HONDA CB250R マフラーの交換 Vol.5 |
という事で今回は CBR250RRの極めて高回転型エンジンに合わせた 特性を持つマフラーを CB250Rに合わせてチューニングしたいと思います。 まずは医療機器のステントからヒントを得て考案した方法で マフラーの口径を絞ってみたいと思います。 今回使った素材は 0.5ミリ厚のパンチングのステンレス板で 長さは300ミリなので端から端まで全てを使います。 幅は適当で良いのですが60ミリ以上は無いと 摩擦抵抗が足りない可能性があるので外れやすくなります。 写真のように金切りハサミでカットします。 |
このように筒状の物に合わせて ステンレス板を巻くとパイプにする事が出来ます。 今回は純正マフラーの穴に詰めるので プラスドライバーくらいの棒に巻くのがベストだと思います。 パンチング板はザラザラとツルツルの面がありますが ザラザラを外側に向ける事でより抜けにくくなります。 |
歯が丸い形状のプライヤーを使って掴みながら ステン板の一番内側の端を掴んで回す事で 口径を絞っていきます。 |
こんな感じになりました。 マフラーの穴よりも少し大きめに作る所がポイントで ステンレス板が広がろうとする力を利用して マフラー内に固定させます。 |
先ほどと同じように ステン板の一番内側の端を掴んで回す事で 口径を絞りながらマフラー内に差し込み 中に入ったら今度は反対側に回す事で 口径を限界まで広げて固定させます。 |
最後に摘んで変形した角の部分を修正すると こんな仕上がりになります。 このように汎用バッフルが使えないような 小さい口径でもさらに口径を絞る事が出来ます。 |
CBR250RRの2本出しマフラーは 排気ガスの経路が上側の穴よりも 下側の方が短い構造なので 単気筒エンジンのマフラーとして 出来るだけ排気管の経路を長くして 低回転域のトルクを稼ぎたいので下側を塞ぎました。 ぶっちゃけ下側は穴を完全に埋めても良いくらいなんですけどね・・ |
あと、水抜き穴を耐熱テープで塞ぐことで 多少は低回転域のトルクを回復させる事が出来ます。 CB250Rにはエキゾーストパイプに触媒が無いので 外から入ってくる以外では ここに水が貯まる事はありません。 穴自体は非常に小さいのですが テープには排気ガスの圧力が掛かるので マフラーを一周する勢いで貼らないと レッドゾーンまでブン回した時に剥がれてしまいます。 何よりここを塞ぐ事で自分自身で 触媒レスの臭い排気ガスを 吸いにくくなるので非常に快適になります。 |
純正マフラー並・・まではいきませんが これで実用領域のトルクを回復させる事が出来ました。 ちなみに・・上側の穴も口径を絞る事で 低回転域では純正マフラー並のトルクまで回復します。 |
あれからどのくらい経ったでしょうか・・ 気がつけば耐熱シール剤に亀裂が入り 排気ガスが亀裂から漏れてきました・・ |
マフラーを外してみると こんな感じになっていました。 斜めに向かってガスケットが固定されていますね。 シール剤というか完全に耐熱パテですね。 |
固まったシール剤を外すのは結構楽しく まるで鯛の塩釜焼きの塩釜を崩すかのようです。 意外とマフラー自体にもこびり付く感じはなく ポロポロ崩れるように外れました。 次は完結編です。 |