CB1300SF VS VFR800F 合同インプレッション Vol.6

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CB1300SF(SC54)シート下ラゲッジスペース

ユーティリティ・・CB1300SF

シート下のラゲッジスペースを見てみると

前席の下あたりにはもっとも深いスペースがあって

そこからテールランプにかけても

そこそこ深いスペースがあるので

ネイキッドのバイクとしては大容量のスペースですね。

 
CB1300SF(SC54)SPグレードの車載工具

車載工具の内容はこんな感じになっています。

一部にSPグレード専用の工具が入っていますが

それはオーリンズ製リアサスペンションの

プリロードを調整する専用工具ですね。

 
CB1300SF(SC54)シート裏

シートの裏にも書類を挟めるスペースがあります。

 
CB1300SF(SC54)ETC

ラゲッジスペースの深い部分には

ETCが標準装備されています。

 
CB1300SF(SC54)USB電源

ラゲッジスペースの後方にはタイプCのUSB電源があります。

 
CB1300SF(SC54)ヘルメットホルダー

ヘルメットホルダーも標準装備しています。

ヘルメットホルダーは後からでも簡単に取付が出来るのですが

標準装備のヘルメットホルダーだと

車体と同じカギが使えるので

余計なカギを持つ必要がない所が良いですね。

 
CB1300SF(SC54)センタースタンド

メンテナンスが気軽に出来る

センタースタンド(メインスタンド)を標準装備しています。

 
VFR800F(RC79)リアのラゲッジスペース

ユーティリティ・・VFR800F

リアシートを外すとスポーツバイクの典型的な

狭いラゲッジスペースがありますが

それでも深さは結構ある方だと思うので

ETCや車載工具を積んでいても

他の荷物を入れる余裕は少しだけありますね。

ちなみにCB1300と同じく

ETCが標準装備されていますが

もはや高級ツアラーの証とも言えるアイテムですね。

 
VFR800F(RC79)車載工具

VFR800Fの車載工具はこんな感じの内容ですが

片持ちスイングアーム専用の工具が入っている所が特徴ですね。

ちなみに右端の工具は

フロントフォークのプリロードを変更する時に使います。

 
VFR800F(RC79)ラゲッジスペース

メインシートを外すとこんな感じになります。

トレーのようなバッテリーカバーがありますが

深さがないので乗せられる物は限定されますね。

ちなみにここのスペースの高さは

メインシートの高さ設定によっても変化します。

 
VFR800F(RC79)シガーソケット電源

左のミドルカウルに電源が標準装備されています。

CB1300のようにシート下にあるよりも

圧倒的に使いやすいのですが

もはや時代遅れのシガーソケット電源ですね・・

 
VFR800F(RC79)センタースタンド

VFRにもセンタースタンドが標準装備されていますが

センタースタンドもなんだか

ツアラーの証みたいな所がありますね。

CB1300ではぶっちゃけ、センタースタンドが無くても

一般的なメンテナンススタンドが使えるので問題ないのですが

片持ちスイングアームのVFR800Fでは

一般的なメンテナンススタンドが使えない為

メンテナンスする時は

このセンタースタンドだけが頼りになります。

 
CB1300SF(SC54)リアビュー

総括・・CB1300SF

CB1300を一言で表現するなら

高品質と高い信頼性の塊のようなバイクですね。

特にSPのグレードでは

オーリンズサスペンションが採用されている事もあり

走りの質の高さは国内どころか

おそらく世界でもトップレベルだと思うので

乗る人によってはバイクの概念を変えられてしまうほどの

衝撃があるのではないでしょうか。

スペック表を見てしまうと

殆どの方は266Kgという車体の重量に

尻込みをしてしまうと思うのですが

どの要素が欠けても

この上質な走りは再現出来ないと思うので

この走りを実現する為には必要な重量なんだと

納得するしかないと思いますし

実際に乗ると納得が出来ると思います。

 
CB1300SF(SC54)フロントビュー

初めてCB1300に乗った時の衝撃は今でも覚えていて

全てに余裕のある走りは

まさにバイク界のクラウンだと思ってしまいましたが

SPグレードのCB1300は

バイク界のロールスロイスかもしれませんね・・

ロールスロイスには乗ったことはありませんが・・

他のバイクで走った同じ道をCB1300SPで走ると

奇麗に再舗装されたんじゃないかと思うくらい

全く違う道の印象になるので

エアサスを採用した

4輪の高級車に乗った時に味わえる同様の体験を

CB1300SPでも味わう事が出来ました。

CB1300はCBシリーズの頂点に立つ

フラッグシップマシンに相応しい

上質な走りが味わえる至高のバイクでした。

 
VFR800F(RC79)リアビュー

総括・・VFR800F

VFR800Fを一言で表現するなら

特別なパーツだらけの唯一無二の国産V4マシンですね。

その特別なパーツのおかげで

他のバイクとは違う圧倒的な個性を持っているのですが

同時にスペックに対して車両価格が高いという

負の部分も抱えています。

コストや燃費を重視する昨今では

必然的に2気筒エンジンのモデルが増える中

これほど個性的なバイクは

もう二度と作れないんじゃないかと思いますね。

CB1300はVFR800と同様に20年以上

ほぼ同じ車体の内容なんですが

スロットルの電子化やアシスト付スリッパークラッチなど

常にバージョンアップし続けているのに対し

VFR800Fは2017年あたりで進化が止まってしまったので

生産が終了した2022年製の車両としてみれば

他メーカーも含めて同価格帯の車両と比べると

電子制御の手厚さの違いや細かな装備等を含め

どうしても古さを感じてしまうのですが

長い歴史を持つホンダ伝統のV4エンジンを積むバイクとして

最近まで生産されていた

もはや走る機械遺産と言っても良いので

その歴史を含めて魅力的に思えるかどうかで

評価は大きく変わってくるのかもしれませんね。

 
VFR800F(RC79)フロントビュー

SSのバイクで走るにはしんどいので

出来るだけ快適に走れるSSのようなマシンに乗りたい・・

そういう時にはVFR800がピッタリ!

と言い切れない所がもどかしいというか

おそらく車体の重量がそう言わせなくさせているのですが

SSとツアラーの丁度真ん中に位置しているような

そんな分かりやすいバイクではない事は確かですね。

正直、ノーマルのままでは

スポーツしたいのか、ツアラーしたいのか

どっちとも中途半端な感じになっているので

ユーザー自身がどちらかの方向にカスタムして導く事で

最高の一台に仕上がるのではないかと思います。

 
CB1300SF(SC54)とVFR800F(RC79)

CB1300とVFR800Fは想像以上に

共通点が多かったと思っていますが

実際に走った印象は見た目と同じで、全く違っていて

やっぱりVFR800Fはスポーツ色の強めなツアラーだったので

快適寄りに振った走りの中にも

鋭く尖ったスポーツな部分が見え隠れするのですが

何より一番スポーツしていたのは

高回転まで回す事で本領を発揮するV4エンジンでした。

CB1300は、常にズッシリと構えていて

落ち着いた風格を感じると共に

ライダーに対して、おもてなしの心があるというか

細かな気遣いが行き届いているので

ツアラーのお手本となるようなバイクだと思いますし

ワインディングで振り回すと

まるで北斗の拳のラオウになって

黒王号を乗り回しているかのような

このサイズ感、この重量感でないと味わえない

何とも言えない喜びがありました。

 

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