GSX-S1000 VS MT-09 合同インプレッション Vol.3 |
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ハンドルスイッチまわり・・MT-09 |
右側には最近流行の
キルスイッチと一体型のスターターボタンと
メニューと書かれたダイヤル型のスイッチがあります。
ダイヤルを回す事で
メーターパネルを感覚的に操作でき
決定する場合はダイヤルを押し込みます。
ただ・・グローブを付けた状態で操作するには
少しダイヤルの節度感が弱いので
回しすぎてしまう事が多いですね。
最近の高性能バイクでは電子制御等の機能が多く
その機能に比例して物理ボタンの数も多くなる傾向がありますが
このダイヤル型スイッチは
その問題を解決出来る可能性がありますね。 |
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左側のスイッチボックスは少しごちゃついていますが
一般的なスイッチ類の他に
電子制御と走行モードの選択を切り替えるモードスイッチと
数値を変更する為の上下のスイッチがあります。 |
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スイッチボックスの裏側には
一般的なパッシングスイッチがあるだけですね。 |
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取り回し・・MT-09 |
基本的に取り回しの事を書くことは無いのですが
MT-09のハンドルの切れ角については
触れておく必要がありますね。
写真でも何となく伝わってくると思いますが
MT-09は同クラスの他の車両と比較して
明らかにハンドルの切れ角が小さいです。
HPのスペック表では表示されていませんが
取説のスペック表では最小回転半径が3.4mと表記されています。
最小回転半径はホイールベース(軸間距離)と
ハンドルの切れ角によってほぼ決定しますが
GSX-S1000はMT-09に対して
30mmほどホイールベースが長いのにも関わらず
最小回転半径は3.1mなのでMT-09よりも小さく回れます。
つまり、それだけMT-09のハンドルの切れ角が
小さい事が分かりますね。
走行している時にはバンク角を付ける事で
最小回転半径よりも小さく回る事が出来ますが
手で車体を押している時など
狭い場所での取り回しでは
何度も切り返す必要があったりと苦労する事があります。
主にストリートを走るネイキッドとしては
間違いなく短所と言えますね。 |
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ハンドルスイッチまわり・・GSX-S1000 |
GSX-S1000も同じくキルスイッチと一体型のスターターに
ハザードランプスイッチがありますね。 |
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左側は一般的なスイッチの他に
モードスイッチの横に上下のスイッチがあるので
MT-09とよく似ているのですが
ダイヤル式のスイッチのような物が無い分
GSX-S1000では約2秒間の長押しをする事で
ボタンの少なさをカバーしています。
ただ、メニュー画面での操作では
常にこの2秒間の長押しを使う必要があるので
素早くスムーズに操作する事を妨げられます。 |
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ちなみにヘッドライトを操作するスイッチは
裏側にある一つのスイッチに集約されていて
押すとパッシング、反対側に反らせるとハイビームになります。
スイッチボックスの前側のボタンが多くなってきた事で
このようにヘッドライトのスイッチを
裏側に持ってくる車両が増えていますね。
このタイプのスイッチの方が慣れると使いやすく
他のボタンとは独立した場所にあるので
押し間違いを防ぐ効果も大きいですね。 |
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メーターパネル・・MT-09 |
液晶画面はあまり大きくは無い感じですが
カラー液晶でなおかつ解像度も高く
文字が鮮明に表示されているので見やすいですね。
表示されている情報量も必要最小限で
きっちり整理されていると思います。
写真では水温計と燃料計が表示されていますが
オドメーターやトリップ計など表示するデータを選べます。
必要最小限で合理的な所は良いのですが
燃料計のセグメントはもう少し細かく
表示してくれた方がありがたいですね。
最初のセグメントで一気に半分になりますからね・・ |
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走行モード・・MT-09 |
D-MODEと書かれている1~4の数字の事で
4段階でエンジンレスポンスを選べます。
1がもっとも過激なアクセルレスポンスの設定ですが
それでも普通に扱えるレベルのレスポンスでした。
2は過剰な演出をしていない
自然な曲線を描くレスポンスなので
もっとも扱いやすいモードですね。
3は意図的にレスポンスを落とした設定で
4はさらに緩いレスポンスと同時に
エンジン出力も抑えたモードなので
雨の日用のレインモードと言えますね。 |
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電子制御・・MT-09 |
今回の目玉というか最大のウリと言っても良い
6軸IMUによる本格的な電子制御を搭載しています。
このIMUによる電子制御が先代までとは大きく異なる要素で
IMUにより車体の傾きを感知する事で
車体の状況に応じた適切なTCS制御を行うことが出来ます。 |
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一般的なスーパースポーツの車両では
それぞれの電子制御の数値が
メーターパネル上に一気に表示されていますが
MT-09ではTCS-MODEの所に
1、2、M(マニュアル設定)、オフの4パターンから選ぶだけなので
シンプルにまとめられています。
TCS-MODEの所に表示される数値は
電子制御の介入レベルで
MT-09ではレベル1~3の3段階で選べますが
最大のレベル3を選択するには予めメニュー画面から
M(マニュアル設定モード)の内容を編集しておく必要があります。 |
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細かな車両の設定は基本的に
このメニュー画面で設定しますが
走り出すと強制的に標準画面に戻されるので
停車中にしか触れない仕様です。 |
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TCS-MODEをMにした時の電子制御レベルは
このメニュー画面から設定します。
TCSはトラクションコントロールシステム(トラコン)で
前輪と後輪の回転差を読み取る事で
後輪の空転を感知するとスロットルが自動で閉じます。
SCSはスライドコントロールシステムで
車体のバンク角をIMUが感知する事でTCSの制御に影響します。
LIFはリフトコントロールシステムで
アンチウィリーやアンチリフトとも言われている機能ですね。
前輪が浮いた時の車体の傾きをIMUが感知する事で
スロットルを自動で閉じます。 |
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6軸IMUはエンジンの制御だけでなく
ブレーキ(ABS)の制御にも使われるので
車体のバンク角に合わせて適切なABS制御を行うことで
タイヤがロックアップする事による
スリップダウンを防ぐ効果があります。
BC(ブレーキコントロールシステム)の設定画面では
1と2の設定を選べますが
1はIMUを使わない一般的なABS制御になり
2はIMUを使って車体の傾きを考慮したABS制御になります。 |
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シフトタイミングランプ・・MT-09 |
これをシフトタイミングランプと
言って良いのかどうかは微妙ですが
エンジン回転数を設定すれば
シフトポジションの所が点滅するようになるのですが
運転に集中して前を向いている状態だと
ぶっちゃけ分かりづらいですね。 |
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メーターパネル・・GSX-S1000 |
大きくて存在感のあるメーターパネルが採用されており
文字やカラーはまるでレトロゲームのような雰囲気なので
車体のデザインとの一体感もあり
独特な世界観を作れているので素晴らしいですね。
ただ、実際問題見やすいのかと聞かれれば
輝度を最大まで高めたとしても
全体的に薄暗い雰囲気なので
直射日光が降り注ぐ昼間の視認性は悪いですね。
それでも輝度さえ上げておけば
重要な黄緑色の文字は見えるのですが
さらに薄暗いブルーの部分はかなり見にくいです。
ちなみに写真ではオドメーターと電圧計などが表示されていますが
上下別々に任意のデータを表示する事が出来ます。 |
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電子制御・・GSX-S1000 |
GSX-S1000の電子制御は
車体の傾きを感知するIMUは無く
スロットル、クランク、ギアポジションと
前輪と後輪の回転差を感知しての電子制御なので
TCと書かれているトラコンくらいしか触る項目が無いのですが
シンプルにメインの画面上のみで調整します。
トラコンのレベルは5段階とオフの設定が出来るので
その日の路面のコンディションに合わせて微調整が出来る所は
GSX-R譲りの本格的な走りの要素ですね。
あと、大抵の車両ではTCSのレベルを1までしか調整出来ず
完全にオフにするにはわざわざメニューを開いて
別画面で設定する必要がありますが
GSX-S1000ではTCSのレベルを5~オフまでリニアに変更出来ます。
ちなみにアンチウィリーは付いていませんが
フロントタイヤが浮き上がると
前輪と後輪の回転差が生じる事でTCSが動作するので
アクセルを全開にしていてもスロットルが自動で閉じる事で
ウイリーの状態が収まります。 |
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走行モード・・GSX-S1000 |
今回から新しく加わった機能で
SDMS(スズキドライブモードセレクター)によって
アクセルレスポンスが変わる走行モードを
A・B・Cの3段階で選べます。
もっとも過激なAだとまさにスーパースポーツのエンジン
そのものの加速フィーリングなので
過敏過ぎるとも思える鬼のようなハイレスポンスを味わえます。
先代のGSX-S1000がAモード固定だったと思ったら
さぞかしツーリングの時は
右腕が疲れたのだろうと容易に想像が付きますね。
少しレスポンスを抑えたというか
自然な加速曲線のBは本来
街中を走るのに適したモードだと思うのですが
Bでもそこそこハイレスポンスというか
ぶっちゃけMT-09のAモードよりもハイレスポンスなので
もっともレスポンスが緩いCのレインモードが実質
街乗りマッタリモードだと思って良いと思います。
なので感覚的にはAとBの差は小さく
BとCの差がかなり大きいので
BとCの間のモードが欲しい所ですね。
これは電子スロットルを採用した全ての車両での共通点ですが
走っている時に走行モードや電子制御を調整する場合は
必ずアクセルをオフにしておく必要がありますよ。 |
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シフトタイミングランプ・・GSX-S1000 |
GSX-S1000のシフトタイミングランプは
液晶画面とは別に独立して装備されているので
前方に集中しながらでも
確実にタイミングランプの光を認識する事が出来ます。
ランプの点滅の有り無しや輝度など
細かく設定する事が出来ます。 |
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