ADV160 VS X FORCE 合同インプレッション Vol.5

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ADV160フロントフォーク

フロントフォーク・・ADV160

PCXに対して明らかに長くなっているので

伸びた分だけストロークに余裕が出来ますし

フロントタイヤにしてもPCXよりも外径が大きい

80扁平のタイヤなので

路面からの衝撃を吸収する能力は

PCXよりも遙かに高くなっていますね。

それでも険しい悪路を飛ばして走るような余裕は無いので

凹凸の少ないフラットな未舗装の林道や

むしろ街中の一般的なアスファルトの路面や段差で

その衝撃吸収能力をしっかり発揮できる感じですね。

 
ADV160フロントブレーキ

フロントブレーキ・・ADV160

ブレーキも基本的にPCXと同じなのですが

ADV160にはウェーブローターが採用されているので

やはりこれもオフロード走行を想定した装備だと思われます。

ウェーブローターにもメリットデメリットはあるものの

おそらく放熱性よりもパッドとローターの間に入り込んだ

砂利等が外に排出されやすいメリットを狙って

装着されているのだと思われますね。

 
X FORCEフロントフォーク

フロントフォーク・・X FORCE

Xフォースのサスペンションに関しては

シグナスグリファスと全く同じなので

シグナスXからの流れを組んだ

少しスポーティなセッティングですね。

それはコーナーリングの時だけでなく

強力にブレーキングした時の高いスタビリティにも繋がります。

 
X FORCEフロントブレーキ

フロントブレーキ・・X FORCE

ホイールカツカツサイズの大きなローターなど

強力な制動力を持つシグナスX(グリファス)のブレーキが

そのまんま付いているので

Xフォースのブレーキは間違いないですね。

ただ、シグナスXやグリファスの125ccのエンジンでは

加速力に対して圧倒的な制動力の余裕がありましたが

155ccのエンジンだと

さすがにそこまでの余裕は感じないのですが

十分に高い制動力を誇っていると思います。

 
ADV160リアサスペンション

リアサスペンション・・ADV160

PCXとは違うのだよ!っと言いたい為なのか

いかにもな別タンク式のリアショックが採用されていますが

フロント同様に全長が伸びてストローク量も増えているので

路面からの衝撃吸収性がPCXよりも高いですね。

基本的に125ccクラスのスクーターは

サスペンションのストローク量が不足しているので

基本的に底付きしやすく乗り心地が悪いのですが

やはり最低限、このADV160くらいのストローク量は必要なのだと

改めて思わされました。

乗り心地を大きく左右するのがリアサスペンションなんですが

最初の方にも書いた通り

そもそもADV160はシートのクッションが硬いので

サスペンション自体はしっかり仕事をしてくれるのですが

それほど乗り心地が良い印象ではない所は残念で

全ては足つき性を改善した為だと理解する必要があります。

 
ADV160リアブレーキ

リアブレーキ・・ADV160

リアブレーキも基本的にPCXと同じなのですが

リアにもウェーブローターが採用されていますね。

ブレーキバランス的にはどちらかというと

リア側の制動力は高めな印象なので

前後のブレーキをしっかり効かせる事で

高い制動力を発揮出来ます。

 
X FORCEリアサスペンション

リアサスペンション・・X FORCE

リアサスペンションもシグナスグリファスと

全くショックが装着されているので

4段階でプリロード調整が出来ます。

シグナスグリファスとの違いは

ショック上部のボルト部分がカウリングの外にあるので

メンテナンス性が向上している所ですね。

一人乗りの場合は基本的にプリロードを

最弱設定にする事で乗り心地をある程度は改善出来ますし

タンデムする時やスポーティに走りたい時には

固める事も出来ます。

センタートンネルがあるADV160のフレームとは違い

フラットフロアのフレームは路面からの突き上げに対して

基本的にフレーム自体が撓るので

サスペンションだけでなくフレーム全体で

ショックを吸収する感じになりますね。

なのでシート、フレーム、サスペンションの全体で

路面からのショックを吸収するので

ADV160のような剛性感はあまり感じにくいのですが

路面によっては

Xフォースの方が乗り心地が良い時があります。

 
X FORCEリアブレーキ

リアブレーキ・・X FORCE

リアブレーキもシグナスグリファスそのまんまなので

しっかり効くタイプのブレーキですね。

 

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