HONDA PCX ウェイトローラーの交換 Vol.3 |
このようにプリーボスを下側に向けて 裏のランププレートを仰向けにします。 不安定なのでプーリーの端を持って下に押し込むと ランププレートがボスに押されて浮いてきます。 |
ランププレートを外します。 ちなみにこの外れる樹脂パーツ(スライドピース)も ウェイトローラーと同じく変速時に擦れるので消耗品です。 |
ランププレートが外れるとプーリーの中身が見えます。 ちなみに真ん中の棒(プーリーボス)を外している状態ですが 外す必要はありませんよ。 いよいよウェイトローラーを交換します。 |
左:JF81型PCX 18.5g 真ん中:JF56型PCX 18g 右:デイトナ製WR 13g ウェイトローラーには基本的に向きがあって 樹脂が側面の金属を覆っている側と 金属がむき出しになっている側があります。 先代のJF56型PCXの純正では製造時に間違えないように 金属部分が黄色く塗装されていますね。 右端のデイトナのウェイトローラーのように 両側とも樹脂が覆っていて向きの指定がない物もあります。 |
ウェイトローラーを純正と入れ替えます。 プーリーは裏側を向けているので 走行した時に時計回りにプーリーが回る事になります。 つまり、加速のGと遠心力によって反時計回り側の壁に ウェイトローラーが押しつけられる事になるので 樹脂が覆っている部分を反時計回り側の壁に向けて ウェイトローラーを組みます。 後は逆の手順で元に戻していくと作業終了です。 |
走行距離が伸びているとプーリーも汚れているので ついでにメンテナンスしておきます。 プーリーが太い棒(プーリーボス)をスライドして 変速するので清掃してグリスアップしておきます。 Vベルトが挟まれているプーリーの表面には ベルトが滑ってしまうのでグリス等の油分は厳禁です。 油分が付いた場合はパーツクリーナー等で 拭き取っておきます。 矢印のここにプーリーボスのグリスが漏れないように パッキンが付いています。 |
このパッキンはフロントフォークのシールのような物で プーリーボスのグリスを表側に漏らさない構造になっており プーリーボスとの隙間がカツカツの設計なので 先ほどウェイトローラーを交換した裏側からしか プーリーボスを差し込めなくなっています。 外す時にはどちら側からでも外れますよ。 |
グリスアップする場合はプーリーボスではなく プーリーの内側に塗った方がグリスが 表側にはみ出さないので確実ですよ。 ちなみにゴムパッキンが付いていない社外品のプーリーでは ここにグリスアップするとVベルトにも付着するので厳禁です。 |