Mazda ND ロードスター 車高調の取付作業 Vol.5 |
それではフロント側の車高調の取付作業を行います。 車体右側(向かって左側)を例に作業をしていきます。 まずは、ボンネットを開けて ストラットタワー部にあるナットを3本緩めます。 反対側の左側も同じようにナットを緩めておきます。
ローダウンスプリングを組み込む場合は 先に黄矢印の黒いキャップを取って センターにあるナット(14ミリ)を緩めておきます。 ナットがショックと供回りして緩まない場合は 真ん中に六角レンチ(6ミリ)を刺して押さえながらナットを緩めます。 |
車体をジャッキアップします。 フロント側のジャッキアップポイントは クロスメンバーの中央になります。 リアとは違って非常に面積が狭いので正確に・・ 今回は、フロント側を持ち上げるので ギアを1速(ATはPレンジ)に入れて、サイドブレーキをしっかり掛けて 予めフロントの左右のホイールのナットを緩めておきます。 |
リア側はすでに車高が下がっているので フロント側も厳しく、油圧ジャッキがギリギリ入りました。 油圧ジャッキが入らない場合は、ロッカーパネルから パンタジャッキで車体を持ち上げて 油圧ジャッキをジャッキアップポイントまで差し込んで そこに車体を下ろします・・非常に面倒です。 |
車体が持ち上がったらホイールを外し 赤矢印のボルト(12ミリ)を外して ABSセンサーケーブルを固定しているブラケットを外します。 黄矢印の所が結構な張り具合なので 外さないとアッパーアームが動く余裕がないです。 |
ロアアームとショックの下部が、ボルト(17ミリ)とナット(17ミリ)で 固定されているので、まずはナットを先に外します。 |
17ミリの工具を2本使って作業します。 |
ナットが外れたら、リアショックと同様に ブレーキローターを足で踏んで、サスペンションを少し下げて ボルトにバネ圧がかからない高さに調整すると 力を入れずに簡単に抜けます。 |
最短の方法は、サスペンションを踏んで押し下げて ショックを抜くやり方ですが、相当踏み込んで下げないと 抜けなかった事や、ブッシュに負担がかかる理由から 今回は、アッパーアームを外す方法でショックを抜きます。 この方法がもっとも簡単で力がいりません。 アッパーアームと車体が固定されている 矢印の2本のボルト(17ミリ)を外します。 |
先ほど緩めたストラットタワー部のナットを完全に外します。 これでショックが車体から切り離されました。 |
サスペンションを少し押し下げながら ショックと一緒にアッパーアームを手前に持ってきます。 後は、ブレーキホース側(車体後方)にナックル(アップライト)を捻れば ショックが抜ける状態になります。 ブレーキホース側にナックルを捻るのは ブレーキホースはアッパーアームに固定されたままなので 負担を掛けないためです。 |
ローダウンサスの組み込み作業・・ |
ここで一旦、ローダウンサスの取付作業に入ります。 車高調を入れる人は飛ばして下さい。 ローダウンサスを取り付ける場合は 一端、家に純正ショックを持ち帰って テレビを見ながら気長にスプリングの入れ替え作業をします。 私は、この作業がやりたくないので 車高調を買ったと言っても過言ではありません。 電動工具やエアツールがないと 次の日は、ほぼ100%の確率で腕が筋肉痛になるかもしれません。 |
それでは、スプリングコンプレッサーを使って ショックに付いたスプリングを縮めていきます。 左右でまんべんなく縮めていきます。 |
バネがしっかり縮まると、アッパーマウント(上部のお皿)に バネの圧力がかからなくなるので アッパーマウントが手で簡単にグラグラ回せるようになります。 そうなれば、中央にあるナット(14ミリ)を外して ショックを分解します。 |
※写真はデミオ用のショックです。 ショックを分解したら純正スプリングとローダウンサスを入れ替えます。 |
※写真はデミオ用のショックです。 組み込むローダウンスプリングの全長によって変わってきますが ショックを元に戻す時に、アッパーマウントに体重を乗せて バネを押さえるだけで、センターのネジがアッパーマウントから 顔を出してナットを固定出来るパターンと ローダウンサスをスプリングコンプレッサーで縮めないと アッパーマウントのネジにナットが掛からないパターンとで 2パターンがあります。 ナットが掛かったら最後まで締め込みます。 これで一本仕上がりました。 これをあと3回繰り返して全てのショックに ローダウンサスを組み込みます。 バネを組む時にもスプリングコンプレッサーを使う事になれば もう地獄ですね・・手の感覚がだんだん無くなってきて まさにショックですよ・・ |