SUZUKI GSX-8R インプレッション Vol.4

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GSX-8R(EM1AA)エンジン

エンジン

775ccの直列2気筒エンジンで

GSX-8Sから使われ始めた新設計のエンジンですね。

最近は2気筒エンジンと言うと270度クランクのタイプが多く

このエンジンもそうですね。

低~中回転域ではV型2気筒エンジンのような

ドコドコ、ドロドロしたフィーリングなんですが

高回転域になるとドコドコ感が消えて

滑らかにレッドゾーンまでブン回りますね。

全域において不快な振動もなく

高回転域での気持ちの良い回転フィーリングと

低回転域からみなぎるトルク感と扱いやすさの

両方のバランスを上手く取った優等生なエンジンだと思います。

2気筒エンジンでもこれだけ軽快で

快適なエンジンが作れるなら

そりゃバイクは2気筒エンジンだらけになるわと

納得されられてしまいますね。

言うても、最高出力は80PSという事で

大型バイクの中では速くもなく遅くもないというスペックなので

レッドゾーンまで回した時のパワーが伸びる気持ちよさは

4気筒エンジンには敵わないのですが

高回転域以外の領域においては

4気筒エンジンよりも圧倒的に

この2気筒エンジンの方が優れているので

800ccのエンジンなのに合理的というか

普通に市街地を走っていても

エンジンの美味しい領域をちゃんと使えるので

無駄がない感じが走っていても気分が良いですね。

 
GSX-8R(EM1AA)マフラー

マフラー

昨今のバイクでは、もはや支流の

アンダーマウントマフラーですが

慣性マスの集中化の効果よりも

普段は狭い場所での取り回しが良くなる恩恵の方が大きいですね。

唯一、この少し飛び出したマフラーの処理の仕方が

スズキっぽいと思ってしまいましたが・・

最近は日本国内でも海外と同じ基準で作られているので

どの車両も排気音がうるさくなる傾向がありますが

GSX-8Rに限っては、その流れに逆らうかのように

800ccのエンジンとしては

かなり静かな排気音なので

近隣住民に優しいバイクだと思いました。

空吹かしの排気音を収録してきたのでどうぞ・・

GSX-8Rの排気音

 
GSX-8R(EM1AA)シフトペダル

トランスミッション

シフトフィールは節度感が少し緩めなので

引っかかりも少なくスムーズにシフトチェンジが行えますが

その分、ニュートラルに入れにくい傾向がありますね。

シフトアップ・ダウンに対応したクイックシフターを

標準装備していますが

先に発売されているGSX-S1000の

クイックシフターの制御と比べると

GSX-8Rではカチッとした

シフトスピードを重視したような制御ですね。

それでもギア比の影響もあってか

シフトショックは少ない方だと思います。

6速時の速度とエンジン回転数はメーター読みで・・

1500回転:36Km/h 2000回転:50Km/h 2500回転:60Km/h 

3000回転:70Km/h 3400回転:80Km/h 3800回転:90Km/h

4200回転:100Km/h でした。

2気筒エンジンという事もあり

2速以降は最低でも1500回転は維持しないと

車体がガックンガックンするスナッチが出ますね。

他の車種で言うとホンダのVFR800Fと

ほぼ同じギアの重さでした。

GSX-8RとVFR800Fは同じフルカウルの

800ccという所も共通点がありますが

GSX-8RはVFR800Fのエンジンよりも

2000回転ほどレッドゾーンの回転数が低いので

つまり、VFR800Fに対して相対的に

ギア比の設定がローギヤードというか

6速までフルに使い切るようなギア比になっています。

なのでギア比の設定に関してはツアラーではなく

バリバリのスポーツだと思うので

そこがGSX-8Rの加速の気持ちよさにも

繋がっていると思います。

 
GSX-8R(EM1AA)燃料タンク

燃料タンク

ガソリンが入る容量は14Lという事で

市街地での航続可能距離は320Kmあたりになりますが

高速道路や信号の少ない山道を走る場合は

500Kmくらいまで走れる可能性がありますね。

800ccと言えども2気筒エンジンなので燃費は良いです。

 

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