HONDA PCX e:HEV クランクケース内の分解作業 Vol.2

それでは左側のドライブフェイスから外すので

まずはセンターのナットを外します｡

ナットを外そうとするとドライブフェイスが回ってしまうので

固定する為に2つの穴にユニバーサルホルダーを刺して

センタースタンドの左側に引っかけます｡

それからラチェットハンドルに短いエクステンションバーを付け

22ミリのソケットを使ってセンターナットを外します｡

ナットはそこそこ硬いので

出来るだけ大きな工具を使った方が良いです｡

ちなみに締め付け時の規定トルクは59N-mです｡

ナットとワッシャーを外し

ドライブフェイスを手前に抜き取ります｡

ドライブフェイスが外れました｡

次は奥にあるドライブプーリーを外します｡

まず黄矢印の出っ張りに邪魔なVベルトを引っかけてから

真ん中のプーリーボスとそのまわりのドライブプーリー

プーリーの裏側にあるランププレートをまとめて掴んで

全て一緒に手前に抜き取ります｡

ドライブプーリー一式が外れました｡

左のドライブフェイスと右のドライブプーリーは

基本的に消耗部品ではありませんが

ドライブプーリーの裏にあるフタ（ランププレート）

に付いている樹脂部品（スライドピース）と

中にあるウェイトローラーは消耗部品です｡

ちなみにVベルトが接する面は油分厳禁なので

車体に戻す時はパーツクリーナーで清掃しておきます｡

ドライブプーリーのランププレートを外すと

中にウェイトローラーが入っています｡

ウェイトローラーには向きがあるので

プーリーに向かって右側の壁に

ウェイトローラーの樹脂が

覆っている面が当たるように取り付けます｡

つまり､加速時の遠心力によって

プーリーの壁にウェイトローラーが押し当てられるので

樹脂がクッションになるように組みます｡

今回のPCXではウェイトローラーの片面の全てを

樹脂が覆っているので分かりやすいのですが

右の社外品ウェイトローラーでは

違いが分かりにくいのでしっかり確認してから取り付けます｡