HONDA PCX ボスワッシャーによる加速の違い Vol.4

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次はウェイトローラーの走行テストにおいて

回転数の割には速いというもっとも良い結果を出した

16gのウェイトローラーを使って

ボスワッシャー有り無しの走行テストです。

左:ボスワッシャー0.5mm VS 右:ボスワッシャー無し対決です。

それではスタート。

 

まずは蹴り出しの0.5秒地点。

左のボスワッシャー0.5ミリの方が

データ通り約250回転分多く跳ね上がります。

 

変速が開始される2.3秒地点。

左のボスワッシャー0.5ミリの方が時速3Km/hのリードしています。

 

すぐ後の2.5秒地点。

先ほどの時速3Km/hのリードはたまたまではなく

この速度域において常に時速3Km/hのリードを保っています。

これはつまり前のページでテストした

ボスワッシャー1ミリ厚よりも0.5ミリ厚の方が

駆動系との相性が良いようで、より高いリードが出来ています。

 

3.6秒地点。

ぐんぐん変速が行われる領域ですが

このあたりからボスワッシャー無しとの差が時速2Km/hになります。

 

5.3秒地点。

左のボスワッシャー0.5ミリが

時速2Km/hのリードを保っています。

 

6.3秒地点。

まだ時速2Km/hのリードを保っています。

エンジン回転数も約250回転ほどの差がありますね。

 

8.2秒地点。

ここでボスワッシャー無しが追いついてきて

時速1Km/hのリードになります。

 

10.6秒地点。

ここで変速が終了しもっとも重いギア比になります。

ついにボスワッシャー無しに追いつかれました。

 
PCXボスワッシャー比較

15秒地点。

回転数ではボスワッシャー0.5ミリがリードしているものの

速度は両車全く同じです。

 

20.5秒地点。

ほぼ同時に時速100Km/hに到達しました。

前のページでは1ミリ厚ボスワッシャーが負けてしまいましたが

0.5ミリ厚だと時速100Km/hまで逃げ切りましたね。

つまり、1ミリ厚のボスワッシャーよりも

0.5ミリ厚のボスワッシャーの方が加速に効果的でした。

結果的にまとめると・・

時速80Km/hまでの加速なら

0.5ミリ厚のボスワッシャーが速く

時速80Km/h以降の加速なら

ボスワッシャー無しの方が速いという結果になりました。

 
PCXボスワッシャー比較

25.5秒地点。

さらに加速を続けるとボスワッシャー無しがリードしました。

PCXのエンジンは8500回転で最高出力を発揮し

それより上回った分だけ出力がだんだんと落ちてくるので

ボスワッシャー0.5ミリ厚の方はすでに430回転も越えており

ボスワッシャー無しは190回転ほどしか越えていないので

抜かれる結果になったと思われます。

つまり、最高速度を出すには

一番出力の高い8500回転を出来るだけ最高速度に近い所に

持っていくようなハイギヤードなギア比にする事が重要で

逆に低い速度域で8500回転に到達させるような

駆動系のセッティングにすれば

とんでもない加速力を発揮できます。

もちろん加速力とは引き替えに燃費が大きく悪化しますけどね。

 

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