CB1300SF VS VFR800F 合同インプレッション Vol.1

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CB1300SFとVFR800F

今回はCB1300SF SP(2024年製:SC54型)と

最終モデルとなったVFR800F(2022年製:RC79型)を比較しつつ

インプレッションしたいと思います。

車体の位置づけ的には2台とも

ホンダの高級ツアラーという点で共通していて

SPではないスタンダードモデルのCB1300SF(1,562,000円)と

パールグレアホワイトのVFR800F(1,522,400円)を比べると

車体価格もほとんど差がないのですが

なんせ、見た目が全く違っている事もあり

本来、比較するべき車両同士ではないと思われそうなんですが

実際に乗ってみると、想像以上に共通点が多いと感じましたし

お互い乗り比べる事で

単体では気付かなかったような短所と長所が

より明確に見えてきたので

どうしてもこの2台を同時にインプレッションしたいと思いました。

あと、この2台は20年以上

ほぼ同じエンジンやフレームを使い続けて

現代まで生産されている車両という点でも

大きな共通点だと思いますが

残念ながらVFR800Fは

2022年10月末で生産が終了しています。

 
VFR800P 白バイ

そういえば、CB1300とVFR800Fは

白バイのベース車両という共通点もありましたね。

VFR800の白バイは1998年に登場した

先代モデルのRC46型なので

さすがに最近ではあまり見かけなくなりましたが

それに変わって現在では

CB1300SBの白バイが活躍していますね。

 
CB1300SF(SC54)車体全体のデザイン

デザイン・・CB1300SF(SP)

ネイキッドのバイクを絵に描いてみると

CB400やCB1300になるんじゃないかと思うくらい

昔からの王道な丸目のバイクですね。

現行型は2003年にフルモデルチェンジした

2代目のSC54型なんですが

1992年に登場した初代CB1300のSC40型から

ほぼ同じデザインを保っていますね。

 
CB1300SF(SC54)テールランプ

CB1300をもっともクラシックに思わせるのは

シートの後ろにあるフェンダーの飛び出し部分だと思うのですが

現在の新しいデザインのバイクには無い要素ですね。

ただ、乗り降りする時には

フェンダーのもっとも高い先っちょに

足が引っかかり安いんですけどね・・

伝統を重んじたデザインなんですけど

テールランプやブレーキランプはLED化されていますね。

ただ、ナンバー灯だけは白熱電球でした。

 
CB1300SF(SC54)ヘッドライト

クラシックな丸目のヘッドライトやウインカーもLEDなので

見た目はクラシカルでも中身はちゃんと最新のバイクですね。

ちなみにウインカーが車幅灯(ポジションランプ)として

常時点灯しています。

 
CB1300SF(SC54)ハイビーム

ハイビームにすると下側も発光します。

ロービームは特に問題はありませんでしたが

ハイビームはそれほど光が拡散するタイプではなく

遠くの道路を明るく照らすスポット光的な感じで

どちらかというと市街地に適したライトなので

外灯のない山道だとまわりの状況が把握しにくいので

ちょっと不安になりますね。

 
VFR800F(RC79)全体のデザイン

デザイン・・VFR800F

先ほど登場したRC46型の白バイをそのまま

現代のデザインにリニューアルさせた感じですね。

基本的にフレームやエンジンは

先代からほぼ同じなので

丸い形のクランクケースカバーなど随所に共通部分が見えますね。

V4エンジンや片持ちスイングアームなどの個性的な部分は

最終モデルまでしっかり受け継がれました。

 
VFR800F(RC79)スクリーン

RC46型の白バイと同じで

車体がかなり大きく見えるのですが

フレーム自体の幅は実はそれほどでもないので

車体の細さに対して、かなり大きなカウリングや

スリーンを装着している所がVFRの特徴でもありますね。

そのおかげで、さほど速度を出さなくても

圧倒的な風防効果を得られます。

 
VFR800F(RC79)テールランプ

テールランプと一体型になったウインカーが

圧倒的な個性を放っていますが

その代わりに万が一転けて壊してしまうと

とんでもなく高く付きそうですね・・

テールランプやブレーキランプはLEDなんですが

ウインカーとナンバー灯は白熱電球ですね。

 
VFR800F(RC79)ヘッドライト

スポーティな2眼のLEDヘッドライトも凝っていて

下にあるダクトと一体感のあるデザインになっていますね。

ちなみにダクトはダミーではなく

空気がカウルの中を通るように作られています。

 
VFR800F(RC79)ハイビーム

ハイビームに切り替えるとヘッドライト全体が光ります。

ロービームは普通というか、特に問題はないのですが

ハイビームは広範囲に拡散するタイプなので

周囲の状況を把握しやすく圧倒的な安心感と明るさがあります。

それでも車体をバンクさせると

物理的にもコーナーの先を照らす事は難しいのですが

真っ直ぐ走っている状態なら

ほぼパーフェクトと言って良い

LEDヘッドライトのお手本となるハイビームですね。

 
VFR800F(RC79)ミラーの車幅灯

VFR800Fではミラーの所に車幅灯がありますが

ウインカーは白熱電球でも

端にある車幅灯はLEDが採用されています。

ちなみに前後輪にあるABS用のスピードセンサーを使って

前後タイヤの回転差を感知する事で右左折を判断し

ウインカーの消し忘れを防ぐ

ウインカーオートキャンセラーの機能が付いていますが

機能しているのかどうか、いまいち微妙な感じなので

どうりで他の車種ではあまり見かけない訳ですね。

 

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