IMUを積んでいないのは時代遅れとか
一言で言うには簡単ですが
GSX-S1000の良い所は高価なIMUによる電子制御を行わずに
クランクやスロットル等の様々なセンサーを駆使して
電子制御を行うことで
より精度の高いTCSを実現出来ているのはもちろんですが
ほぼ電子制御を積んでいないカワサキのZ1000以外の
各メーカーのライバル車よりも断然
車体価格が低く抑えられていますし
その制御は優秀なクイックシフターの動作にも生かされています。
そのようなスズキが得意とするコストダウンの手法によって
本来は下のクラスであるMT-09と
今回、このように比較する事が出来ている訳なので
同じお金を出す場合、スズキ車なら他メーカーよりも
ワンランク上の車両に乗れますよという
コスパのスズキここにありですね。
3気筒だかクロスプルーンだか何だかよく分からないですけど
正直、4気筒エンジン以外はバイクじゃないですよね。
あの4気筒サウンドを聴けば
その意味がすぐに分かると思いますけど・・
4気筒エンジンのバイクから離れると
数年後に必ず襲ってくるのが4気筒エンジンに乗りたい病ですが
正直、MT-09の3気筒エンジンではその病は治せません。
いつでもドカンと加速が出来る
低回転域からトルクモリモリの余裕をぶっこいた150PSは
ある程度高回転まで回さないと本領を発揮出来ない
197PSのGSX-R1000のエンジンよりむしろ魅力的に感じますし
ましてやMT-09のエンジンでは味わえない
各メーカーのフラッグシップマシンだけが積む
SS直系のワンランク上の加速力を味わえます。
このGSX-S1000には大型バイクが持つ魅力の
ほとんどが詰まっていると思うので
まさに漢のロマンが詰まったバイクですよ。
まあ、お茶碗とお箸くらいしか持てないひ弱な体なら
軽いMT-09に乗っておけば良いと思いますけど
そもそも1000ccの4気筒エンジンのバイクとしては
決して重くはない重量ですから。 |