SUZUKI ジクサー インプレッション Vol.2 |
エンジン |
155ccに乗るのは今回が人生で初めてだったので 125ccと比べて、プラス30ccの余裕がどのくらい体感出来るのか そこが一番気になっていた所でしたが まず、信号待ちからアクセル全開で加速する事から開放されました。 そこが、125ccと比べて一番大きな違いではないでしょうか。 プラス30cc分がそのまま加速の余裕となり その30cc分、アクセルを緩める事が出来る感じです。 エンジン自体も高回転域で気持ちよくパワーが伸びるエンジンではなく スズキお得意のSOHCの2バルブ&ロングストロークのエンジンなので 高回転域でのパワーの伸びはほとんど無いのですが 停車時から3000回転あたりまでの加速では ぶっちゃけ、250ccのDOHCエンジンの単気筒よりパワフルです。 エンジン自体のノイズはそこそこ感じるので あまり繊細なエンジンではないと思うのですが スクーターのエンジンのようなレッドゾーンまで 滑らかに回るフィーリングで 同じMTで言うなら、CBR250Rのような感じの 単気筒エンジンらしくないというか、いわゆる「トコトコ感」がほとんど無く 不愉快なエンジンの振動はほとんど身体には 伝わってこないので、乗り味的には 価格に似合わない上質感がありますね。 極めて低い回転域でも扱いやすく 5速でも2000回転を切らなければ 単気筒エンジン特有のスナッチ(ガックンガックン)が起こりません。 この扱い安さがこのエンジンの最大の長所かもしれないというか 私はこれほど扱いやすい単気筒エンジンに 今まで乗った事がありません。 実燃費は、通勤での市街地と山道を そこそこのペースで走った結果・・ 1リッターあたり約46Km走りました。 穏やかに走ると50Km/Lはいきそうですね。 |
マフラー |
排気音のサンプル(レッドゾーンまで回しています。) 見えている2本出しのサイレンサーはサブで いわゆる「お弁当箱」と呼ばれているメインのサンレンサーは 後輪の前方に納められています。 2本の出口からは均等に排気されていて 排気音量は私が今まで乗ってきたバイク至上 もっとも静かなんじゃないでしょうか。 |
メーターパネル |
メーターも150ccクラスとは思えないような 立派なフルデジタルメーターが装着されています。 情報が液晶パネルに詰め詰め状態なので ここだけを見ているとなんだか 値段の高いバイクに乗っているかのような錯覚に陥りますね。 ギアポジションの表示だけでなく シフトタイミングランプの機能も備わっていて 4000回転~9500回転の間で500回転刻みで自由に設定でき RPMの所の白いLEDが光ります。 さらにシフトタイミングランプは 点滅と点灯の2パターンから選べますよ。 |
トランスミッション |
信号待ちでニュートラルに入れたい時に 1速や2速に飛んでしまい、ニュートラルには相当入りずらいのですが その分、1速から2速には気持ちよく入りますね。 引っかかりというか節度感が適度にあり シフトフィーリングというかギアの入りは 走行距離が足りないのか、まだ安定していない感じで 気持ちよく入る時と入らない時があります。 基本的に半クラッチの幅が恐ろしく広く クラッチレバーをグリップまで握っても 駆動が若干タイヤに伝わっている感じですね。 エンストする気がしないのは 半クラッチの幅の広さのせいでもありますし ギアの入りが安定しないのもこのせいだと思います。 クラッチをもう少しすり減らすと かなり良い感じになりそうな予感はします。 5速時のエンジン回転数と速度の関係は・・(速度はメーター読み) 3000回転:42Km/h 4000回転:57Km/h 5000回転:70Km/h 6000回転:83Km/h 7000回転:95Km/h ちょうど125ccと250ccの間のような重さのギア比ですが 155ccにとっては、どっちかというとハイギヤードで重めですね。 加速は鈍りますが、燃費に大きく貢献しているギア比なので エンジンの特性には合っていると思います。 その重いギア比のおかげで幻の6速に入れることもなく 4速~5速でまったり流して走るのが心地良いです。 125ccクラスの慣らし運転は速度が出ないので地獄ですが 慣らし運転期間の5000回転リミットでも時速70Km/hほど出せるので 慣らし運転をあまり気にすることなく走る事が出来ますよ。 |