ADV160 VS X FORCE 合同インプレッション Vol.1

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ADV160とXフォース

今回は2023年型のホンダ ADV160(KF54)と

ヤマハ Xフォース(SG79J)を比較しつつ

同時にインプレッションしたいと思いますが

この2台は同じ150ccクラスのスクーターでも

センタートンネルがあるADV160と

フラットフロアのXフォースを比べるには無理があるのですが

王道のPCX160やNMAX155に対して

少しキワモノ感がある立ち位置な所は

この2台の共通点だと思ったので

今回は同時にインプレッションしようと思いました。

この2台を簡単に説明すると

PCX160をオフロードに対応させたのがADV160で

125ccのシグナスグリファスを

155ccに排気量アップさせたのがXフォースになります。

ABSが義務化されている排気量なので標準装着していますが

駆動輪のスリップを抑制するTCSの電子制御も

2台とも標準装着されています。

 
ADV160

外観・デザイン・・ADV160

前半はとりあえず緩~く見た目から入っていきますが

曲線が多いPCX160に対して

ADV160は角張ったデザインなので

見た目からしても、どんな道でも走り抜けるような力強さを感じますし

オフロードとオンロードのちょうど中間にあたる

トレールタイヤを標準で履いているので

通常のオンロード専用タイヤでは滑りやすい

未舗装の路面でもそれなりに走れてしまいます。

それに合わせてPCXよりも

サスペンションのストローク量が増えているので

PCXよりも悪路走破性が高い所が一番の特徴だと思います。

車体から独立した高さのあるスクリーンも装着されているので

普通に街中を走っていても

単純にPCXよりも快適性が高かったりするのも長所ですね。

 
X FORCE

外観・デザイン・・X FORCE

フロント部分だけを見ると

まるでビッグスクーターのようなボリューム感がありますね。

それは単純に大きなカウリングだけでなく

シグナス伝統の120ミリの太いフロントタイヤと

ホイールカツカツサイズのブレーキローターも

そのボリューム感に一役買っています。

ただ、リア側だけを見ると

ほぼほぼ125ccのシグナスシリーズのサイズ感なので

取り回しの良さはボリューム感とは相反して良いですし

150ccクラスでフラットフロアなのは貴重な存在ですね。

 
ADV160ロービーム

灯火類・・ADV160

まずはADV160のヘッドライトのロービームなんですが

明るさはそれなにりあるのですが

基本的に光軸が低いので

すぐ目の前の路面しか照らしていない為

外灯がある市街地でしか役に立たないロービームですね。

 
ADV160ハイビーム

ハイビームはあまり光が広がらない

スポット光に近いような感じなのですが

それでも2灯なのである程度の範囲は照らしてくれますね。

ヘッドライト全体の印象としては

市街地を走るには全く問題は無いのですが

外灯がほとんど無い山道を走るとなると

少し不安になるようなヘッドライトだと思います。

 
ADV160テールランプ

テールランプの形状自体はPCXと比べると

あまり凝っていないというかスッキリしている印象なんですが

エンジンを掛けるとXの形に光ります。

 
X FORCEロービーム

灯火類・・X FORCE

Xフォースのヘッドライトは

最近のバイクでは珍しいハロゲンランプなのですが

ヘッドライト自体も大きいですね。

その分、大きなリフレクターによって

ロービームはしっかり光が拡散されるのですが

やはり昨今のLEDのヘッドライトと比べてしまうと

色温度の低さも相まって少し薄暗い印象ですね。

 
X FORCEハイビーム

ハイビームに切り替えると車体右側のロービームが消灯し

車体左側のハイビーム側が光るので

ローもハイも1灯状態になりますね。

ハイビームでも光はしっかり拡散されるので

遠い所は良いのですが

車体のすぐ前あたりが暗くなるという

昔はメジャーだったH4バルブと同じような状態になりますね。

ただ、ハロゲンランプの大きな電流に耐えられる配線と

大きなリフレクターを装備しているという事で

バルブのLED化と2灯同時点灯化をさせると

4輪自動車と肩を並べるくらい明るく

尚且つ広範囲に光が広がるので

このクラスを超越したヘッドライトに変貌する能力を秘めています。

 
X FORCEテールランプ

X FORCEのテールランプとブレーキランプは

唯一、LED化されている所で

シグナスXの血統を思わせるような

導光材を使った先進的なデザインなんですが

そのシグナスシリーズの中でもXフォースは

無駄な部分をそぎ落としたかのような

洗練されたシンプルな仕上がりですね。

 

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