CB1300SF VS VFR800F 合同インプレッション Vol.4 |
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エンジン・・CB1300SF |
4気筒エンジンなのにクラッチを繋いだ瞬間の
ごく低回転域からしっかりトルクが出る事もあり
アクセルを使わずに容易に車体を発進させる事も出来るので
懐が深いというか非常に扱いやすいエンジンですね。
加速のフィーリングは低回転域~高回転域まで
リニアにパワーが伸びる極めて大人な加速をしてくれますし
エンジンレスポンスに関しては
ライディングモードを切り替える事で
ある程度はユーザー自身でコントロールが出来ます。
そもそもアクセルに過敏に反応するエンジンではないので
ツアラーには適した疲れにくいレスポンスだと思います。 |
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エンジンの振動に関しても
排気量にしては実に滑らかに回るので
微振動のような物は極めて少ないのですが
ハンドルバーの所で紹介した
防振ゴムのようなアイテム等によって
よりライダーに余計な振動が伝わりにくくしていますね。 |
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マフラー・・CB1300SF |
排気音量(アイドリング)は結構な大きさなので
住宅街でエンジンを掛ける時は気が引けるのですが
2020年モデルからエキゾーストパイプが4-1に変更された事もあり
音質はまるで絵に描いたような
ザ・4気筒エンジンという感じで
キメの細かさと1300ccの力強さが融合した
まさに至高のサウンドど言って良いですね。
空吹かしの排気音を収録してきたのでどうぞ・・
CB1300の排気音 |
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エンジン・・VFR800F |
いにしえから続くホンダ伝統のV型4気筒エンジンで
しかもCB400と同じ、2バルブから4バルブに切り替わる
2弾ロケットのVTEC機構を備えている
個性が詰まり過ぎたエンジンですね。
7000回転から排気音が変わると同時に
加速力にも勢いが付くので
気分までもが思わず高揚してしまう
実にドラマチックな加速を味わえます。
2バルブの低~中回転域では
V型エンジンならではのドコドコ、ドロドロした
加速フィーリングなんですが
VTECが切り替わる7000回転からは
まるで直列4気筒エンジンのような
滑らかな加速フィーリングに変化しますが
それでもV型エンジンのドコドコしたフィーリングも
かすかに残っているので
普通の直列4気筒エンジンとは違う
独特な加速フィーリングが魅力ですね。
VTECが入ってからは
レッドゾーンまで気持ちよくブン回るエンジンなので
ツアラーとは言い難い
極めてスポーツ志向な高回転型のエンジンだと思いましたが
その分、エンスト耐性は低いので
ごく低回転域でのクラッチ操作には気を使った方が良いですね。 |
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車体前方に大きく飛び出したエンジンヘッドによって
大型のラジエターが設置出来ない為
先代のRC46型では
左右のミドルカウルにラジエターが固定されていましたが
RC79型ではラジエターを上下2つに分ける事で
ヘッド部分を避けています。 |
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高性能なエンジンの証でもある
オイルクーラーも装着されているのですが
ヘッドライトの裏に設置してありますね。
このように車体のフロント側にラジエター等が集約された事で
前後重量バランスはフロント:120Kg リア:122Kgと
V型エンジンでありながらも
理想に近い重量配分になっていますね。
ちなみにCB1300SFはリアの方が6Kgほど重いのですが
フロントにカウリングが付いたCB1300SBでは
前後同じ重量になっています。
旋回時の車体の軽快さでは
V型エンジンを搭載している事もあり
CB1300よりも圧倒的にVFR800Fの方が身軽なので
243Kgもある車体の重量を忘れてしまほど
軽快なコーナーリングを行えます。 |
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マフラー・・VFR800F |
2017年からはマフラーの構造が海外モデルと同じ仕様になり
過去最高出力になったので
完全なフルパワー仕様なんですが
その分、排気音も大きくなっていますね。
それでもCB1300と比べると静かに思えます。
V型4気筒エンジンの独特なサウンドなんですが
空吹かしではVTECが切り替わらないので
2バルブのままですね。
空吹かしの排気音を収録したのでどうぞ・・
VFR800Fの排気音 |
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トランスミッション・・CB1300SF |
シフトフィーリングはホンダ車に良くある
少しヌメっとしたフィーリングですね。
電子スロットルが採用されている事もあり
シフトアップとダウンの両方に対応した
クイックシフターがオプションとして用意されていますが
CBのフラッグシップマシンなら
標準装備させてほしかったですね。
ちなみにSPグレードでもオプション扱いですよ・・
クイックシフターを使った時に気になった所は
1速から2速へのギア比が少し離れているので
シフトアップ時の変速ショックが特に大きい所ですが
これはCB1300と同じく1速と2速のギア比が離れている
中型バイクあたりまでのクイックシフターあるあるですね。
なのでクイックシフターを装着していても
2速へのシフトアップ時だけは
クラッチレバーを使って繋げた方がスムーズだと思います。
6速時の速度とエンジン回転数をメーターで確認すると・・
1200回転:40Km/h 1500回転:50Km/h 1800回転:60Km/h
2100回転:70Km/h 2500回転:80Km/h 2800回転:90Km/h
3100回転:100Km/h でした。
平坦な道だと6速1000回転からでも加速が出来てしまう所に
このエンジンの扱いやすさを感じますね。 |
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燃料タンク・・CB1300SF |
もう見た目からして大きいのですが
ガソリンが入る量は大容量の21Lですね。
なので燃費はあまり良くないエンジンなのですが
満タン時の航続距離は市街地だと
400Kmに到達出来るかどうかなんですが
信号がない平坦な山道や高速道路だと
頑張れば600Kmに到達する事も可能かもしれませんね。 |
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トランスミッション・・VFR800F |
VFR800Fでもクイックシフターは
オプションとして用意されていますが
昔ながらのワイヤーリンクのスロットルなので
シフトアップ時のみにしか対応していないですね。
ただ、注目すべき点はシフトフィーリングで
ホンダ車の中では過去ナンバー1と言って良いほど
サクっとキレが良く、節度感も丁度良いので
まるでホンダ車じゃないみたいです。
なのでVFR800に限ってはクイックシフターは必要なし!と
言い切りたい所なんですが
アシスト付きのスリッパークラッチが付いていないので
クラッチレバーが少し重いという事もあり
やはりクイックシフターの有無は
左手の疲労は大きく違ってきますね。
6速時の速度とエンジン回転数をメーターで確認すると・・
2000回転:46Km/h 2550回転:60Km/h 3000回転:70Km/h
3500回転:80Km/h 3900回転:90Km/h 4300回転:100Km/h
でした。
CB1300とエンジンの最高出力を比べても
6PS程度しか負けていないので
排気量あたりの出力では断然、VFR800Fの方が高く
レッドゾーン付近までしっかり回せば
VFRはカウリングによって空気抵抗が少ない事もあり
実はCB1300よりも加速力が高いのですが
なんせ排気量の差が503ccも違うので
低回転域でのトルク感では圧倒的に負けますね。
VFRの方がギア比が明らかに軽いのも
エンジントルクの差を表していると思います。 |
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燃料タンク・・VFR800F |
CB1300よりもスリムに見える燃料タンクなんですが
ガソリンが入る量はCB1300と同じ21Lですね。
800ccという事もあり
CB1300よりも燃費が良いので
満タン時の航続距離は当然CB1300よりも
全ての走行状況において上回ります。
どうやら燃料タンクの容量が大きいのも
ツアラーの特徴なのかもしれませんね。
あと、CB1300との共通点としては
レギュラーガソリンという所もありましたね。 |
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