YZF-R125・R15 タイヤ交換作業とローダウン Vol.2 |
後輪が外れたのでタイヤを外す準備をします。 ちなみにα-14のようなハイグリップタイヤは 基本的にゴムが柔らかいので 脱着作業の難易度は低いです。 |
まずはドリブンスプロケットを土台(ハブ)ごと ホイールから抜き取ります。 |
スプロケットの裏側にはゴム(ハブダンパー)が 取り付けてあるので全て外しておきます。 |
次はエアバルブのキャップを外して 適当な物でバルブの中のピンを押して タイヤの空気を抜いてから バルブコアレンチを反時計回りに回して虫ゴムを外します。 慣れている人は虫ゴムを外しなら空気を抜いても良いですが くれぐれも虫ゴムを風圧で飛ばさないように注意します。 |
これでエアバルブの虫ゴムが外れました。 |
それではまずタイヤのビートを落としますが タイヤレバーを使ってビートを落とす作業は タイヤ交換作業の中でも もっともしんどい作業ですし 何よりホイールを傷つけるリスクがもっとも高い作業なので 今回はホイールにキズを付けずに簡単にビートを落とせる ビートブレイカーを使います。 バイク用のビートブレイカーはサイズが小さいのですが 上手く使えば4輪のクルマにも使えるので万能ですよ。 |
分厚い敷物を敷いてから ビートブレイカーのツメをホイールリムのすぐ手前の タイヤの縁(ビート部)を押し込む事でビートが外れます。 タイヤにも寄りますが大体2箇所にツメを入れると 片側全体のビートが落ちます。 片側のビートが落ちたら ホイールを裏返して反対側も同じようにビートを落とします。 分厚い敷物はタイヤ交換作業にはもっとも重要で 作業中は常に敷物の上で作業を行うので ホイールを床に押しつけても傷が付かない分厚い物を使います。 |
次はビートワックスをタイヤのビート部(縁)に 一周全てに塗りますが 今回はシリコンスプレーで代用しています。 ちなみにビートワックスを使った方が 圧倒的にタイヤ交換の難易度は下がります。 というのも、シリコンスプレーでは吹きかけにくい ビート部が接触するホイールのリムの内側に塗る事が出来るので よりスムーズにタイヤを剥がす事が出来ます。 とにかくタイヤとホイールが接触する両方の滑りを 良くしておく事が重要です。 |
次はリムプロテクターをリムに引っ掛けます。 ちなみにリムプロテクターを3つ使う必要があるのは 外れにくいタイヤ・・ 主に硬いトレールタイヤや低扁平タイヤの場合のみで 今回のYZF-R125に履くようなタイヤでは 2つあれば問題ないと思います。 |
次はリムプロテクターの所にタイヤレバーを差し込み タイヤのビート部にタイヤレバーのツメを引っ掛けます。 これも特別外れにくいタイヤの場合は 3本のタイヤレバーを同時に使いますが 今回は2本でも外せます。 2本のタイヤレバーを使う場合は 矢印あたり(2つのリムプロテクターの端と端)に差し込みます。 コツとしてはタイヤレバー同士の距離感がもっとも重要で 硬いタイヤほどタイヤレレバー同士を近づけないと タイヤレレバーが起こせないほど硬くなるので その場合はレバー同士の距離を縮めるので そうなると硬いタイヤでは3本使う事になります。 |
最初は硬いのでタイヤレバーを倒したり戻したりを 小刻みに繰り返してタイヤ全体を上に引き寄せてから タイヤレバーを倒してローターの裏に引っ掛けておきます。 |
あとは順番にタイヤレバーを倒すと タイヤ全体の1/3くらいが外れます。 1/4くらいだとタイヤがリムの内側に戻ろうとしますが 1/3くらい外れると戻ろうとしないので 戻るか戻らないかのタイヤの挙動が 素手でタイヤを剥がせる目安となります。 |
あとはもうタイヤレバーを外してから ホイールを足で押さえつけながら 素手でタイヤを手前に剥がすと タイヤの半分がホイールの外に出ます。 なかなか外れない場合は 両手と背筋の全てを使って剥がしますが 剥がした勢いで体がすっ飛ばないように注意します。 |
次はタイヤをホイールの外に外しますが 先にリムの内側にシリコンスプレー(ビートワックス)を 1周塗っておきます。 シリコンスプレーで吹くのは難しいのですが ビートワックスの場合は リムに接触するタイヤのビート部の内側にも一周分塗ると 剥がす難易度が下がります。 |
先ほどシリコンスプレーを吹いた奥側のリムに リムプロテクターを2~3つ装着し タイヤレバーのツメを下向きにして差し込みますが ここもYZF-R125が装着するようなタイヤなら 2個のプロテクターと2本のタイヤレバーで外せますよ。 コツとしてはここもタイヤレバー同士の距離感で タイヤの硬さによって距離を変えます。 ちなみに撮影で手をレバーから離すので 手前にもリムプロテクターを取り付けていますが 付ける必要はありません。 |
タイヤレバーを同時に持ち上げて タイヤをホイール外に押し出し このままの状態をキープしつつ・・ |
ホイールを地面に置いて足でホイールを押さえつつ タイヤの下側をもう片方の手で持ち上げて ホイールから剥がします。 あるいは、タイヤレバーの先端をもう片方の手で持って 手前にタイヤを引き剥がします。 ここがもっとも背筋力を使いますが いかにタイヤとホイールが接触する部分に しっかりとビートワックスやシリコンスプレーが 吹けているかで難易度が変わります。 |
これでホイールからタイヤを剥がせました。 |