GSX-S1000 VS MT-09 合同インプレッション Vol.5

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RN69J型MT-09フロントブレーキ

フロントブレーキ・・MT-09

アドヴィックス(住友)の

対向4ポッドラジアルマウントモノブロックキャリパーの

ダブルディスクという事で

元々車体が軽い事もあって制動力には全く不満が無いですね。

タイヤはブリヂストンのBATTLAX HYPERSPORT S22

という事で純正タイヤとしては

ドライグリップ力が高めなタイヤが装着されていますね。

 
RN69J型MT-09マスターシリンダー

ちなみにマスターシリンダーは

今回のMT-09からラジアル式に変更されているので

制動力のコントロール性にも拘っていますね。

ヤマハのバイクはブレーキキャリパーよりも

マスターシリンダーの方に拘る傾向があるので

そういう玄人志向な所がさすがはヤマハって感じがします。

 
RN69J型MT-09リアブレーキ

リアブレーキ・・MT-09

リアブレーキは多くの車両に採用されている

ニッシンの一般的なキャリパーが使われていますが

SSのマシンのようにあえてリアブレーキを

効かないようにしている訳でもないので

ブレーキの効きも特に問題はありませんでした。

 
EK1AA型GSX-S1000フロントブレーキ

フロントブレーキ・・GSX-S1000

ブレンボの対向4ポッドラジアルマウントモノブロックキャリパーの

ダブルディスクという事で内容的にはMT-09と同じですが

ブレンボ製のキャリパーだとビジュアル的にも

何だか良く止まりそうな気がしてきますね。

MT-09と比べてどっちの方が止まるかと言えば

街中やワインディングを軽く流している状況では

ほとんど制動力の違いは感じないのですが

限界までフルブレーキングをした場合では

やはり車体が軽いのと装着タイヤのグリップ力の高い

MT-09の方が止まるような気がします。

タイヤはダンロップのSPORTMAX Roadsport 2という事で

MT-09のS22の方がよりスポーツ志向なタイヤで

ドライグリップ力が高い印象なんですが

その差は微妙な所だと思います。

 
EK1AA型GSX-S1000マスターシリンダー

ちなみにGSX-S1000のマスターシリンダーは

一般的な横押し式が採用されていますが

先代のGSX-S1000はラジアル式だったので

唯一、先代からグレードダウンしたパーツですね。

もしかすると最初からカウル付きの

GSX-S1000GTの開発が同時進行していて

スクリーンへの干渉を防ぐ為に

横押し式に変更された可能性もありそうですけどね・・

 
EK1AA型GSX-S1000リアブレーキ

リアブレーキ・・GSX-S1000

リアブレーキはMT-09と全く同じ内容のニッシンのブレーキで

こちらもちゃんと効くブレーキなんですが

筋肉質なボリューム感のあるスイングアームを見ると

まさにSSのマシンそのものですね。

 
RN69J型MT-09フロントフォーク

フロントフォーク・・MT-09

メーカーは分かりませんがインナーチューブ径が41ミリの

倒立フォークが採用さています。

最近の流行なのか新しい銘柄のネイキッドは軒並み

サスペンションの設定がソフトですね。

もちろんフルアジャスタブルなので

ユーザーの好みの硬さに調整出来ますけど

工場出荷時の設定は非常にソフトな設定です。

 
RN69J型MT-09フロントフォーク減衰力調整

フルアジャスタブルという事で

スプリングのプリロード調整の他に

シートに座って左側のフロントフォークのトップにある

ダイヤルが伸び側の減衰力調整で

右側のフロントフォークのダイヤルで

縮み側の減衰力を調整出来るという事で

最近多くなってきている左右のフロントフォークに

別々の機能を持たせているタイプですね。

スプリングのプリロード調整では

左右の調整量を合わせる必要がありますが

減衰力は左右で合わせる必要がないので

かなりスピーディーに調整出来ますし

MT-09ではフォークのトップに全てのダイヤルがあるので

シートに座りながら調整が出来ますね。

 
RN69J型MT-09リアサスペンション

リアサスペンション・・MT-09

リアサスペンションもフロントフォーク同様に

工場出荷時の設定ではソフトなセッティングなので

ローダウンモデルのオフロード車並に

乗り心地が良い・・と言うのはさすがに言い過ぎですが

それに迫るくらいの快適な乗り心地ですね。

スプリングのプリロード調整は7段階で設定出来ますが

工場出荷時の設定では

ちょうど真ん中の4段目に設定されています。

 
RN69J型MT-09リアサスペンション

ちなみにリアショックの減衰力調整は伸び側のみです。

こんな感じで丁度の所にフレームに穴が空いているので

長めの工具を使えば簡単に調整が出来ます。

 
EK1AA型GSX-S1000フロントフォーク

フロントフォーク・・GSX-S1000

KYBのインナーチューブ径が43ミリの

倒立フォークが採用されているので

MT-09よりも少し太いのですが

そもそも車体の重量が約30Kgほど違うので

フロントフォークに掛かる負担はおそらく大して変わらないと思われ

フロントフォーク単体見た場合

GSX-S1000の方が明らかに剛性感が高い・・

と言えるほどの差は無いのですが

それでもやっぱり車体全体から感じるトータルでの剛性感では

GSX-S1000の方が上なので

高級感というか良いバイク感をより強く感じますね。

GSX-S1000でも例外では無く

工場出荷時の設定はソフト寄りな設定ですね。

間違いなく、楽な姿勢と長いハンドルバーに

ソフトなサスペンション設定は

昨今のネイキッドのトレンドですね。

全てのネイキッドがCB1300化しているかのように思えます。

なのでより明確にSSのマシンとの差別が

行われているのだと思いますね。

 
EK1AA型GSX-S1000エンジン

もちろんGSX-S1000もフルアジャスタブルなのですが

昔ながらのオーソドックスなタイプなので

トップにあるダイヤルでプリロードと

伸び側の減衰力を調整出来ます。

もちろん左右でキッチリ同じ分だけ調整する必要があります。

 
EK1AA型GSX-S1000縮み側減衰力調整

そして縮み側の減衰力は

フロントフォークの下側にあるダイヤルで調整します。

やっぱりMT-09のような

セパレートタイプのフロントフォークを知ってしまうと

いちいち左右で同じ分だけ調整するのは面倒ですね。

 
EK1AA型GSX-S1000リアサスペンション

リアサスペンション・・GSX-S1000

リアサスペンションも初期設定はソフトなので

何も触らなくても快適街乗り仕様ですね。

プリロード調整はMT-09と同じく7段階ですが

GSX-S1000の初期設定は

ソフトよりの3段目になっています。

 
EK1AA型GSX-S1000リアショック減衰力調整

ちなみにリアショックの減衰力を調整するネジは

ショック下側のリンクの所にありますが

伸び側の減衰力調整しか出来ないので

これもMT-09と全く同じですね。

 

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