HONDA モンキー125 むき出しエアクリーナーの取付 Vol.5 |
左:ロングインテーク 右:ミディアムインテーク という事で今回のメインイベント・・ インテークホースの長さによる 加速特性の違いについて検証してみたいと思います。 写真は2500回転で2つの映像を同期させて 3速固定で加速させています。 速度の表示は読み取りタイミングの違いによる タイムラグが発生するので エンジン回転数を見て加速力の違いを判断します。 それでは検証スタートです。 |
左:ロングインテーク 右:ミディアムインテーク 4500回転を少し上回った所ですが 左の長いインテークホースの方がほんの少しだけ エンジン回転数が高いのが分かりますね。 |
左:ロングインテーク 右:ミディアムインテーク 6000回転に差し掛かる所ですが 右のミディアムの方が少し追いついたようで ほぼ同じエンジン回転数になりました。 |
左:ロングインテーク 右:ミディアムインテーク 6500回転を過ぎたあたりでは 右のミディアムの方がほんの少しだけ エンジン回転数が上回っているようですね。 |
左:ロングインテーク 右:ミディアムインテーク レッドゾーン付近の8000回転あたりですが 右のミディアムが明らかに差を付けて 回転数が上回っています。 このことから、どうやら教科書通りの結果で 低回転域では吸気慣性効果がより得られる ロングインテークホースの方が回転数の上がりが鋭く 力強く加速できますが エンジン回転数が高くなるにつれ流速が速くなり 吸気抵抗が吸気慣性効果を上回るので より短いインテークホースの方が 力強く加速できるようになりました。 |
左:ロングインテーク 右:ショートインテーク 次はロングインテークとショートインテークの比較です。 先ほどと同じように2500回転で映像を同期させて 今回は1速からの加速力を比較してみます。 まずは左のロングインテークが7000回転に到達した所ですが 右のショートインテークの方が明らかに400回転ほど 遅れていることがわかりますね。 ところがこの後、7000回転~8000回転にかけて 左のロングインテークの方が一気に回転の上がりが重くなります。 しかし、右のショートインテークの方は 2速にシフトアップする8000回転まで 加速力が落ちるようなフィーリングを感じませんでした。 |
左:ロングインテーク 右:ショートインテーク 2速にシフトアップして6500回転に差し掛かった時には 右のショートインテークの方が完全に追いついている事が分かります。 この後はもう想像通りで 最高速に到達するまで加速を続けても ショートインテークがロングインテークを引き離しました。 このほかにも中間加速など動画を分析した結果、 ロングインテークが強い領域は6000回転あたりまでで 6000~7000回転での加速力では ショートインテークとほぼ同じ加速力になりました。 そして7000回転を越えると急激にロングインテークは 回転の上がりが重くなるので ショートインテークが一気に追いつく感じでした。 なのでロングインテークの場合は 7000回転あたりで早めに シフトアップをする事で効率良く加速が出来ますし ショートインテークの方は出来るだけ 高回転域を維持する事で圧倒的に速く走れます。 |
左:ロングインテーク 右:ショートインテーク ちなみにこれが最高速度ですが 右のショートインテークがぶっちぎりなのがわかります。 スプロケットのギア比を変えているので 速度表示は実際よりもかなり高く表示されていますが GPSでの速度では左のロングインテークが91Km/h 右のショートインテークが95Km/hでした。 サーキットを走ったとすればショートインテーク仕様には 絶対に勝てない事が分かりますね。 |
ちなみにこれがミディアムインテークの最高速です。 最高速にしても加速のフィーリングにしても ロングとショートのちょうど間といった特性で 低回転域でもショートインテークほどトルクの減衰もなく 7000回転からの加速の重さもロングインテークほどないので バランスが良いですね。 |
エアフィルターを変えると吸気音も大きくなるので 純正エアフィルターとの違いを体感して下さい。 空ふかし音(OUTEXマフラー+純正エアフィルター) 空ふかし音(OUTEXマフラー+デイトナパワーフィルター) という事で全ての作業が終わりましたが 吸気を変えると見た目の印象が大きく変わるので 一気にカスタム感が出ますね。 さすがにこのロングインテークバージョンは 少しやり過ぎな感じがしますが 走るステージに合わせてインテークホースの長さを変える事で 燃費よく走ったり、速く走る事が出来ます。 |