SUZUKI アルト F インプレッション Vol.3 |
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フロント ディスクブレーキ |
制動力は恐ろしく優秀で
ヘタなスポーツカーより止まります。
ブレーキサイズは900Kg前後の車両に
採用されている物と同じであり
約300Kgほどマージンがあるので
制動力が高いのも当然ですね。
ブレーキのフィーリング的には至って普通ですが
とにかく良く止まります。
ブレーキパッドに関しては現代の一般的な車両と比べると
ブレーキダストがよく出ますね。
パッド自体もダストを抑えるよりも制動力重視な感じですね。 |
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リア ドラムブレーキ |
ドラムブレーキなので当然ですが良く効きますね。
特にサイドブレーキの効きが
ディスクブレーキの車両よりも良いので有りがたいです。
車両が軽いので熱によるフェードも
気にする必要はないと思います。
ディスクブレーキに対してドラムブレーキに
悪い印象を持っている人も多いと思いますが
ドラムブレーキは同サイズのディスクブレーキよりも軽量なので
バネ下重量の軽量化に寄与していますし
回転時の引きずり抵抗が少ないので
燃費にも貢献しています。
特にアルトのような軽量な車両では
ドラムブレーキのデメリットが出にくいので
アルトに適したブレーキだと思います。
ちなみにサイドターンの時に
ABSが邪魔をする事はないので
簡単にリアタイヤをロックさせられます。 |
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前後重量バランス |
AGSモデルのFグレードでは
車検証に記載の重量は620Kgで
フロント:390Kg リア:230Kg なので
前後重量配分は63:37になります。
エンジンまわりのフロントが軽い事も
NAエンジンの良い所ですし
そもそもエンジンパワーがないので
フロントが軽い事でのトラクション不足に陥る事もないです。
ステアリングを切った状態でもトラクションの掛かりが良く
LSD(リミテッドスリップデファレンシャル)を
あまり必要としない所もNAエンジンの良い所ですね。 |
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タイヤとホイール |
これはホイールカバーを取り付けていない状態ですが
13インチの145/80のタイヤが付いています。
銘柄はダンロップのEC300で
様々な車両の純正タイヤとして採用されている
いわゆるエコタイヤで
転がり抵抗の少なさや重量の軽さがウリのタイヤなので
高いカタログ燃費値を叩き出すのに一役買っています。
一番残念に思える所は
足回りのフニャフニャセッティングに
この80扁平のEC300の特性が合わる事によって
ステアリングのセンターがビシっと決まらず
実に曖昧な手応えですね。
この特性がこのクルマを近所のお買い物クルマに
成り下げている一番の原因で
高速道路の比較的高い速度領域で安定して走る事を
まるで諦めたかのような特性に思えます。
ちなみにタイヤとホイールの
一本あたりの重量は約8.8Kgなので
指一本でも持ち上げられるほど軽量です。
タイヤの指定空気圧が280KPaなので
異常なほど高めな数値ですが
やはりカタログの燃費を良くする為だと思われ
このパンパンなタイヤでも乗り心地を維持させる為に
あのフワフワのサスペンションが必要だったのでしょう。 |
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ボディ剛性 |
先代よりも大幅に軽量化された事で気になるのはやはり
身体に感じるボディの剛性感ですが
先代のアルトと比べてむしろボディの剛性感が
良くなっている所は最初に試乗した時に驚いた所でした。
同社のスズキの軽自動車と比べても
全く遜色ない感じですが
ホンダのNシリーズと比べてしまうと
どうしてもボディのペラペラ感を感じるというか
圧倒的に負けているとしか言えないのですが
アルトと同じセダンタイプのN-ONEでも
200Kg近く車重が重いので当然といえば当然です。
アルトに乗っていて特に気になるのは
ステアリングに伝わる微振動くらいなので
個人的には後からいくらでも補強が出来るボディ剛性よりも
出来るだけ軽く作って欲しいと思っています。 |
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