ノートオーラ インプレッションとe-POWERの取説 Vol.4

HOME - GARAGE - AURA - e-POWER manual

ノートオーラ・ノーマルモードDレンジ

シフトノブとD-MODEスイッチによる回生ブレーキコントロール

シフトノブとD-MODEのスイッチを操作する事で

回生ブレーキの強さを変える事が出来ますが

まずはもっとも回生ブレーキレベルが低いのが

D-MODEをノーマルにした時のDレンジです。

アクセルオフにした時の回生ブレーキの縦Gは

CVTのガソリン車でアクセルオフをした程度なので

ほぼほぼニュートラルに近いような状態になります。

実質、回生ブレーキレベルは0と言って良いのですが

これでもほんの少しだけは運動エネルギーを回収しています。

この状態で走り続けると

e-POWERのメリットが全く生かせないので

燃費がかなり悪くなると思われますが

それはあくまでノーマルモード固定で走り続けた場合であって

回生ブレーキのシステムを極めると

実はノーマルモードで走る事になると思います。

回生ブレーキが強いと路面からの振動等で

アクセルから足が離れると

その度にブレーキが掛かるので

逆に走りにくくなる場合がありますが

ノーマルモードのDレンジでは

アクセルから足を離しても挙動が乱れないので

回生ブレーキに慣れると逆に心地よく思えてきますね。

 
ノートオーラ・ノーマルモードBレンジ

回生ブレーキレベル1

ノーマルモード時にシフトノブを後に2段動かして

Bレンジに入れた状態だと回生ブレーキレベル1になります。

アクセルオフにした時の回生ブレーキの縦Gは

ガソリン車のMTで例えるなら3速あたりですね。

信号機の無いワインディングでまったり走る場合は

BレンジとDレンジの切り替えだけで

回生ブレーキをコントロールする事で

想像以上に気持ちよく走る事が出来ますよ。

と言うのもアクセルを完全にオフにすると

コーナーを曲がるのに丁度良いフロント荷重になるので

主に3速コーナー以降で気持ちよく曲がれます。

ただ、ノーマルモードでは回生ブレーキレベル1までしか

強められないので

MTで言う1速や2速コーナーに対応する事や

クリープ現象の速度まで落とす事は困難です。

なので停止させたい時やタイトコーナーでは

人差し指でD-MODEのスイッチを前に押して

エコモードに入れる事で回生ブレーキを瞬時に強めます。

名付けるなら人差し指ブレーキですね。

なのでこれを極めると普段はノーマルモードのDレンジ

あるいはBレンジで走り

ブレーキングしたい時だけエコモードに入れるのです。

アクセルから油圧ブレーキに踏み換えるよりも

人差し指を前に倒す方が

圧倒的に楽で早いのは容易に想像が付きますよね。

こんな感じで左手をフルに駆使して

回生ブレーキをコントロールする事で

ノートオーラの運転は想像以上に面白くなります。

自分の脳で考えて判断して操作する・・

それがノートオーラを操る楽しさに繋がりますし

回生ブレーキを自在にコントロールする事が

e-POWERの神髄なのかもしれません。

 
ノートオーラ・エコモードDレンジ

回生ブレーキレベル2

エコモード時のDレンジが

回生ブレーキレベル2になります。

車体を起動した時はこの状態から始まるので

この状態で走っている方がほとんどだと思いますね。

アクセルオフにした時の回生ブレーキの縦Gは

ガソリン車のMTで例えるなら2速あたりですね。

 
ノートオーラ・スポーツモードDレンジ

ちなみにスポーツモード時のDレンジも

エコモードと同じで回生ブレーキレベル2になります。

極めるとノーマルとエコの切り替えだけで

加減速を済ませてしまうので

普段はスポーツモードを使わなくなるのですが

ワインディングを速いペースで走りたい時には

スポーツモード固定で走る事で

ステアリング操作に集中出来るので楽に走れます。

 
ノートオーラ・エコモードBレンジ

回生ブレーキレベル3

エコモード時のBレンジが

回生ブレーキレベル3になり

これがっとも強い回生ブレーキになります。

アクセルオフにした時の回生ブレーキの縦Gは

ガソリン車のMTで例えるならほぼほぼ1速ですね。

回生ブレーキレベル3を使いこなす事が出来れば

緊急時以外で油圧ブレーキを使う事がほぼ無くなるので

圧倒的な燃費をたたき出せるカギを握っています。

 
ノートオーラ・スポーツモードBレンジ

スポーツモード時のBレンジも

エコモードと同じで回生ブレーキレベル3になります。

ちなみにスポーツモードはエコモードに比べて

エンジンの稼働率が上がるみたいですが

体感的にはあまり変わらない印象ですね。

でも確かにスポーツモードでは

バッテリーの残量を常に多めに確保している印象はありますね。

あと、回生ブレーキの強さは速度によっても可変するので

おそらく回生ブレーキが最大になるのは

時速50Kmあたりからで

速度が出れば出るほど回生ブレーキは弱くなる印象です。

というのも、2輪駆動のFFモデルの場合

回生ブレーキはモーターと繋がっているフロントタイヤのみで

ブレーキを掛けている状態になるので

フロント荷重によるオーバーステアが起きないように

プログラミングされているように思えますね。

なのでおそらく4WDモデルでは

前後のタイヤを使って安定して回生ブレーキを掛けられる事から

FFモデルよりもさらに強く回生ブレーキを

掛けられるのではないかと思われます。

 

ちなみにノーマルモードでは

エンジンを強制的に稼働させるチャージモードが使えません。

 

Vol.1 > Vol.2 > Vol.3 > Vol.4 > Vol.5 > Vol.6