HONDA PCX クラッチの交換 Vol.1 |
今回はPCXのクラッチユニットを交換します。 まずクラッチを交換する理由は クラッチのシュー(摩擦材)が消耗品なので すり減った時に交換する場合と より強力な摩擦材を使って 駆動の伝達能力を上げる場合や 強化クラッチスプリングに交換する場合です。 基本、社外品のクラッチユニットにはほぼ100% 純正よりも硬いバネレートの強化クラッチスプリングが 入っていると思って頂いて良いと思います。 今回用意したブツは KN企画のNCY グリーンレーシング強化クラッチです。 |
NCYのグリーンレーシング強化クラッチの重さは1011gでした。 ちなみにJF81型PCXの純正クラッチは1092gです。 その差は81g程度ですが そもそも簡単に軽量化出来るような場所ではないので その詳細を見ていきたいと思います。 |
クラッチシューの部分はこんな感じで NCYクラッチの方が18g軽いですね。 |
本体の部分はNCYクラッチの方が20gほど軽いです。 |
プレートの部分はNCYクラッチの方が9g軽いですね。 つまり全てのパーツで少しずつ軽くした結果・・ 81gの軽量化に繋がった訳ですね。 当然、クラッチ全体が回転するので遠心力により 実際には81g以上の軽量化に値する効果がありますが それは体感出来るレベルではないと思います。 しかし、駆動系全体を軽量化していくうえで のちのちこの軽量化が相乗効果で効いてくると思います。 |
NCYのクラッチユニットをばらしてみると 明らかに純正よりも太い強化クラッチスプリングが入っています。 |
それではさっそくクラッチの交換作業に入りますが まずはこのようにクランクケースが開いた状態にします。 クランクケースカバーの開け方は ウェイトローラーを交換するページで詳細を載せていますよ。 |
安全管理としてブレーキロックを使ってリアブレーキを掛けて 車体が動かないようにしておきます。 リピートタイでも代用できますよ。 |
まずは一番外側にあるクラッチアウターから外します。 ユニバーサルホルダーをクラッチアウターの穴に引っ掛けて 回らないように固定しながらナット(19ミリ)を外します。 基本的に左側のドライブフェイスと同じ外し方ですが クラッチアウターの形状が平面じゃないので ユニバーサルホルダーが少し引っ掛けにくいですね。 |
センターのナットが外れたら そのままクラッチアウターを抜き取ります。 |
クラッチユニットが現れました。 |