Rebel 1100 DCT リア(ドリブン)スプロケット交換 Vol.6 |
これでチェーンと前後スプロケットの仮止めが完了したので 最後の仕上げを行います。 |
とりあえずスプロケットを長持ちさせる為にも 後輪を手で回しながらリアスプロケット一週分程度 チェーンオイルを吹きかけておきます。 オイルが付着したチェーンが フロントスプロケットにも付着するのでリアだけで十分です。 これでメンテナンススタンドから車体を下ろします。 |
次はチェーンの遊び調整を行います。 スイングアームの末端あるアジャスターは 先ほどすでに緩めている状態なので アジャスターを時計回りに回しながら チェーンを上下させた時のたるみ量を見ます。 レブル1100は15mm~25mmの範囲内に入るまで アジャスターを回していきます。 ちなみに15mmの遊びが少ない方に調整すると アクセルレスポンスが良くなり 25mmの遊びが多い方に合わせると リアサスペンションの動きが良くなるので乗り心地が良くなります。 |
車体右側も左側と同じ位置にアクスルシャフトが来るように 矢印のメモリを見ながら車体左側と同じ位置に合わせます。 車体左側を先に調整してチェーンを狙った遊び量にした後に 右側を調整するとチェーンの遊びがさらに無くなるので 左側を調整している時にある程度遊びがまだある状態で 車体右側を調整する事でピッタリ狙った遊び量に出来るので 左右のアジャスターを少しずつ 交互に締めていくのが理想的ですね。 |
チェーンの遊びが調整出来たら アジャスターが回らないように押さえながら ロックナットを締めます。 ロックナットの締め付けトルクは21N-mです。 車体右側も忘れずに・・ |
次はリアのアクスルシャフトのナットを本締めします。 締め付けトルクは100N-mです。 |
次はフロントスプロケットのボルトを本締めします。 DCTの車両ではパーキングブレーキを掛け MT車両では車体に跨がって リアブレーキを踏みながら作業を行います。 締め付けトルクは54N-mです。 |
チェーンガイドプレートを落とさないように 慎重にスプロケットカバーを元に戻します。 ボルトの締め付けトルクは12N-mです。 |
最後の仕上げにリアスプロケットのナットを本締めします。 締め付けトルクは108N-mです。 |
リアスプロケットの締め付けは 対角線上に数回にわたって少しずつ締め付けます。 後はマフラーのサイレンサーを元に戻せば 520コンバート作業の完了です。 |
今回は2山分だけリアのスプロケットを大きくしましたが リアのスプロケットを大きくするとギア比が軽くなり フロントのスプロケットを大きくすると逆にギア比が重くなります。 スプロケットを大きくするメリットは ギア比が変わるだけでなく チェーンがチェーンスライダーに接触する面積を減らせるので 走行中の騒音を軽減出来たり 走行抵抗も減らせるメリットがあります。 しかし、最近の車両ではABSが標準装備されている事もあり 前後のタイヤの回転差を読んで ABSを制御している事から 純正と違ったスプロケットサイズに変更する事で ABSのエラーが出ることがあります。 |
左:44T 右:42T 今回はリアのスプロケットを2山分増やし44Tを付けましたが 純正の42Tと比較してみました。 レブル1100ではホイールの回転で 速度を読み取っていない為 スプロケットの歯数の変更が速度計に反映されないので 写真のように42Tでも44Tでも同じように表示されてしまいます。 GPSでの速度を調べてみると 2Km/h弱ローギヤード化されていたので リアスプロケットでは1山分で約1Km/h弱 ギア比が変わる事になりますね。 ローギヤード化する恩恵は 加速時の余剰トルクが増える事で 主に停車時からの発進時に以前よりも 車体が軽やかに進むのが体感出来ます。 |
ビジュアル的にはこんな感じになりました。 スプロケットとチェーンは消耗品なので 走り続けているといずれは交換する必要がありますが ビジュアルを変更する事 また新たな気分で乗ることが出来るようになります。 |