NMAX CYGNUS GRYPHUS 合同インプレッション Vol.4

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シグナスグリファスエンジンヘッド

エンジン・・CYGNUS GRYPHUS・NMAX

エンジンは2台とも全く同じなんですが

今回のエンジンのウリはやっぱりVVAのシステムで

エンジンヘッドの横にくっついてるモーターによって

吸気側のバルブを開閉しているカムシャフトを

エンジン回転数に応じて

低回転用と高回転域用の2段階で切り替えます。

シグナスグリファスもNMAXも同じで

6000回転から高回転域用のハイカムに切り替わり

メーターパネルにはVVAの文字が表示されます。

なので6000回転を境にエンジンの性格が変わりますよ。

そもそも125ccという低い排気量な事もありますし

トランスミッションがCVTという事もあり

そのエンジンフィーリングの変化は分かりにくいですね。

ただ、耳を澄ませると僅かに排気音に変化が起きていて

ハイカムに切り替わった6000回転以降では

僅かに籠もりのあった音が少しクリアになります。

 
シグナスグリファスメーターパネル

メーターパネル・・CYGNUS GRYPHUS

先代からフル液晶になりましたが

やはりタコメーターが付いているのはシグナスの伝統ですね。

メーター全体に他とは違うセンスを醸し出そうとしているようですが

ぶっちゃけ、タコメーターは明らかに

先代までの方が見やすいですね。

あと、最近ではすっかり当たり前になっている

瞬間燃費計なのどの表示は無く

シンプルに時計とトリップメーターと

オイル交換を表示するメーターくらいですね。

 
シグナスグリファスメーターパネルまわり

ただ、表示している文字と背景のコントラストが弱いせいなのか

メーターパネルの角度の問題なのか

おそらくその両方だと思いますが

直射日光が注ぐ昼間は見にくいですね。

 
NMAXメーターパネル

メーターパネル・・NMAX

NMAXのメーターパネルのデザインは

初代とほぼ同じ内容ですね。

最近では当たり前となった瞬間燃費計や

平均燃費計はもちろん、バッテリー電圧の表示も出来ますし

オイルトリップだけでなくVベルトのトリップも備えているので

表示出来る数値は豊富なのですが

タコメーターは付いていないですね。

液晶全体の形が丸形から四角になったり

液晶画面の面積自体も広くなった事で

それだけでも視認性はかなり上がったように思えます。

昼でも夜でも液晶画面の印象は同じで

昼間の視認性も問題ないと思います。

 
NMAXスマホとの通信

スマートフォンのアプリを使っての通信・・NMAX

ちなみにNMAXにはタコメーターが付いていませんが

スマホのアプリを通して車体と通信する機能が付いているので

スマホの画面にタコメーターを表示する事が出来ます。

 
NMAXメーターパネル

電子制御・・NMAX

この機能もグリファスには無く

NMAXのみの装備ですが

ライバルであるホンダのJK型PCXが

TCS(トラクションコントロールシステム)を搭載してきたので

当然NMAXも装備してきました。

TCSはアクセルを捻った時に後輪が空転した場合

自動でアクセルを戻す電子制御ですね。

主に濡れたマンホールのような滑りやすい路面の上を通る時に

アクセル全開で通過しても

後輪が滑った途端にアクセルを自動で閉じてくれますが

過信は禁物ですね。

 
NMAX電子制御オフ

メニューボタンを長押しする事で

TCSをオフにする事が出来ます。

TCSをオフにしないといけない状況は主に

未舗装路の滑りやすい路面の時で

TCSが過剰反応すると

エンジンの回転数が上がらなくなってしまいます。

車体を整備する時にセンタースタンドを立てて

後輪を空回しさせる時もTCSを切っておかないと

エンジン回転数が上がりません。

 
シグナスグリファス後輪まわり

駆動系・・CYGNUS GRYPHUS

先代のシグナスXでは

エンジンをブン回さないと加速してくれないような

常に高回転を維持して走る

とんでもなくレーシーな駆動系セッティングでしたが

今回はNMAXのエンジンを搭載しているという事で

回転数を上げて加速力を得なくても

エンジン自体にパワーがあるので

NMAXのような落ち着いた駆動系セッティングになりました。

その事はスペック表の燃費の数値を見れば明らかで

シグナスX5型とWMTCモード値を比べると

約7Kmほど燃費が改善しています。

つまり、速さと燃費の両立・・

さらには走行中の静粛性も得ることが出来たので

グリファスは言わば過去最高スペックの

シグナスXだと言えると思います。

 
NMAX後輪まわり

駆動系・・NMAX

エアクリーナーボックスもクランクケースカバーも

シグナスグリファスと全く同じパーツが使われていますね。

同じエンジンなのでNMAXもシグナスグリファスと

全く同じ駆動系のチューンかと思いきや

NMAXでは13インチのホイールと共に

タイヤの外径が大きくなっているので

おそらくその違いにより駆動系のチューンも

NMAXに合わせて微妙に変えてありました。

 
シグナスグリファスマフラー

マフラー・・CYGNUS GRYPHUS

同じエンジンなので当然マフラー自体も同じですし

排気音も全く同じなのですが

全く同じカバー類が使われていた車体左側とは違って

マフラーのある右側では

NMAXとは違うマフラーカバーやラジエターカバーを使う事で

個性を演出していますね。

 
NMAXマフラー

マフラー・・NMAX

こちらも先代のNMAXを思わせるような

マフラーカバーのデザインになっていますね。

ラジエターカバーもデザインが異なるのですが

ネジを固定している穴の位置は同じなのが分かりますね。

 

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