SUZUKI GSX-8R インプレッション Vol.6

HOME - GARAGE - GSX8R - Impression

GSX-8R(EM1AA)トンネルでの撮影リア側

GSX-8Rの総評

GSX-8Rを一言で表現するなら

毎日の通勤にも普通に使える800ccツアラー・・という感じですね。

800ccと聞くと初心者の方は

ちょっと身構えてしまうかもしれませんが

実際には400ccに毛が生えた程度の

イージーな扱いやすさですし

実際に通勤の車両として使っているので

初めての大型バイクとして

GSX-8Rを選ぶのも良いかもしれませんね。

本当は通勤からサーキットまで普通に使えるツアラーって

言いたかったのですが

サーキット走行に求める性能って各々違うと思うので

あえて控えめに言いましたが

サーキットだとエンジンの高回転域しか使わないので

中回転域にもっとも旨みのあるエンジンのGSX-8Rでは

どちらかと言うと

山道のワインディングを走らせた方がしっくりきますね。

少し前までのスズキのバイクは

車体価格(実売価格)に対して走行性能が高く

コスパはどのメーカーよりも最強なんだけど

外観を見た時点で

明らかにコストダウンしている所が剥き出しだったので

ツッコミ所が多い・・という印象でしたが

最近のスズキ車はビジュアル面においても抜かりがなく

ツッコミ所がないバイクになってしまった所は

少し寂しくも思えるのですが

今回のGSX-8Rに関してもそうなので

間違いなく、これがビジュアルも兼ね備えた

新しい時代のスズキ車なんだと思いました。

800ccの加速性能に2気筒エンジンの燃費の良さ・・

実用回転域での力強いトルク感と扱いやすさは

まさにミドルクラスを代表するような

2気筒エンジンのバイクになったのではないかと思います。

あと、GSX-8RとGSX-8Sの違いは

カウリングが有るか無いかだけでなく

想像以上に違いが多かったように思えるので

7万7000円の価格差は単純にカウリング代を

上乗せしただけではないようですね。

 
GSX-8RとVFR800F

800ccのスポーツツアラーと言えば

昔から存在しているホンダのVFR800Fを思い浮かべるのですが

お金を掛けて作ったのがVFR800Fだとすれば

コスパを詰めて作ったのがGSX-8Rという印象ですね。

ただ、そうなると見た目からして

差が出そうな感じなんですが

今回のGSX-8RはVFR800Fと見比べても

安物感が全く無い所が素晴らしいというか

やはり外からは見えないように

上手くコストを削減している所がポイントですね。

直接乗り比べてみると

VFR800FはV型エンジンという事もあり

ドコドコした低~中回転域での加速フィーリングは

2台とも非常に似ています。

ただ、高回転域でのパワーの伸びは

V型4気筒エンジンのVFR800Fの方が圧倒的に良いのですが

低中回転域でのトルクの力強さは

2気筒エンジンのGSX-8Rの方が圧倒的に良いので

ハンドル位置の高さや車体の軽さも相まって

GSX-8Rの扱いやすさがより際だって感じるので

やはりそこがGSX-8Rの最大の長所なのかもしれませんね。

なので同じ800ccのエンジンでも

VFR800Fを普段の足に使おうとは思えないのですが

GSX-8Rだと普段の足として使っても

しんどい部分がほとんど無いので

そこにVFR800Fとのもっとも大きな差を感じました。

 
GSX-8R(EM1AA)フロントアップ

細かな所を突っつくとすれば

ETCを標準装備しろ・・とまでは言いませんが

定価が100万円を超える車両なのに

USB電源を標準装備していないのは

如何なものかとは思いますけど・・

その代わりにクイックシフターを標準装備しているので

そこは目を瞑りたいと思います。

車体の定価売りが当たり前となった昨今ですが

スズキだけは今でも庶民の味方というか

実際には定価よりも安く売ってくれるお店が多いので

コスパのスズキは今でも健在だと思います。

なので車両の実売価格に対しての走行性能は

ほぼ完璧というか非の打ち所がないので

お金と性能を天秤に掛けながらバイク選びをすると

自然とスズキ車に行き着く訳ですが

今の新しいスズキ車は見た目も立派なので

GSX-8Rのデザインに惹かれて選んだのだとすれば

こんなに最高な事はないですね。

 

Vol.1 > Vol.2 > Vol.3 > Vol.4 > Vol.5 > Vol.6

 

HOME - GARAGE - GSX8R - Impression