YZF-R125・R15 タイヤ交換作業とローダウン Vol.1 |
今回はYZF-R125の前後タイヤを ハイグリップタイヤに交換すると同時に ローダウンさせて足つき性を改善したいと思います。 まずはローダウンの要となるリアタイヤからですが ダンロップのα-14 140/60R17を用意しました。 純正タイヤと同じ幅の140mmですが 扁平率を70から60に落とす事で外径が小さくなるので 約10mmのローダウンが出来ます。 |
こちらはフロント側のタイヤですが サイズは純正タイヤの100/80から110/70に変更します。 純正と同じ100mm幅のタイヤはα-14には無いので 110mmに幅を広げていますが 扁平率を純正の80から70に落とすので タイヤ外径は、ほぼほぼノーマルタイヤと同じになります。 ちなみに140mm幅のリアタイヤには Hレンジしか存在しませんが フロントタイヤの110幅にはHレンジとZレンジがあるので 速度が出ないR125・R15では Hレンジを選んだ方が安く買えますよ。 |
それではまずタイヤの重量を量ってみますが 純正タイヤのRX-01(140/70)のバイアスタイヤと α-14(140/60)のラジアルタイヤの重量を量ってみると RX-01が約5950gで α-14が約5060gでした。 つまり約900gの軽量化が出来る事になります。 リアスプロケットをアルミ製に替えても これほど大きな軽量化は出来ませんし ホイールのもっとも外側にあるタイヤが軽くなるので バネ下重量の軽量化の効果は大きく 加速力が向上したり リアサスペンションの動きが良くなるので 路面への追従性も良くなりますし 乗り心地に関しては、お尻への突き上げ感が軽減出来ます。 |
次はフロントタイヤの重量を量ってみましたが RX-01(100/80)が約3830gで α-14(110/70)が約3690gでした。 フロント側は純正よりもタイヤが太くなっているので それほど軽量化は出来ていませんが バイアスタイヤと比べると ラジアルタイヤは基本的に軽くなる傾向がありますね。 |
それでは作業編ですが 後輪側から作業を始めますよ。 まずは後輪を車体から外すので アクスルナットを19ミリの工具で外れる一歩手前まで緩めます。 |
ナットが緩むとアクスルシャフトが供回りするので シャフトの頭を17ミリの工具で押さえながらナットを緩めます。 |
次はメンテナンススタンドを使って後輪を浮かせます。 メンテナンススタンドのアダプターは 写真のようにM6のボルトに引っ掛けるタイプと 直接スイングアームを持ち上げるタイプがありますが どちらでも使えますよ。 ただ、直接スイングアームを持ち上げるタイプは 持ち上げた瞬間に支えている所が車体の前側に動くので マフラーに当てないように気をつけます。 |
予めメンテナンススタンドの高さ調整を行い 後輪は出来るだけ床から浮かさない高さ設定にするのが 作業効率的にはベストですが どうしても浮いてしまうので適当な物を敷いて隙間を埋めると 作業が楽になりますよ。 |
後輪を浮かせたらナット、ワッシャー、チェーン引きを外します。 ちなみにチェーン引きは ヤマハではアジャスティングブロックと呼びます。 |
左からアクスルシャフトを抜き取りますが 後輪が床から浮いている状態だと アクスルシャフトには後輪の重みが乗っている為 スムーズには抜けないので 足の甲で後輪を少しだけ浮かせるか 片方の手で後輪を軽く持ち上げながら抜きます。 浮かせすぎると逆に下からの力が掛かるので絶妙に支えます。 |
シャフトが抜けると後輪は前後に動かせるので まずは車体前方に転がしてチェーンを外して スイングアームの上に引っ掛けておきます。 |
次は後輪を後に転がして車体から抜き取りますが 左右にある矢印のカラーは外れやすいので この時点ではずしておいた方が良いですね。 そのまま後輪を後に転がすと ブレーキキャリパーとホイールが接触するので 写真の位置あたりでキャリパーを取外します。 |
キャリパーはスイングアームにある突起部分に 引っ掛けて固定してあるだけなので ローターから抜けた状態なら簡単に抜けますよ。 あとはナンバープレートを上手く除けて 後輪を車体から外します。 |
とりあえずブレーキキャリパーは元の位置に戻して シャフトを通しておけば外れないです。 |