HONDA PCX e:HEV クランクケース内の分解作業 Vol.3

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JK型PCXクラッチアウター

次は右側にあるドリブンフェイスとクラッチを外していきますが

まずは手前にあるクラッチアウターを外すので

センターのナットを外します。

 
JK型PCXクラッチアウター脱着

左側のドライブフェイスと同じく

回転を止める為にユニバーサルホルダーを

クラッチアウターの2つの穴に引っかけ

工具の先端を地面に引っかけます。

あとは19ミリのソケットと

出来るだけ大きな工具を使ってナットを外します。

ちなみに締め付け時の規定トルクは49N-mです。

 

ナットとワッシャーを外したら

クラッチアウターを手前に抜き取ります。

 

クラッチアウターが外れるとこんな感じになっていて

奥のVベルトを挟んでいるのが

ドリブンフェイスとドリブンプーリーで

手前にあるのがクラッチシューです。

ここまで外すとVベルト交換が出来ます。

 
JK型PCXVベルト交換

Vベルト交換をするならドリブンフェイスと

クラッチ一式をまとめて手前に抜き取りVベルトを交換します。

Vベルトを外すとバネの圧力でドリブンフェイスと

ドリブンプーリーの幅が一気に狭くなるので

間に指を挟まないように気をつけます。

Vベルトの簡単な取付方法は

写真のように新しいVベルトをドリブンフェイスの上に乗せて

両手を使ってドリブンフェイスとクラッチを掴んで

握力で幅を広げるとそのままVベルトが溝に入っていきます。

JK型PCXの純正Vベルトには方向の指定はありませんが

社外品の強化ベルト等、ベルトに矢印が書いてある場合は

回転方向を守って取り付けます。

 

クラッチシューを交換するならさらに分解していくので

まずはセンターにある薄いナットを緩めます。

ここでもナットを外そうとするとクラッチシューが回転するので

ユニバーサルホルダーを2つの穴に引っかけて

センタースタンドの左側に引っかけます。

 
JK型PCXドライブプーリー一式

39ミリの工具を使って薄いセンターナットを外しますが

40ミリのソケットでも外せますよ。

写真のような短い工具を使った場合は

ここが一番力が必要というか、力が入れにくいので

写真のような角度で工具をセットし

手は伸ばした状態で工具を持ち

両足を伸ばす力を使って工具を持ち上げます。

車体が浮こうとするのでもう片方の手で

グラブバーを持ち車体を抑えると簡単に緩みます。

薄いナットは外さずに2~3周緩めるだけにしておきます。

ナットを外してしまうとバネ圧で

クラッチが飛んでしまうので危険です。

ちなみに締め付け時の規定トルクは54N-mです。

 

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