HONDA 2024 CBR600RR インプレッション Vol.5 |
HOME - GARAGE - CBR600RR - Impression |
|
フロントフォーク |
2013年式から採用されているSHOWAのBPF(41mm)が
2024年式でも継続使用されています。
フルアジャスタブルなので縮み側・伸び側の減衰力や
スプリングのプリロードを変更出来るので
硬くも柔らかくも、どうにでも出来るのですが
プリロードと縮み側の減衰力を最弱にして
リアサスペンション側も同じようにセッティングすれば
想像以上に快適に走れるソフトな乗り心地になります。
ストロークする時の動き始めのフリクションも
悪い印象はないですね。 |
|
|
2020年式からはフロントフォークの突き出し量が
多くなっているのでセッティングの幅が広がりました。
最近では左右でスプリングと
ショックアブソーバーの役割を分けている
フロントフォークが増えてきたので
それに慣れてしまうと
左右で均等にネジを回すのが面倒になりますね・・ |
|
|
ちなみにプリロード調整は
フロントフォーク下側にあるネジで行います。 |
|
|
リアサスペンション |
リアはおそらく初期型から同じSHOWA製のショックが
使われていると思うのですが
2024年式では2020年式よりも
ソフト寄りの設定になっている為
以前よりもストリート向けになっています。
プリロードが10段階調整なのは初期型から同じですが
最弱にすると従来モデルよりも軟らかくなるので
乗り心地や足つき性も改善されています。
この2024年式のサスペンションの柔らかさを表現するなら
CBR1000RR-RのSPに採用されている
オーリンズのサスペンションのプリロード等を
最弱にした時を思わせるような柔らかさを感じますね。 |
|
|
ユニットプロリンクのステッカーはもう貼られていませんが
リアサスペンションまわりの見た目は
初期型から変わっていませんね。 |
|
|
スイングアームの外観も初期型から同じに見えますが
2020年式からは従来よりも150g軽量化されているようですね。
あと、2024年式ではリアスプロケットの歯数が
1山分増えて42Tになったので
相対的にチェーンが短くなる為
2020年式よりもホイールベースが5mm短い
1370mmに変更されています。
そもそも2020年式も従来モデルより1山多い41Tだったので
初期型よりも5mmほどホイールベースが短い1375mmでした。
つまり、2024年式は歴代PC40型の中でも
もっとも短いホイールベースになりますね。 |
|
|
フロントブレーキ |
トキコ製のモノブロック対向4ポットの
ラジアルマウントキャリパーに
310mmのダブルディスクローターの組み合わせなので
初期型から同じ内容ですね。
ABSに関しては2009年式から採用されていますが
2020年式以降は6軸IMUを使って
車体の傾きを考慮したより高度なABS制御になっています。
SSのフロントブレーキはもっとも重要な部分でもあるので
制動力の高さは一般的なバイクよりも明らかに高く
握り初めの初期から制動力が鋭く立ち上がる
ソリッドなブレーキフィーリングですね。
ちなみに純正の装着タイヤは
ダンロップのロードスポーツ2という事で
スポーツ志向の高いツーリングタイヤという印象で
CBR1000RR-Rが装着しているピレリー スーパーコルサSPV3や
ブリヂストン RS11と比べれば
ストリート寄りのタイヤになりますね。
ただその分、作動温度領域が広く
タイヤの温度を気にする必要もないので
通勤やツーリングに使うには最適なんですが
サーキットを走るなら交換したくなるタイヤですね。 |
|
|
リアブレーキ |
数多くの車種に採用されている
ニッシン製の1ポットキャリパーと220mmのローターですが
SSのリアブレーキはあえてロックしづらく設定されているので
例外なく制動力が弱いので
前後のピッチングの姿勢制御に使う程度にしか使えません。 |
|
|
Vol.1 > Vol.2 > Vol.3 > Vol.4 > Vol.5 > Vol.6 |