HONDA CBR1000RR-R 520コンバート作業 Vol.4

HOME - GARAGE - CBR1000RR-R - 520 Conversion

520VX3チェーン

次はドライブチェーンを交換します。

今回用意したアイテムは

D.I.Dの520サイズのドライブチェーン VX3(520VX3-118ZB)で

色はゴールド、リンクはカシメジョイントを選びました。

520サイズに落とした事で軽量化は十分に出来るので

ほんの少しだけ耐久性に期待が出来るVX3を選びました。

CBR1000RR-R純正チェーンのリンク数は

118リンクですがアマゾンでチェーンを買う時は

安く売られている事が多い節目の120リンクのチェーンを買って

後で2リンク分をカットした方がお得だったりしますよ。

あとスチール→シルバー→ゴールドの順で

カラーによっても価格が上がります。

アマゾン と 楽天市場 の価格を参考にして下さい。

 
520ZVM-X重量比較

左:520VX3(116リンク)  右:520ZVM-X(116リンク)

本来、CBR1000RR-Rの排気量から

適正なチェーンを選んだ場合

520サイズのチェーンでは

耐久性の高さをウリにしているチェーンを選ぶ必要があります。

D.I.Dだと520ZVM-X(1200ccまで対応)

RKでは520X-XW(1000ccまで対応)になりますが

今回取り付けるVX3のチェーンと比較した場合

写真の通りでどうしても重量が重くなってしまいますね。

軽量なチェーンは1000ccのバイクに使うには

どうしても耐久性では十分でないので

交換サイクルは通常の半分くらいになると思います。

 
ZVM-XとXXWの比較

左:520ZVM-X(110リンク) 右:520X-XW(110リンク)

ちなみにD.I.DのZVM-XとRKのX-XWの重量を比較した場合

明らかにZVM-Xの方が軽いですね。

よく見るとZVM-Xの方はアウタープレートのサイズが

X-XWと比べて明らかに小さいので

隣のアウタープレートとの隙間が広いですね。

しかもより大きな排気量に対応している

ZVM-Xの方が耐久性でも優れていると思います・・が

実売価格ではRKの520X-XWの方が少し安いです。

 
CBR1000RR-R純正ドライブチェーン

ちなみにCBR1000RR-R純正の

ドライブチェーン(525サイズ118リンク)の重さは2385gでした。

つまり、重い520ZVM-Xのチェーンを選んだとしても

純正の525サイズのチェーンと比べれば

軽量化出来ることになりますね。

 
VX3チェーン重量

D.I.DのVX3(520サイズ118リンク)の重量を調べると

1793gだったので今回は592gの軽量化が出来ます。

 
新品ドライブチェーン

購入時、126リンクがアマゾンでは最安値だったので

これは126リンクのチェーンですよ。

チェーンにはグリスが塗ってあるので

取り付けた後の見た目を綺麗にするなら

表と裏側のアウタープレート部分(側面)だけ

グリスを拭き取っておいた方が良いですね。

 
ドライブチェーンのリンク数え方

126リンクのチェーンなので純正と同じ118リンクにカットする為に

端から8リンク分を数えてカットするピンをマジックで塗ります。

あと、約束事としてチェーン同士を繋ぐには

内側のインナープレート同士でないと繋げないので

カットするのは、おのずと2リンク刻みになります。

 

520サイズ対応のチェーンカッターを使って

マジックで塗ったピンを打ち抜きます。

ちなみに写真のはD.I.D純正のチェーン工具のかし丸君で

チェーンカッターの機能とかしめる機能を持っています。

かし丸君はふざけた名前にそぐわず、かなり高価なんですが

耐久性も高く、補修部品も揃っているので一生使える工具ですよ。

 

D.I.D純正工具だと27ミリの工具で本体を抑えて

19ミリの工具でネジを回しピンを打ち抜きます。

ちなみにスプロケットの歯数を前後で3T以上増やした場合は

120リンクにカットした方が良いのです。

一番確実なのは車体にチェーンを取り付けてから

車体に合わせてチェーンをカットする方法なので

この時点ではまだチェーンをカットしない方が良いですね。

チェーンは少しでも短いと使いものにならなくなりますので・・

袋を開けた時点でカットしておく事をお勧めしたのは

車体に取り付けたチェーンをカットするよりも

圧倒的に作業がやりやすいからです。

 

それではまず作業がやりやすいこのあたりで

純正のチェーンをカットします。

 
CBR1000RR-R純正チェーンリンク

純正のチェーンを再利用したい場合は

リンク部分のピンをチェーンカッターで打ち抜きます。

純正部品としてリンク部分だけも売っているので

繋ぎ合わせると再利用が出来ますよ。

D.I.Dのジョイントリンクが型番:40535-MKR-D11で

RKのチェーンだと型番:40535-MKR-D12です。

 

チェーンカッターを一度分解して

チェーンを挟み込みカットします。

 

先ほどと同じ感じでピンを打ち抜きますが

チェーンカッター本体を抑える工具は出来るだけ長い物を使うと

写真のように地面に引っ掛ける事で両手でネジを回せるので

女性でも比較的簡単にピンを打ち抜けます。

 
CBR1000RR-R純正チェーンカット

ピンを打ち抜けたら手応えが軽くなり

裏からピンが飛び出します。

1本のピンに対してOリングが2つ使われているので

ゴミを回収して下さい。

 

純正チェーンの片側を適当な袋の中に入れて

回収する準備をしておきます。

チェーンが切れると矢印部分のアンダーカウルに接触するので

軍手等、適当な物を敷いて養生しておきます。

とりあえず全ての作業が終わるまでは

チェーンがアンダーカウルに接触する可能性があるので

チェーンの通り道になるアンダーカウルの上側は

全て養生しておいて下さい。

 
CBR1000RR-Rチェーン交換

カットしたチェーンの後輪側には

新しいチェーンの端を適当なヒモか細い結束バンドで繋ぎます。

 

前側のチェーンを引っ張って

古いチェーンを袋の中に入れていきます。

いずれは新しいチェーンに入れ替わるので

繋いだヒモをカットすれば

古いチェーンを効率良く回収出来ます。

 

次はチェーン同士を繋ぎますが

車体に合わせてチェーンの長さを調整する場合は

ここでチェーン同士をたぐり寄せて

インナープレート同士になるピンの所にマジックで印を入れて

チェーンカッターでカットします。

予め後輪をしっかり前に押しておくと

チェーンをたぐり寄せやすくなります。

写真のようにチェーンフッカーを使っても良いのですが

リアのスプロケットの所で連結させても良いですね。

 
VX3カシメジョイト

チェーン同士を繋ぐ付属のカシメジョイトを用意します。

 

ピンが付いたプレートにOリングを2本通して

チェーングリスを塗ります。

 

チェーンの裏側から通して繋ぎ合わせます。

 

さらにピンの先端部分にOリング乗せて

チェーングリスを塗っておきます。

 

外側からアウタープレートを取り付けて

落ちないように少し押し込みます。

アウタープレートには表裏があるので

必ず文字が書いてある方を手前(表側)に向けます。

 

D.I.D純正工具の場合は

カッターピンを逆さに取り付けます。

 

その先端に50のカシメ用のプレートを乗せます。

 
CBR1000RR-Rチェーンのカシメ作業

アウタープレートを工具で押し込みかしめます。

ちなみに工具にはチェーンが定位置に固定されるように

裏側にへこみがあるのでしっかり位置を合わせます。

 

かしめた所のジョイント部分をクネクネ動かして

グリスをOリングになじませ柔軟な状態にしておきます。

最後にプレートが外れないようにピンの末端を押し潰します。

 

圧入プレートを外してこの状態にします。

 

再びチェーンを挟んでから工具の位置をBの所に固定します。

 

手で直接ネジを回してピンの中心を捉えると

工具を動かしても位置がズレなくなるので

最後に工具を使ってしっかり締め込みますが

だいたい工具を一周近く締め込みます。

もう片方のピンも同じように先端部分を潰すと

これでドライブチェーンの取付作業は終了です。

ここで最初に取り付けたドライブスプロケットの作業に戻ります。

 

Vol.1 > Vol.2 > Vol.3 > Vol.4 > Vol.5 > Vol.6