SUZUKI GSX-S1000 グリップヒーターの取付 Vol.1

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GSX-S1000(EK1AA)グリップヒーター57100-48822

今回はGSX-S1000にグリップヒーターを取り付ける作業です。

EK1AA型からワイヤーが無くなり

電子スロットル化された事で

唯一デメリットになるのがグリップヒーターです。

安価で優秀な汎用品を使う事が出来ないので

高価な純正品を使う必要があります。

という事で今回用意したアイテムは

スズキ純正オプションのグリップヒーター(57100-48822)で

GSX-S1000GTが発売された時に型番が変わり

GTと共通の部品になりました。

アマゾン と 楽天市場 の価格を参考にして下さい。

 
GSX-S1000(EK1AA)バーエンド取外し

それでは早速作業編ですが

カウルを外す作業以外はGSX-S1000GTと

共通の作業内容になります。

先にグリップを交換したいので

まずはハンドルバーの両端に付いているバーエンドを外します。

片方の手でバーエンドが回転しないように押さえながら

力の入れやすい六角レンチの工具でネジを外します。

スズキのバーエンドはネジを締める事で

中のブッシュが潰れてパイプ内に広がる事で固定されているので

バーエンドのネジを完全に外してしまうと中でナットが外れて

部品がバラバラになってしまいます。

なのでブッシュにナットの負荷が掛からなくなる程度にネジを緩め

そのままバーエンド全体を引き抜きます。

コツとしてはネジを少し緩めては引っ張り

ネジを少し緩めては引っ張りを繰り返します。

 
GSX-S1000(EK1AA)バーエンド

バーエンドが抜けるとこういう構造になっていて

ハンドルバーの左右で部品の構成が違っています。

写真左が車体左側で写真右が車体右側ですが

バーエンド自体も左右で微妙に違うので

バラさずに仮組みの状態で置いた方が良いですね。

取り付ける時の規定締め付けトルクは8.5N-mです。

 

左右のバーエンドが外れたら

次はグリップをグリップヒーターに交換しますが

車体右側のスロットルスリーブ側から交換したいと思います。

 

まずはハンドルバーを外すので

キズ付き防止の為に燃料タンクとメーターパネルに

分厚い雑巾かタオルを掛けておきます。

ぶっちゃけ、グリップを外すのにハンドルバーを外すなんて

意味が分かりませんよね・・

ここがGSX-S1000の残念な設計の所で

一般的な車両よりもグリップヒーターの交換作業を

めんどくさくせています。

 

それではまず車体右側の

スイッチボックスのカバーを外すので

3つのプラスネジを外します。

取り付け時の規定締め付けトルクは3N-mです。

 
GSX-S1000(EK1AA)スイッチボックス分解右側

ネジが外れたらスイッチボックスの車体後ろ側を外します。

一般的な車両ではこの状態から

スロットルスリーブが抜けますが

GSX-S1000(GT)では抜けない構造になっているので

ハンドルバーの末端までグリップをスライドさせる必要があります。

その為にハンドルバーを一端外して

スイッチボックスのケーブルが端まで届くように

ハンドルバーを車体左側に寄せながら抜く必要があります。

ちなみにスイッチボックスの前側を外すネジがあり

これを外すとスロットルスリーブも外れるのですが

電子スロットルの車両はどのメーカーでも共通して

アクセルポジションセンサーの所は

分解してはいけない事になっています。

 

ハンドルバーを自由に動かせるように

車体右側のブレーキホルダーに付いている

コネクターを抜いておきます。

 
GSX-S1000(EK1AA)クラッチスイッチコネクター

次は車体左側に回って

同じようにクラッチホルダーに付いている

コネクターを抜いておきますが

こっちはツメでロックされているので

ツメを押さえながら抜きます。

 

次クラッチレバーとその横にあるスイッチボックスを外すので

下から覗いた所にあるナットとプラスネジを外します。

クラッチレバーのピボットボルトを固定している

ナットの取り付け時の規定締め付けトルクは6.5N-mです。

 
GSX-S1000(EK1AA)クラッチワイヤーアジャスター

次は赤矢印のクラッチワイヤーのアジャスターを回して

クラッチレバーからの切り欠きを一直線に合わせ

ワイヤーが手前に抜ける状態にしておきます。

 
GSX-S1000(EK1AA)クラッチワイヤーアジャスター

下のナットを外したら

クラッチレバーを固定しているピボットボルトを上に抜きます。

 
GSX-S1000(EK1AA)クラッチレバー取外し

ボルトが抜けたらそのままクラッチレバーを

切り欠き側に反らせてから上に持ち上げると

ワイヤーがクラッチレバーから外れます。

 
GSX-S1000(EK1AA)クラッチレバー取外し

クラッチレバーの下側はこんな感じになっているので

ワイヤーエンドが収まっている

切り欠き部分から抜けるようになっていますよ。

クラッチレバーのネジ穴周りが乾いていたら

取付の際に適当なグリスを薄く塗ってから元に戻します。

 
GSX-S1000(EK1AA)クラッチスイッチ

クラッチレバーを元に戻す際に気をつけるポイントは

ここの樹脂製のクラッチスイッチで

スイッチの横側からレバーが当たると簡単に折れてしまうので

クラッチレバーを遠回りに戻して

このスイッチに対して垂直に近い角度で

押すようにレバーを元に戻します。

 
GSX-S1000(EK1AA)スイッチボックス分解左

スイッチボックスはパカっと開くように外します。

これでハンドルバーに付いている

長さに余裕がないケーブル類は全て外れました。

 
GSX-S1000(EK1AA)ハンドルバーボルト締め付け

ちなみにスイッチボックスを元に戻す時は

左右とも内側にある出っ張りを

ハンドルバーの穴に差し込む事で

定位置で固定出来るようになっていますよ。

 

ハンドルバーのケーブル類をまとめている

ゴムバンドも外しておきます。

 

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