NMAX CYGNUS GRYPHUS 合同インプレッション Vol.5

HOME - GARAGE - NMAX ・ GRYPHUS - Impressions

シグナスグリファスフロントブレーキ

フロントブレーキ・・CYGNUS GRYPHUS

125ccのスクーターでもっとも効きの良いフロントブレーキは?

と聞かれるとシグナスXだと即答するのですが

それはシグナスグリファスにも引き継がれていて

もはやブレーキのシグナスと言っても過言ではありませんね。

ホイールカツカツのブレーキローターは

まるでSSのマシンのブレーキを想わせますが

このブレーキは間違いないので

当たりが付いていない納車したての状態でも

普通にブレーキが効きくほどです。

 
シグナスグリファスフロントフォーク

フロントフォーク・・CYGNUS GRYPHUS

ブレーキの効きが良いと

それに合わせてサスペンションも硬めになるのですが

グリファスも例外ではなく

硬めのスポーティな設定になっています。

これも先代のシグナスXと同様ですね。

 
NMAXフロントブレーキ

フロントブレーキ・・NMAX

125ccのスクーターでもっとも効きの悪いフロントブレーキは・・

と聞かれるとNMAXだと即答するのですが

それは新型のNMAXにもしっかり引き継がれています。

なので125ccクラスのワーストフロントブレーキランキングでは

カワサキのZ125かNMAXで最下位を争っています。

ただ・・フロントブレーキの効きが弱い事は

バイクの場合、悪い事だけではなく

人間の操作による走行中の転倒要因のほとんどは

フロントブレーキのかけ過ぎだと思われるので

フロントブレーキの効きが弱いと転倒リスクも減りますし

ブレーキ自体のコントロールも容易になります。

ただ、当たりが付いていない納車したての状態だと

壊れているんじゃなかと思うくらい

ブレーキが全く効きかないので注意が必要ですね。

 
NMAXフロントフォーク

フロントフォーク・・NMAX

当然、サスペンションの設定は

NMAXの方がソフトで乗り心地が良いのですが

新型のNMAXではフレームの剛性バランスを変えているので

縦方向の入力に対してはフレーム自体がサスペンションのように

撓るセッティングにしてあります・・してあると思います。

125ccクラスのサスペンションは

どうしてもショックのオイル容量が少なかったり

ストローク不足になりがちなのですが

それをフレームによって補っているように思えますね。

 
シグナスグリファスリアブレーキ

リアブレーキ・・CYGNUS GRYPHUS

リアブレーキもしっかり効くのですが

一般的な同クラスのバイクとほぼ同じ印象ですね。

 
シグナスグリファスコンビブレーキ

ちなみにシグナスグリファスでは

左のリアブレーキレバーと右のフロントブレーキレバーが

ワイヤーで連結されているコンビブレーキが採用されているので

左のリアブレーキレバーを握るだけで

フロントブレーキも掛かるようになっています。

ワイヤーの張り具合を調整する事で

フロントブレーキが効き始めるタイミングを変えられますし

玄人ライダーがサーキットを走る場合は

簡単にワイヤーを外せるのでコンビブレーキを解除出来ます。

 
NMAXリアブレーキ

リアブレーキ・・NMAX

効きが悪かったフロントブレーキとは違い

リアブレーキは普通に効きますね。

なのでリア寄りのNMAXの前後ブレーキバランスは

まるでクルーザーのように思えるのですが

その為、素人ライダーでも何も考えずに

ただ前後のブレーキレバーを強く握るだけで

ノーズダイブを抑えつつ安定して車体を止められます。

なのでNMAXのフロントブレーキが弱いのは

意図的にそうしているのだと思いますし

それが出来るのもABSを搭載しているからだと思いますね。

ちなみにシグナスグリファスとは

キャリパー自体が違うので

ブレーキパッドの互換性はありませんよ。

やはりブレーキではシグナスグリファスの圧勝・・

と言いたい所ですが

なんせNMAXにはABSが搭載されていますからね・・

引き分けですかね・・

 
シグナスグリファスリアショック

リアサスペンション・・CYGNUS GRYPHUS

先代同様に3段階のプリロード調整機能が付いていますが

基本的に硬めにセッティングされているのは先代同様ですね。

走る道や体重に合わせてベストなプリロードに設定する事で

底付きを軽減する事が出来ます。

 
NMAXリアショックアブソーバー

リアサスペンション・・NMAX

NMAXはリア側もソフトな印象ですね。

ソフトにしすぎるとストロークが不足して底付きするのですが

フレームのしなり具合とうまく調和させて

底付きしないようにセッティングされていますね。

今回のNMAXは間違いなく125ccクラスのスクーターの中で

1、2を争う乗り心地の良さですね。

しかも、2段階のプリロード調整機能が付いたので

ショックの上部にあるダイヤルを回すと簡単に調整が出来ます。

NMAXのプリロード調整は2段階という事もあり

どちらかと言うと一人乗りモードとタンデムモードという感じで

乗車する人数によってプリロードを調整する事で

最適な乗り心地を確保できるようになっています。

 

Vol.1 > Vol.2 > Vol.3 > Vol.4 > Vol.5 > Vol.6