HONDA CBR1000RR-R SP インプレッション Vol.4

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CBR1000RR-Rクイックシフター

トランスミッション

クイックシフターはSPに標準装備で

通常のCBR1000RR-Rではディーラーオプション扱いになります。

スロットルは電子制御のフライバイワイヤなので

クイックシフターはシフトアップ、ダウン共に対応していますが

シフトアップ時にはアクセルを

少しでも捻っておかないと動作しません。

シフトダウンさせる時には特に動作の制約はありませんが

アクセルを入れながらシフトダウンさせるとギクシャクするので

アクセルは抜いておいた方が良いですね。

ギア比は1速がかなり重く

1速8200回転あたりで時速100Km/hに到達し

レッドゾーンまで回すと

メーター読みで175Km/hまで加速が出来ますが

2速~6速まではクロスされています。

6速時のエンジン回転数と速度は

2000回転:55Km/h 3000回転:80Km/h 4000回転:105Km/h

8000回転:205Km/h 12000回転:305Km になります。

レースベース車ではない市販のCBR1000RR-Rでは

300Km/hリミッターが掛かっているので

6速12000回転あたりまでしか回せないと思われます。

ちなみに6速でアクセルを離して

アイドリングの回転数まで落ちると1400回転:36Km/hで

オートクルーズのような状態になります。

 
CBR1000RR-Rクイックシフターの設定

クイックシフターの設定

シフトフィールというかシフトペダルの節度感(硬さ)も

ソフト、ミディアム、ハードから選べます。

標準ではソフトに設定されています。

あえてハードにする意味としては

節度感を強くする事で

ギア抜けのような症状を確実に防止出来ますし

特に低回転域での1速~2速にシフトアップする際は

ニュートラルに入る可能性も高いので

ハードの方が比較的に誤動作を防止出来ますが

基本的にクイックシフターでシフトアップする際は

最低でも3000回転以上は回した方が動作がスムーズです。

シフトダウンの場合も同様である程度の回転数が

あった方が動作がスムーズですが

シフトダウンの方では2000回転前後でも十分動作します。

私はニュートラルに入るのを完全に防ぐ為にも

低回転域で2速に上げる時だけクラッチレバーを使っていますが

アシストスリッパークラッチのおかげで

クラッチレバーの硬さは400ccクラス程度なので

あまり苦にはなりません。

あと、SPを買ってどうしてもクイックシフターが嫌な場合は

アップ側かダウン側、または両方の機能をオフにする事も可能です。

 
CBR1000RR-Rスタートモード

スタートモード

一般的にはローンチコントロールと呼ばれている機能で

停車時にアクセル全開状態でも設定したエンジン回転数で

ピタっと固定してくれるのでクラッチワークに専念出来ます。

この機能を使えば0-100Km/h加速を

1秒台に入れる事も可能かもしれませんね。

ローンチコントロールと言えばフェラーリや

ランボルギーニを連想させるくらい

ハイパフォーマンスマシンの証とも言える機能ですが

整備書には3回使うとクラッチの点検を行って下さいと

書いてあるくらいクラッチには大きな負担が掛かかります。

使った回数はMCS(モーターサイクルコミュニケーションシステム)

に記録されます。

取説には公道では使わないで下さいと

注意書きがありますし

公道で使った場合は保証対象外になります。

 
CBR1000RR-Rメーターパネル

メーターパネル

フルカラーTFT液晶メーターという事で

好みや必要な情報を得る為に5種類のデザインから選べます。

エンジン回転数を直感的に知りたい場合は

やっぱり標準で設定されているアナログが一番良いですね。

以前からのCBR1000RRオーナーは

やはりバーグラフのデジタルタコメーターの方が

見慣れているんじゃないでしょうか。

 

これらは先代のSC77と同じですが

バックライトの輝度調整は8段階とオートから選べます。

さらにバックグランドのカラーは

ホワイトとブラックから選べますが

輝度調整のオートと同様に

周囲の明るさによってカラーが反転するオートも選べます。

さすがに夜間にホワイトだと輝度を落としても眩しいので

全てオートの設定にしておけば間違い無いと思います。

 

最近では多くの車種に標準装備されている

レブインジケーター(シフトタイミングランプ)ですが

1速~6速までの点灯タイミングを個別に設定する事も可能でした。

 

燃料計が無い問題について

これも過去のCBR1000RRからの流れですが

燃料計がありません。

車体を大きくバンクさせるような走り方をすると

燃料計がまともに機能しないかららしいのですが

じゃあ何でCBR600RRには燃料計が付いているの?

って話になるのですが

CBR1000の方が最大バンク角が大きいからでしょうか・・

真相は分かりません。

ちなみに燃料が残り3.5Lになると

航続可能距離と共にガソリンの残量が表示されるので

燃料センサーは付いているみたいですね。

 

燃料計の代わりになる機能として

TRIP A CONS.という

Aトリップメーターと連動した使用燃料計があるので

表示するように設定しておいた方が良いですね。

 

つまり給油する時には必ず満タン給油する事と

給油時にAトリップメーターをリセットする事を心がければ

燃料計が無くても燃料の残量は分かります。

 

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