YZF-R125・R15 タイヤ交換作業とローダウン Vol.5 |
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前輪のタイヤ交換作業は
後輪と全く同じなのでタイヤの脱着に関しては省略しますよ。
とりあえず17ミリと19ミリの工具を使って
フロントアクスルシャフトのナットを緩めます。 |
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次はフロント用のメンテナンススタンドを使って
前輪を浮かせますが
車体にスタンドを差し込む時に
フロントフェンダーに触れて傷が付かないように
適当な物をフロントフェンダーに掛けておきます。 |
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フロント用のメンテナンススタンドには
アンダーブラケットのセンターにある穴に差し込む
様々な太さの棒状のアダプターがあるので
予めアダプターのみを穴に差し込んでみて
穴に差し込める最大サイズのアダプターを選定しておきます。 |
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メンテナンススタンドを車体に対して正面に設置しますが
カウリングとスタンドとの隙間が
左右で均等になる所が真正面になります。
正面からスタンドがズレると
持ち上げたときにカウリングに接触する恐れがあるので
必ず両方の隙間を確認しながら持ち上げます。
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リア側のメンテナンススタンドは
出来るだけ地面からタイヤを浮かさないように
高さ調整をするのがベストでしたが
フロント側は逆に低すぎるとタイヤを取り出す時に
フロントフェンダーに接触してタイヤが抜けないので
30ミリほどタイヤが浮く高さ調整を行います。
ちなみにタイヤがギリギリ抜けないような状況だと
タイヤの空気を抜くことで何とかなります。 |
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アクスルシャフトによって
左右のフロントフォークの向きが制限されているので
アクスルシャフトを片側のフロントフォークから抜けば
左右のフロントフォークは左右バラバラに
向きを変える事が出来るようになります。 |
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アクスルシャフトが抜ければ
タイヤを前に転がして車体から外しますが
キャリパーとホイールを当てないように
タイヤの角度を変えたり
フロントフォークの向きを変えたりして避けます。 |
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ちなみにフロント側にもスピードセンサーがあるので
絶対にぶつけないで下さい。 |
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これでフロントホイールを車体から外せますが
フロント用のメンテナンススタンドを使う時は
必ず車体を垂直にする必要があるので
必ずリア側のメンテナンススタンドと併用する必要がありますよ。 |
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タイヤを組み込む作業は省略するので
ホイールを車体に戻す時は
予めブレーキパッドの隙間を広げておきます。 |
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リアと同じようにシャフトにはグリスを塗ってから車体に戻し
溢れたグリスは拭き取っておき
ナットを仮止めします。 |
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メンテナンススタンドから車体を降ろしてから
フロントアクスルシャフトのナットを本締めしますが
規定締め付けトルクは38N-mです。
先ほどブレーキパッドの隙間を広げたので
ブレーキレバーを数回握って
キャリパーのピストンを押し出しておきます。 |
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後輪もメンテナンススタンドから降ろしてから
ナットを本締めします。
規定締め付けトルクは59N-mです。 |
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これでタイヤ交換は完了です。
写真を見ても分かりますが
α-14はテカテカ光っているタイヤじゃないので
タイヤの皮むきをするにもまだ安全な方だと思います。
α-14よりも、もう一歩先の
サーキット向けのコンパウンドになると
モールドと呼ばれている剥離剤がたっぷり塗ってあるので
見た目からしてもテカテカに光ったタイヤになります。
そういうタイヤはかなり滑りやすいので
慎重に皮むきを行う必要がありますね。
α-14でもタイヤの表面が削れるまでは
大きくバンクをさせずに慎重に走った方が良い事だけは確かです。 |
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純正タイヤのRX-01とα-14を比べると
圧倒的なドライグリップ力の差がありますし
タイヤの形状もバンクさせやすい丸まった形状なので
コーナーリング性能は、もはや別の乗り物になります。
温度領域的にもそれほどシビアではないので
真冬でもツーリングをする程度なら全く問題はないのですが
サーキット志向のタイヤはドライグリップ力を優先する為
どうしても排水の為の溝が少ないので
雨の日に走る場合だけは注意が必要ですね。 |
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左:ノーマル(140/70) 右:α-14(140/60)
リアタイヤの外径が小さくなると
ギア比がローギヤード化するので
純正タイヤとのギア比の違いを調べました。
6速60Km/h時のエンジン回転数を調べると
ノーマルでは4500回転あたりですが
60扁平のα14を履いた方は4700回転ほど回っているので
約200~300回転ほどローヤード化しました。
その事がメーターパネルに表示されている事からも
YZF-R125・R15では
フロントタイヤのスピードセンサーを使って車速を計測するので
リアタイヤの外径やスプロケットの歯数を変更をしても
メーターが狂う事はありません。
ちなみにTCSの電子制御の動作に関しても
街中を走行する上では特に問題は起きていませんし
後輪が浮くような状況ではしっかりTCSが機能しています。 |
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後輪のタイヤ重量が軽くなった事や
ローギヤード化によって
加速力が確実に良くなりますし
ノーマル時の6速目はほとんど回せないので
クルージング用のギアなのですが
5速レッドゾーンから6速に入れても
最高出力が出る1万回転まで回せるようになったので
最高速度もメーター読みで約5Km/hほどアップしています。
今回はタイヤを替えただけなのに
ドライグリップ力、加速力、最高速度、足つき性を
改善する事が出来たので
チューンナップに対してのコスパとしては
かなり良いというか
これ以上の効果を得られるチューンは
他に存在しないんじゃないかと思います。 |
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