SUZUKI GSX-8R インプレッション Vol.5

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GSX-8R(EM1AA)フロントフォーク

フロントフォーク

GSX-8SではKYB製でしたが

GSX-8RではSHOWA製に変更されていて

SFF-BP(41mm)の倒立フォークが使われています。

走りへの拘りで変えたのか

大人の事情で変えたのかは分かりませんが

SFF-BPは最近様々な車種で採用されていますが

左右でスプリングと油圧ショックが分かれている

フロントフォークですね。

ストローク時のフリクションも少なく

小さな入力に対しても

スムーズにストロークしてくれますし

ハードなブレーキング時でも

オイルの容量をしっかり感じられるような

落ち着いた沈み込みなので

ある程度のスポーツ走行にも対応できる

非常にバランスの良いセッティングになっていますね。

 
GSX-8R(EM1AA)フロントフォークトップキャップ

SFF-BPは減衰力やプリロードの調整が出来る物もありますが

GSX-8Rのフロントフォークキャップはこんな感じなので

減衰力やプリロードは固定式ですね。

普段はハンドルで隠れている部分なので

他車種のようにトップキャップには

SFF-BPやSHOWAの印字もありませんし

デザインや塗装も素っ気ないので

上手くコストダウンしているようですね。

 
GSX-8R(EM1AA)リアショックアブソーバー

リアサスペンション

リアショックもKYBからSHOWAに変更されていますが

ここが唯一、サスペンションのセッティングが変更出来る所で

7段階でプリロードを調整出来ます。

プリロードを最弱まで緩めると

ロングツーリング向きの快適な乗り心地になりました。

つまり、フロントフォークは固定式なので

常に引き締まった状態であっても

リアサスペンションのプリロードを緩めて

積極的に動くようにすれば

お尻への突き上げ感(乗り心地)は大幅に改善出来ました。

逆に標準位置の4よりもプリロードを固める事で

スポーツ走行にも対応出来ます。

 
GSX-8R(EM1AA)スイングアーム

今までのスズキだと角材のようなスイングアームを使って

コストダウンしそうな所を

ちゃんとデザイン性のあるアルミ製の

スイングアームが使われていますね。

前後とも中空アクスルシャフトが使われている所は

軽量化だけでなく

見た目のスポーティさにも貢献しています。

ホイールベースは少し長めの1465mmという事もあり

コーナーリングはクイックに曲がるような性格ではなく

安定方向の挙動なので

ライディングポジションを含めて

GSX-8Rがツアラーに思える要素だと思います。

この長めのホイールベースのおかげで

加速時のフロントタイヤのリフトも軽減されていると思いますし

高速走行時のスタビリティの高さにも貢献しています。

 
GSX-8R(EM1AA)フロントブレーキ

フロントブレーキ

ニッシン製の対向4ポットラジアルマウントキャリパーで

310mmのダブルディスクですね。

キャリパーの表側にはボルトが一切ないので

一見、モノブロックのように見えるのですが

裏側からボルトで固定されていました・・

サスペンションもそうでしたが

見えない所で上手くコストダウンしてますね。

ブレーキのフィーリングは

ガツンと効くブレーキではないので

コントロール性を考慮した

扱いやすいブレーキの設定だと思います。

 
GSX-8R(EM1AA)リアブレーキ

リアブレーキ

ニッシンの片押し1ポットキャリパーに

240mmローターの組み合わせなんですが

おそらく8割くらいのバイクのリアに

採用されているキャリパーなので

ブレーキの効きは至って標準的ですね。

 

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