HONDA 2024 CBR600RR インプレッション Vol.3

HOME - GARAGE - CBR600RR - Impression

CBR600RR(8BL-PC40)メーターパネルまわり

メーターパネル

2020年式以降は

フルカラーのTFT液晶メーターが採用されているので

これだけでも昨日今日発売された最新のバイクに見えますね。

個人的にはアナログのタコメーターが好きなので

CBR1000RR-Rのように

デジタルでアナログのタコメーターを

再現して欲しかったのですが

メーターパネル内のデザインは変更出来ませんでした。

 
CBR600RR(8BL-PC40)メーターパネル

解像度も高いので視認性が高いですね。

あと2020式以前との大きな違いは

燃料計がなくなった事ですね。

その代わりにA CONSというAトリップメーターと連動している

燃料消費計があるので

満タン給油した場合は、燃料計の役割を果たしますし

燃料の残量が4Lを切ると燃料の警告灯が表示されると同時に

そこで初めて燃料の残量が表示されるので

よほどの山奥の道を走らない限りは

警告灯が表示されてから給油に向かえば問題ないと思います。

 
CBR600RR(8BL-PC40)メニュー画面

メニュー画面に切り替えましたが

さきほど電圧計だった所は

他の様々な情報に切り替える事も出来ます。

2020年式以降は電子制御に

IMU(慣性計測装置)が採用されている事もあり

車体のバンク角を表示するGRIP ANGLEもありますね。

 

初期設定ではオートの設定なので

昼間は白バックのメーターになり

辺りが暗くなると自動で反転して黒バックに変わりますが

周囲の明るさに関係なく任意に設定する事が出来ます。

 
CBR600RR(8BL-PC40)メーターパネル壁紙設定

白と黒以外にもメタリックとカーボンの

2種類の壁紙がありました。

ちなみにこの画面はサーキットモードで

画面内にストップウォッチを表示出来ます。

 
CBR600RR(8BL-PC40)シフトインジケーター設定

シフトインジケーターの所では

シフトタイミングランプを光らせる

エンジン回転数を設定出来ます。

 
CBR600RR(8BL-PC40)シフトタイミングランプ

シフトタイミングランプは設定したエンジン回転数で

5つ全てが点灯し同時に点滅するので

設定した回転数の前から1つずつ光り始めます。

 
CBR600RR(8BL-PC40)MODE1

電子制御

2020年式以前と以後でもっとも大きく違う要素の一つが

6軸IMUを使った高度な電子制御で

車体の傾きによって最適な制御を行います。

Pがエンジン出力とレスポンスに影響する数値で

TがTCS、Wがアンチウィリー、EBがエンジンブレーキですね。

予めMODE1~3までプリセットされているので

走りながらプリセットを変更できますが

MODE1はフルパワーで尚且つ

SSらしい過敏なエンジンレスポンスが味わえますが

エンジン出力を抑制する電子制御も控えめな事もあり

一番過激な設定なのでサーキットモードですね。

 
CBR600RR(8BL-PC40)MODE2

MODE2に切り替えると

Pが2になったのでフルパワーなんですが

エンジンレスポンスが少し控えめになっていますし

電子制御も少し手厚くなっているのでストリートモードですね。

 
CBR600RR(8BL-PC40)MODE3

MODE3ではもっともエンジン出力が抑えられていて

エンジンレスポンスも低く、電子制御も手厚いので

完全にレインモードですね。

 
CBR600RR(8BL-PC40)USER1

さらに個々の数値を自由に変更出来る

USERモード1~2が用意されています。

基本的には停車時に

各数字を変更するようになっていますが

TCSやアンチウィリーに関しては走行中でも変更可能でした。

プリセットにはなかったTCSレベル9というのも選べるので

後輪の滑りに対して過剰過ぎるほど

スロットルの開度を抑制するのですが

極めて低速走行時にTCSが過剰反応すると

スロットルを捻っても発進しない事で

立ちゴケする恐れがあるので決して万能ではありません。

 
CBR600RR(8BL-PC40)TCS解除

TCSをレベル1の状態から

さらにSELの下ボタンを長押しすると

TCSを完全に解除する事が出来ます。

1速時に全開加速をしてエンジンのパワーバンドに入ると

思いっきりウイリーするので

スタント走行をする以外ではまず使わないですね。

ただ、滑りやすい路面ではTCSが過剰反応する事で

スロットルが全く開かなくなる事があるので

路面がアイスバーンの状態だと

TCSをオフにしないと走れないかもしれませんが

大抵の滑りやすい路面でも

TCSのレベル1で十分対応出来ます。

 
CBR600RR(8BL-PC40)HESD

忘れてはいけないのがHESDと呼ばれている

電子制御のステアリングダンパーですが

これは初期型から採用されていますね。

CBR1000RR-Rのように

ハンドルの重さの設定は出来ないのですが

加速度や速度に応じて自動でハンドルが重くなる事で

直進性安定性を確保できます。

時速200Km/hを超える速度域でも

安定して真っ直ぐ走れたり

シミー現象と呼ばれるハンドルの震えが起きないのは

このステアリングダンパーのおかげなので

一度この安定感を知ってしまうと

ステアリングダンパーが付いてない車両で

速度を出すのが怖くなるほどです。

 

Vol.1 > Vol.2 > Vol.3 > Vol.4 > Vol.5 > Vol.6