TROMOX MINO-B インプレッション Vol.3

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MINO-Bモーター

モーター駆動

電動バイクには主に3パターン存在していて

このMINO-Bのようにモーターに

一般的なバイクのチェーンを使って後輪を回すタイプと

チェーンの代わりにベルトを使って後輪を回すタイプと

モーターと後輪を一体化させたタイプがあります。

MINO-Bはオフロード走行を想定している事もあり

一般的な420サイズのチェーンを使っているのですが

どうしてもチェーンとスプロケット等が擦れる

シャラシャラした音が出るので

完全な無音状態で走る事は出来ませんが

それでもアクセルオフ時には

シャラシャラ音がほぼ無くなりました。

既に世の中に出回っている

ガソリンエンジン車と同じ部品を使って

メンテナンスが出来る所は

チェーン駆動のメリットの一つと言えますね。

トランスミッションが無いので

操作性はスクーターのようなAT車に近いのですが

モーターとスプロケットが直結している為

走行フィーリングはMTに近くアクセルレスポンスは鋭いです。

ちなみにアクセルオフにすると

ほぼニュートラル状態になるので

下り坂では自転車を走らせているような状態になるのですが

ブレーキレバーを使わない限り回生ブレーキは発生しません。

 
MINO-Bエコモードの最高速度

動力性能

まずはEのエコモードでの最高時速ですが

後輪を浮かせた状態で空回しさせてみると

時速36Km/hまで出せたので

つまり、エコモードでのリミッター速度という事になりますね。

実際に人が乗った状態でも

容易に時速36Km/hまで到達出来るので

モーターのポテンシャルからすれば余裕なようですね。

ただ、エコモードでは停止時から

時速36Km/hまで到達する時間(加速力)も鈍いです。

時速36Km/h時のGPSでの速度計では

約32.5Km/hだったので

エコモードで走っている限りでは

速度違反で捕まる事は無いと思われますね。

ちなみに下り坂で時速36Km/h以上出た場合は

何もしなければ加速し続けるのですが

スロットルを開く事で

時速36Km/hに落ちるまで回生ブレーキが掛かります。

エコモード縛りで走り続けた場合の航続距離は

気温が24度前後の時に

バッテリー1%あたり0.8Km走る事が出来たので

バッテリー残量が100%だと

約80Kmほど走れる事になりますが

乗る人の体重や気温によっても変化します。

基本的にバッテリーは気温が低いと出力が低下するので

冬場では航続距離が短くなると思われます。

 
MINO-Bスポーツモードの最高速度

次はSのスポーツモードでの最高時速ですが

後輪を浮かせた状態で空回しさせてみると

時速71Km/hまで出せたので

これがMINO-Bの限界の最高速度になりますね。

もちろん下り坂ではアクセルオフにする事で

それ以上の速度を出すことも可能です。

実際に人が乗った状態だと時速60Km/hほど出ましたが

体を伏せたり体重が軽い人なら

時速71Km/hに到達する事も可能かもしれませんね。

スポーツモードではとにかく

アクセルレスポンスがスーパースポーツ並に過敏なので

トロトロ運転している時にドカっとアクセルを開けると

ほんの一瞬だけ大型バイクなんじゃないかと思わせるような

トルクが発生するので50ccの原付だと思って乗ると

ビックリするかもしれませんね。

スタートダッシュの直後から最大トルクが出せるので

よっぽどの上り坂でない限り

時速40Km/hあたりまでの速度域では

力不足を感じることは無いと思いますし

振動等も無いので気付いたらいつのまにか

最高速度に到達していた・・という感じです。

Sモードでほぼ全開で走り続けた場合の航続距離は

気温が24度前後の時に

バッテリー1%あたり0.4Kmほど走る事が出来たので

バッテリー残量が100%だと

約40Kmほど走れる事になりますね。

ちなみにSモードでも時速30Km/hほどしか出ない

急な坂道を登った場合の電費は

バッテリー1%あたり約0.2Km弱だったので

登り坂ではどんどんバッテリーが減っていくのですが

下り坂では積極的にアクセルオフにして惰性で走ったり

回生ブレーキをうまく使う事で

バッテリーを充電する事が出来るので

一端、山に登ってしまえば帰りはほとんど

バッテリーを消費することなく帰ることが出来ます。

 
MINO-Bスロットルのストローク

アクセルの遊びとストローク量

左:反応する全開までの領域  右:遊びの領域

EVなので電子スロットルなんですが

一般的なエンジン車の電子スロットルとは違い

遊びの領域がかなり多く取られていて

ストローク量全体の1/3近くが遊びの領域になりますね。

全体のストローク量自体も一般的なエンジン車よりも少なく

全開にしてもあまり手首を捻る必要がないのですが

ただ、この特性がSモードでのスロットルコントロールを

より過敏にさせていますね。

 
MINO-Bメーターパネル

メーターパネル

まず左端がバッテリーの残量とその温度で

リチウムイオンバッテリーの最適な温度は20度~30度なのですが

走行風でバッテリーを冷却しているMINO-Bでは

夏場でその範疇に収める事はまず不可能ですね。

なので家に着いてすぐに充電したい場合は

サーキュレーター等でバッテリーを冷やしながら充電した方が

バッテリーには優しいと思います。

右端がモーターの電流メーターなので

アクセル開度とほぼほぼ連動して動きますが

回生ブレーキを効かせた時や

充電している時にも電流メーターが反応します。

ちなみにセンターにはスピードメーターと

その下に外気温が表示されています。

メーターパネルにはスイッチが付いていないので

電源を入れ直す度に

トリップメーターが自動で0にリセットされます。

 
MINO-Bオドメーター

ちなみにオドメーターは

電源を入れてから数秒間だけ表示されます。

 

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