HONDA 2024 CBR600RR インプレッション Vol.5

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CBR600RR(8BL-PC40)フロントフォーク

フロントフォーク

2013年式から採用されているSHOWAのBPF(41mm)が

2024年式でも継続使用されています。

フルアジャスタブルなので縮み側・伸び側の減衰力や

スプリングのプリロードを変更出来るので

硬くも柔らかくも、どうにでも出来るのですが

プリロードと縮み側の減衰力を最弱にして

リアサスペンション側も同じようにセッティングすれば

想像以上に快適に走れるソフトな乗り心地になります。

ストロークする時の動き始めのフリクションも

悪い印象はないですね。

 
CBR600RR(8BL-PC40)フロントフォークトップキャップ

2020年式からはフロントフォークの突き出し量が

多くなっているのでセッティングの幅が広がりました。

最近では左右でスプリングと

ショックアブソーバーの役割を分けている

フロントフォークが増えてきたので

それに慣れてしまうと

左右で均等にネジを回すのが面倒になりますね・・

 
CBR600RR(8BL-PC40)フロントフォークプリロード調整

ちなみにプリロード調整は

フロントフォーク下側にあるネジで行います。

 
CBR600RR(8BL-PC40)リアサスペンション

リアサスペンション

リアはおそらく初期型から同じSHOWA製のショックが

使われていると思うのですが

2024年式では2020年式よりも

ソフト寄りの設定になっている為

以前よりもストリート向けになっています。

プリロードが10段階調整なのは初期型から同じですが

最弱にすると従来モデルよりも軟らかくなるので

乗り心地や足つき性も改善されています。

この2024年式のサスペンションの柔らかさを表現するなら

CBR1000RR-RのSPに採用されている

オーリンズのサスペンションのプリロード等を

最弱にした時を思わせるような柔らかさを感じますね。

 
CBR600RR(8BL-PC40)リアショックアブソーバー上部

ユニットプロリンクのステッカーはもう貼られていませんが

リアサスペンションまわりの見た目は

初期型から変わっていませんね。

 
CBR600RR(8BL-PC40)スイングアーム

スイングアームの外観も初期型から同じに見えますが

2020年式からは従来よりも150g軽量化されているようですね。

あと、2024年式ではリアスプロケットの歯数が

1山分増えて42Tになったので

相対的にチェーンが短くなる為

2020年式よりもホイールベースが5mm短い

1370mmに変更されています。

そもそも2020年式も従来モデルより1山多い41Tだったので

初期型よりも5mmほどホイールベースが短い1375mmでした。

つまり、2024年式は歴代PC40型の中でも

もっとも短いホイールベースになりますね。

 
CBR600RR(8BL-PC40)フロントブレーキ

フロントブレーキ

トキコ製のモノブロック対向4ポットの

ラジアルマウントキャリパーに

310mmのダブルディスクローターの組み合わせなので

初期型から同じ内容ですね。

ABSに関しては2009年式から採用されていますが

2020年式以降は6軸IMUを使って

車体の傾きを考慮したより高度なABS制御になっています。

SSのフロントブレーキはもっとも重要な部分でもあるので

制動力の高さは一般的なバイクよりも明らかに高く

握り初めの初期から制動力が鋭く立ち上がる

ソリッドなブレーキフィーリングですね。

ちなみに純正の装着タイヤは

ダンロップのロードスポーツ2という事で

スポーツ志向の高いツーリングタイヤという印象で

CBR1000RR-Rが装着しているピレリー スーパーコルサSPV3や

ブリヂストン RS11と比べれば

ストリート寄りのタイヤになりますね。

ただその分、作動温度領域が広く

タイヤの温度を気にする必要もないので

通勤やツーリングに使うには最適なんですが

サーキットを走るなら交換したくなるタイヤですね。

 
CBR600RR(8BL-PC40)リアブレーキ

リアブレーキ

数多くの車種に採用されている

ニッシン製の1ポットキャリパーと220mmのローターですが

SSのリアブレーキはあえてロックしづらく設定されているので

例外なく制動力が弱いので

前後のピッチングの姿勢制御に使う程度にしか使えません。

 

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