ノートオーラ インプレッションとe-POWERの取説 Vol.3

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ノートオーラ・センターコンソール

回生ブレーキをコントロールする左手の操作系統

いよいよここからはより深く踏み込んだ

かなりマニアックな情報になります。

e-POWERの回生ブレーキを極める為には

シフトノブの操作が重要なのですが

まず、基本的な左手のポジションは

小指から中指までをシフトノブの上に置き

人差し指でD-MODEのスイッチを操作出来るようにします。

これにより走行状況に応じて瞬時に

回生ブレーキの強さをコントロールする事が出来ます。

 
E13系シフトノブ

E13系のシフトパターン

何をするにもまずはシフトパターンを

しっかり把握しておく必要があるので

ここでおさらいしておきます。

シフトノブは前に2段、後に2段動かせる

ストレートタイプなのですが

手を離すとシフトノブは真ん中の定位置に戻るので

プリウスのシフトパターンの

ストレート版と思って良いですね。

このシフトノブの何がややこしいのかと言うと

シフトノブに書かれた文字を見ても

シフトノブの定位置がどこにあるのか

よく分からない所なんですよ。

 
FE13ノートオーラ・シフトパターン

そこでE13系のシフトパターンを表にしてみました。

シフトノブの定位置は真ん中の丸い所になりますが

実はシフトノブの前後1段目には

Nレンジ(ニュートラル)が存在しています。

シフトノブの横にあるボタンを押す事で

前に2段動かす事が出来るようになるので

R(リバース)に入れる事が出来ますが

ボタンを押さなければ前側には1段しか動きません。

D(ドライブ)に入れるにはシフトノブを後に2段動かし

B(ブレーキ)に入れるにはDに入っている状態から

シフトノブを後に2段動かします。

Bレンジの状態でシフトノブを後に2段動かすと

Dレンジに戻ります。

ちなみにパーキングのPレンジにはボタンを押す事で入るので

シフトノブの動作範囲の中にはありません。

そして定位置の上下にあるNレンジには法則があり

シフトノブの前側にあるNレンジには

DレンジあるいはBレンジに入っている時にしか使えませんし

定位置の後側にあるNレンジには

Rレンジに入っている時にしか使えません。

というのも、Rレンジに入れる時に

前側の1段目にあるNレンジが反応してしまうと

Rレンジに入れる時やRレンジに入れてから

シフトノブが定位置に戻る時に

Nレンジに入る可能性があるからですね。

後の1段目にあるNレンジも同じように

DあるいはBに入れる時に

間違ってニュートラルに入らないようになっています。

つまり、DレンジやBレンジの前進する時のみ

前側のNレンジが反応して

Rレンジの後進する時のみ後側のNレンジが使えます。

通常、Nレンジは滅多に使う事が無いのですが

実はクリープ現象がある第2世代のe-POWERでは

Nレンジをうまく使う事で

エンジンの動作回数を大幅に減らす事が出来るので

究極の燃費性能を追求する場合には使いますが

その話は後ほど・・

ちなみにこれをやる意味は全くないのですが

走行中でもNレンジに入れる事が出来ますし

走行中にNレンジからDやBに戻しても

ガソリンエンジン車のトランスミッションのような

シフトショックのような現象は起きません。

あと、車両を手で押して移動させる必要がある場合には

Nレンジを使う必要がありますね。

 

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