YZF-R125・R15 タイヤ交換作業とローダウン Vol.4

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ホイールバランサー

次はホイールのバランス取りを行いますが

ホイールバランスが影響してくるのは

時速130Km/hあたりからなので

そもそもYZF-R125にはホイールのバランスウェイトが

取り付けられていません。

それはたまたまバランスウェイトを付けなくても

バランスが取れていたからなのかもしれませんが・・

しかし、高速道路を走る事が出来るYZF-R15では

バランス取りをやっておいた方が良いと思います。

今回は写真のような安物の

バイク用のホイールバランサーを使いましたが

スケボー用と同じ規格のベアリングが使われているので

高性能なベアリングに交換してカスタマイズしています。

とりあえず出来るだけホイールバランサーが水平になるのように

取り付けてある水平器を見ながら4つの足の長さを調整します。

 

まずはシャフトをホイールに固定しますが

しっかり体重を乗せて固定できるように

コマのようにシャフトを立てて固定しています。

 
YZF-R125(RE45J)ホイールバランス取り

ホイールバランサーに乗せてタイヤを回しますが

勢いよく回すと停止するまでに時間が掛かるので

5周程度で止まる程度に回します。

そしてタイヤが止まった時に

スマホでホイール全体の写真を撮って記録します。

これを3回ほど繰り返し

タイヤが止まった時の位置がバラバラなら

バランスが取れているのでここで作業は終了です。

ホイールバランスが悪いと

何回回してもエアバルブが毎回同じ場所で止まります。

 
バランスウェイト

ホイールバランスが悪い場合は

バランスウェイトを用意します。

写真の量のバランスウェイトは業務用なので

ホイール2本分だと100gほど有れば足ります。

ちなみに50g以上バランスウェイトを貼らないといけない状況なら

一端ホイールを外してタイヤのビートを落とし

180度タイヤを回転させて再びビートを上げて

取付直した方が良いですね。

 

それではホイールバランスを調整する為に

バランスウェイトの適正な重さを調べますが

止まったホイールの頂点に適当なテープを使って

とりあえず10g程度のバランスウェイトを仮止めします。

ホイールが汚れていたらテープが剥がれるので

予めパーツクリーナーで清掃しておきます。

 

次はバランスウェイトを貼った所を

9時か3時の所に持っていき手を離します。

ウェイトが上に上がった場合は

貼ったウェイトを軽くし

ウェイトの所が下がった場合はウェイトをさらに追加します。

これを繰り返すといずれはバランスが取れるので

手を離してもホイールは動かなくなります。

 

バランスが取れる重量が確認出来たら

改めてホイールの表面をパーツクリーナーで清掃して

先ほどバランスウェイトを仮止めしていた所を

バランスウェイトの裏側の両面テープを使って貼りつけます。

5g以上の場合は写真のように

ホイールの左右に分けて貼り付けます。

 

これで後輪の全ての作業が完了したので

逆の手順で車体に装着します。

 

後輪を戻す時にローターがパッドに引っかりやすいので

予めブレーキキャリパーのパッド同士の隙間を

マイナスドライバー等の適当な工具で広げておくと

スムーズに後輪を装着出来ますよ。

 
YZF-R125(RE45J)リアアクスルシャフト

アクスルシャフトには適当なグリスを塗っておくことで

水分の侵入を防げます。

特に屋外で保管しているバイクはやっておいた方が良いですね。

くれぐれも右端のネジ部分にはグリスを塗らないで下さい。

 
YZF-R125(RE45J)リアホイール取付

あと後輪を元に戻す時の注意点としては

ローターをパッドの隙間に差し込む時に

ほぼ同時にブレーキキャリパーブラケットと

ホイールのカラーが接触するので

ぶつけてカラーを落とさないように注意します。

あと、車体左側にも落としやすいホイールのカラーがあるので

出来るだけ後輪がスイングアームの中心を通るように注意します。

あと、絶対にローターをぶつけてはいけない所が

黄矢印のスピードセンサーですね。

スピードセンサーは予め外しておいた方が安心ですし

車両によっては外さないと後輪が抜けない事もあるのですが

YZF-R125では外さなくても後輪の脱着は行えます。

ちなみにスピードセンサーを固定している六角ボルトの

規定締め付けトルクは7N-mです。

 
YZF-R125(RE45J)後輪メンテナンス

アクスルシャフトを通したらナットを手で回して仮止めしておき

このままの状態で次は前輪のタイヤ交換を行いますが

先ほどリアブレーキのパッドの隙間を広げたので

ブレーキペダルを手で押して

キャリパーのピストンを押し出しておきます。

 

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