GR COPEN ステアリング交換と延長作業 Vol.4 |
ステアリングボスを延長する為には ボススペーサーを使うのですが もっとも万人にお勧め出来るのが 50ミリだと確実にステアリングが手前に来ますし 尚且つ窮屈さを感じない距離なので丁度良いですね。 あと、ウインカーやワイパーのレバー類にも 容易に指が掛かる距離だと思います。 |
よりレーシーなステアリングの位置にする為に 75ミリ延長するボススペーサーも用意しました。 これだと背中をしっかりシートに押しつけたまま ステアリングの操作ができるので 相対的にシートのホールド性が上がりますが 体型によっては普段の街乗りでは 窮屈さを感じる事もあるかもしれませんね。 |
ちなみに長いボルトを使って固定する ネジが切られていないタイプのスペーサーもありますが ボルトが長くなるとステアリングの剛性が落ちるので 10ミリ以上の物はあまりお勧めは出来ませんが 長さの微調整に使ったりは出来ると思います。 |
ボススペーサーには末端にツバが付いている物と 付いていない物が存在しますが ツバ付きだとそのままホーンを固定する事が出来るので ホーンリングを装着しなくても ダイレクトにステアリングを固定する事が出来ます。 |
ツバが付いていないボススペーサーには ホーンリングと一緒にステアリングを固定する必要があるので ホーンリングも一緒に用意しておきます。 |
ホーンリングと一緒にステアリングを付けると こんな感じになるのでホーンを固定する事が出来ます。 |
経験上、8~9割くらいの確立で ステアリングボスを付けると ハンドルセンターが微妙にズレるので スペーサーの末端にはセンターのズレを取る アジャストスペーサーを固定します。 アジャストスペーサーにはツバが付いているので そのままダイレクトにステアリングとホーンを固定出来ますし アジャストスペーサー自体が 10ミリのボススペーサーとして機能します。 アジャストスペーサーは構造上 モモとナルディ両方のネジ穴は開けられないので 取り付けるステアリングに合わせて用意します。 |
次はボススペーサーを使う上での問題点ですが 塗装されたボススペーサーは ホーンの端子部分がスペーサーに触れても 塗装によって絶縁されているので電気が通らず ホーンが鳴りません。 |
もっとも簡単な対策としてはアルミテープを使う事です。 ホーンの端子が触れる位置にアルミテープを貼ります。 |
そのままボススペーサー裏側の ステアリングボスと密着する面までアルミテープを伸ばします。 これでアルミテープの表面に電気が流れるので ステアリングボスに電気が伝わります。 |
もう一つの問題点としては 50ミリ以上のボススペーサーを使うと ホーンケーブルが届かなくなるので延長させる必要があります。 延長ケーブルを作るのに必要な材料は 250型の平形端子(オスメス)が2セット必要ですよ。 |
それではホーンの延長ケーブルを作りますが まずはボススペーサーの長さに合わせて配線コードをカットします。 |
電工ペンチのワイヤーストリッパー部分を使い 配線コードの両末端にある被服を3mm~5mm剥きます。 |
するとこんな感じになります。 |
次は電工ペンチを使って平形端子を圧着しますが 銅線部分と被服部分の2箇所を圧着します。 |
端子に付属しているスリーブを2本通しますが オス側の端子には幅の広いスリーブを被せます。 もう片方にも同じように端子を圧着しますが 今回は先にオスの端子を圧着したので 次はメスの端子を圧着します。 |
これでホーンの延長ケーブルが出来ましたが 写真右側のメス側の端子はホーンボタンと接続するので 端子から飛び出しているスリーブはカットしておきます。 |
ちなみにホーンのコネクターと端子のセットを使えば 延長させずに一本物の長いホーンケーブルを作れますよ。 |
ただ、0.25端子をケーブルに圧着させるには 小さい端子に対応した電工ペンチが必要ですし 配線コードが太すぎるとコネクターに通せないので 0.5sq以下の細い配線コードしか使えませんよ。 |
配線コードの長さは約20センチで ギリギリ75ミリのボススペーサーに対応出来るので アジャストスペーサー等を取り付けるなら 20センチよりも少し長めにカットしておきます。 |