HONDA CBR250RR ハイグリップタイヤの装着 Vol.3 |
次はタイヤをホイールに組み込む作業です。 組み込み作業はタイヤの取り外し作業と比べると 非常に簡単なので 運が良ければ工具もいらないくらいですよ。 タイヤをホイールに組み込む作業にあたり 注意する所は、タイヤのサイドウォールを一周確認し 回転方向が指定されている矢印がないかを確認します。 矢印があればホイールの回転方向と合わせて 組む必要がありますよ。 CBR250RRは前後のホイール共に車体の右側に ブレーキディスクがあるので それに向かって見た時に時計回りに回る事を目安にします。 |
その他に、タイヤに書かれた黄色い点や丸(軽点)を エアバルブの所(ホイールの重い所)に来るように組む事で ホイールのバランス調整の時に 最小のバランスウェイトの量でバランス取りが出来ますよ。 |
それではまずホイールを地面に置いて 上から斜めにタイヤを掛ける事で 手前側だけホイールに半分はまっている状態になります。 予め、タイヤがホイールに触れあうビードの外側と内側部分に シリコンスプレーを一周分吹いておきます。 垂れるほど吹くと後でしみ出てくるので 薄っすらと吹くだけで良いですよ。 |
手前部分からタイヤの上に乗って 徐々にタイヤをホイールにはめ込んでいくと このように簡単にホイールにタイヤの半分が入ります。 |
もう半分もおなじように手前の端からタイヤに乗って 徐々にはめ込んでいきます。 ハイグリップタイヤはゴムが柔らかいので 簡単にはまりますが ゴムが硬い長持ちするツーリング用のタイヤの方がはまりにくいので コツとしてはしっかり手前からタイヤを踏んで ホイールの中心に押し込むと同時に ホイールを手前に寄せます。 タイヤをしっかり踏んでホイールを手前に寄せるの繰り返しを ホイールの半分くらいまでタイヤがはまるまで行います。 なのでホイールのバルブは12時の方向にしておいた方が タイヤを踏んだ時にバルブの出っ張りが引っかからないので 作業が行いやすくなります。 |
最後の最後にどうしても タイヤがホイールにはまらない場合は タイヤを足で押さえつけながらタイヤレバーを差し込んで テコの原理でタイヤをはめていきます。 ここでも当然ですがリムプロテクターを付けます。 タイヤがはまってもリムプロテクターは回収できますので・・ |
という事でホイールにタイヤが組み込めました。 |
運が良ければ手動式のエアーポンプを使って 空気を入れるだけで両端のビードが上がり パン!パン!と2回大きな音がなります。 指定空気圧よりも多めに空気をいれて タイヤとホイールをより密着させます。 それから一端空気入れを外して空気が抜けてから エアバルブにコアを取り付け 再び空気を指定空気圧まで入れます。 これでタイヤの組み込み作業は終わりです。 空気がうまく入らない場合は 空気を入れながら空気の抜ける音を聞いて 抜けている付近のタイヤを押さえて空気が出来るだけ 抜けない状態に変形させながら空気を入れる事で 成功率が上がります。 ちなみに電動のエアコンプレッサーを使うとほぼ100%の確率で 楽にビードを上げることが出来ますよ。 自動車に搭載されているエアコンプレッサーでも良いです。 |
ちなみにクレ556をホイールの中心に向かって一周分吹き付け 火を付けて爆発させて一気にビードを上げる方法もありますが 今回のようなハイグリップの柔らかいタイヤだと そのままの状態でもほとんどの所が ビードにはまっているような状態なので 外部から爆発に必要な空気が入り込まず まずこの方法では失敗すると思います。 手動式の空気入れで空気が入らなかったり 電動コンプレッサーが無い場合は ディーラーに持ち込んでエアコンプレッサーで 空気を入れてビードを上げてもらうか セルフスタンドのエアタンクを使って空気を入れて ビードを上げて下さい。 その時にもエアバルブのコアは抜いておくと 一気に空気を入れられるので 確実にビードを上げる事が出来ますよ。 |