KAWASAKI Ninja ZX-25R インプレッション Vol.4

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ZX-25Rクイックシフター

クイックシフター(KQS)

クイックシフターとはクラッチレバーを使わなくても

シフトチェンジが出来る機能ですが

SEに標準装備されていて

ベースモデルではディーラーオプション扱いです。

ZX-25RはCBR250RRと同じく、電子スロットルなので

シフトアップ・ダウンの両方に対応しています。

そもそもクラッチレバーを使ってシフトチェンジしても

アシスト付きスリッパークラッチのおかげでレバーが軽く

あまり苦にならないのですが

これがあると無いのとでは

走っている時の雰囲気が全く違います。

スーパースポーツと呼ばれているバイクには

当たり前に付いている機能なので

絶対に付けた方が良い機能だと思います。

全ての車両で共通している

クイックシフターの決まり事としては

アクセルを1%でも捻っておかないとシフトアップが出来ないので

アクセルオフ時にはクラッチレバーを使ってシフトアップさせます。

あと、クイックシフターと言えども万能ではなく

ギア比が離れている1速~2速へのシフトアップや

極めて低い回転数からのシフトアップではギクシャクするので

そういう場合はクラッチレバーを使った方がスムーズです。

シフトダウンについてはそのような制約もなく

低い回転数からでもシフトダウン出来ます。

ZX-25Rをスムーズに走らせるコツとしては

1速目は車体が進み始めた4000回転以下で

速めにクラッチレバーを使って2速に入れ

後はクラッチレバーを使わずに

任意の回転数でシフトアップしていくと

スムーズに走れると思います。

クイックシフターに関わらずシフトフィールはかなり良く

理想的な節度感でしかもスムーズさもありますね。

 
ZX-25Rクラッチレバー

ちなみにクラッチレバーやブレーキレバーには

調整式ダイヤルが付いているので

指の長さに合わせて最適な位置に設定できます。

ちょっとした事なんですが

Ninja250には付いていないので高級車感を味わえます。

 
ZX-25R燃料タンク

燃料タンク

全容量は15Lという事で

Ninja250やCBR250RRよりも1Lほど容量が大きいのですが

WMTCモード値では

1リッターあたり7Km~8Kmほど燃費が悪いので

燃料満タン時の航続距離は2気筒エンジンの車両よりも低く

計算上、284Kmほどしか走れません。

実際に燃費の限界に挑戦してみましたが

信号の無い山道を6速でダラダラ走って最高で

1リッターあたり24Kmいくか、いかないかくらいなので

カタログ値の60Km/h定地燃費値とほぼ同じになりました。

ただ、それでも少しでも停車するような事があれば

簡単に22~23Km/Lあたりまで落ちますし

信号機のある市街地をなにも考えずに走ると

18Km/L前後まで落ちます。

つまり、ZX-25Rの2つ目の弱点は燃費の悪さと

それに伴う航続距離の短さになると思います。

何がショックかと言うと250ccにも関わらず

600ccのZX-6Rとほぼ燃費が同じな事ですね。

エンジン単体で言うとZX-6Rの方が

燃費が悪いのは明らかなんですが

なんせZX-25Rはギア比が軽すぎるので

巡航している時のエンジン回転数の高さが

燃費の悪化に繋がっているのは間違い無いですね。

個人的な感覚で言うと

実際に走って給油するタイミングの間隔が

CBR1000RR-Rとあまり変わらない印象なので

スーパースポーツの燃費の悪さを知らない方が

ZX-25Rに初めて乗ったとすると

ガソリンが漏れているんじゃないかと思われるかもしれませんね。

 
ZX-25Rフロントフォーク

フロントフォーク

フロントフォークはショーワ製のSFF-BPという事で

ZX-25Rの兄貴分であるZX-6Rや

ホンダのCB1000R、CB650R等で採用されています。

動き始めの抵抗感が少なく実にスムーズに動くので

路面からの入力も上手く受け流してくれるので

乗り心地が良いですね。

減衰力もどちらかというと柔らかめの設定なので

サーキットよりもツーリング向きだと思いました。

サスペンションの設定は

硬めの印象だったCBR250RRとは正反対のようですね。

 
ZX-25RショーワSFF-BP

SFF-BPはスプリングとショックの機構が

左右で別々に分かれているので

調整ダイヤルも左右非対称なのが特徴的なんですが

残念ながらZX-25Rでは調整ダイヤルが無く

減衰力とスプリングのプリロードは固定式です。

 
ZX-25Rリアサスペンション

リアサスペンション

リア側はZX-10Rと同じホリゾンタルバックリンクの

リアサスが採用されていて

5段回でプリロードを調整出来ます。

標準では最弱から2段目に設定されていますが

そのままの状態でも突き上げ感がマイルドで乗り心地が良いですね。

最弱にするとかなり快適な乗り心地になるので

完全にツーリングバイクに適した足になります。

とにかく前後ともサスペンションは

ZXとは名ばかりで乗り心地が良すぎですね。

 

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