YAMAHA XSR155 (RG63) インプレッション Vol.3 |
エンジン |
155cc水冷のSOHCエンジンなので 低~中回転域が得意なのかと思いきや スクーターのNMAXと同様にVVAを搭載しているので 7000回転からハイカムに切り替わる事で レッドゾーン手前までしっかりパワーが伸びますね。 そもそもMT-125が15PSを誇る 125ccの規制カツカツの高性能なエンジンなのですが XSR155はその155cc版という事で出力は19PSほどあり 排気量からすればかなり高出力なエンジンですね。 その為、加速のフィーリングは間違いなく 高回転型のエンジンだと思いますが かといって低回転域のトルクが貧弱な訳でもないので 街中での走行も普通にこなせます。 クラッチだけで発進させるエンスト耐性を調べてみると 意外と粘りがあるのでエンストしにくく 信号待ちからの発進でも気を遣うことは無いですね。 この低回転域の扱い安さがDOHCとは決定的に違う SOHC+VVAの独特な特性なのだと思いますね。 燃費を重視して効率良く走るなら VVAが動作しない7000回転以下で走り スポーティに走りたいなら7000回転以上をキープして走れば レッドゾーンまで軽く吹け上がる 高回転型エンジンのフィーリングなので 125ccクラスでは到底付いていけない走りが出来ます。 ただ、回転数によってはMT-25にも通じるような ザラザラ感(微振動)がちらほら表に出るので スズキのジクサー150の方が 滑らかでシルキーに回る印象でした。 |
マフラー |
エキゾーストパイプからサイレンサーまで 溶接で繋がっている一体型のマフラーなんですが 輸入車という事で気になるのは音質よりも むしろ音量だと思うのですが 同排気量の国内販売されている車両と遜色なく 少し低音を聞かせたような排気音なんですが むしろ静かな部類に入るかもしれませんね。 たまにこういうバイクがあるのですが サイレンサーのレイアウトの影響で 足のかかとがサイレンサーのカバーと微妙に干渉しますね。 という事で排気音を収録してきたのでどうぞ・・ 空ふかしの音(純正マフラー) |
トランスミッション |
シフトペダルを操作した時のフィーリングは どちらかというとカチカチっとした 節度感のあるタイプのフィーリングなのですが 低排気量のMT車にはよくあるソフトな節度感なので 普通のスニーカーでも足の甲が痛くならないような 特に引っかかりもなく良好なフィーリングです。 ただ、シフトペダルの高さ調整は 微調整が出来る機構が付いていないので 大まかに根元のギア部分で調整する事になります。 巡航時の燃費や静粛性に影響する 6速時のエンジン回転数と速度の関係はメーター読みで 3000回転:38Km/h 4000回転:53Km/h 5000回転:67Km/h 6000回転:81Km/h 7000回転:95Km/h 約7400回:100Km/h でした。 単気筒エンジンという事もあり 6速2000回転付近だとガックンガックンするスナッチが出るので 平坦な道で6速だと最低でも32Km/h(2300回転)以上は 回す必要がありますね。 高速道路ではそこそこ回して走る事になるのですが 不快な振動が出るエンジンではないので 決して快適ではないのですが特に問題もなく走れます。 |
燃料タンク |
容量は10リッターという事で 国内ではホンダのCB125Rと同じ容量ですね。 そもそもMTやXSRシリーズは燃料タンクが小さいのですが 他の国産車と比べると スズキのジクサー150よりも2リッターほど小さく GSX-S125と比べても1リッターほど小さいですね。 ただ、そもそもSOHCのエンジンという事もあり燃費が良いので その気になればリッターあたり50Km以上で走れますし 燃費を気にせずに走っても40Km/L以上は走るので 航続距離は500Km前後くらいになりますね。 ちなみにフタにはヒンジが付いていて外れないタイプなので 給油もスムーズに行えます。 |