AGSやCVTを積んだATモデルのエンジンは
商用バンと同じエンジンを積むMTモデルよりも
高性能な所がポイントで
吸排気の両方にVVT機構を設けてあるので
主に高回転領域でのパワーの伸びが力強くなっています。
価格的にもAGSモデルとMTモデルは同じなので
このエンジンの性能差が
AGSモデルを選びたくなるポイントの一つになっており
燃費においても2.4Km/LほどMTモデルよりも優れています。
最高時速は軽自動車の限界のスピードリミッターが掛かる
140Km/hまで加速する性能を持っていて
その時のエンジン回転数は5速4800回転でした。
0-100Km/h加速では14.5秒~15.5秒ほどです。
Dレンジで加速をしたとしても
微妙にAGSの変速レスポンスが変わるので
タイムに少しバラツキが出ます。
ちなみにダイハツのエッセ(MT)は13秒台だったので
約2秒程度アルトが遅いのですが
主にAGSによる変速時のタイムロスが影響しています。
加速力自体はアルトの方が確実に速いと思います。
その事からも公道を走るにおいては過給器を必要とせず
むしろ動力性能的には余裕さえ感じられるほどですが
5速2000回転以下の回転数では
平坦な道で速度を維持して走るのがギリギリな感じなので
アクセルを踏んでもほとんど車体は反応しません。
アクセルに対してしっかりレスポンスさせるには
最低でも3000回転は回す必要があります。
ターボ車では2000回転あたりでもアクセルに対して
レスポンスが出来るトルクがあるので
市街地ではターボ車に対してプラス1000回転ほどエンジンを回す事で
ターボが無い分の動力性能を補う事が出来ますが
その分だけエンジンからの騒音は増えてしまいますね。
個人的にはこの軽量なアルトで
ターボのような過給器が必要な状況は
サーキットで1500ccクラスに匹敵するようなタイム、
あるいはそれ以上のタイムを叩き出したい場合や
4人乗車する事が多い状況の時だけだと思います。
1人乗車あるいは2人乗車の場合では
高速道路でも山坂道でも
動力性能に不満を持った事は一度もありません。
むしろ、4000回転からレッドゾーンの6500回転までの加速力は
過給器が付いているんじゃないかと思うくらい
力強い加速が出来るので初めはちょっとビックリするくらいでした。 |