SUZUKI GIXXER SF250 グリップヒーターの取付 Vol.1 |
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今回はジクサー250にグリップヒーターを取付しますが SFとも共通の全く同じ作業になります。 グリップ交換の所でも書きましたが ジクサーシリーズのグリップはペランペランなので 寒冷地に住む方や冬場でもバイクに乗る方は グリップ交換をする気軽な感覚で グリップヒーターを取り付けてみてはどうですか・・ という事で今回用意したブツは SP武川のヒートグリップ TYPE-1(120mmサイズ)です。 現時点ではメーカーの適合表に ジクサー250の名前は載っていませんが 問題なく取付する事が出来ました。 |
SP武川のヒートグリップ TYPE-1は 電熱線が全巻タイプで 薄型のスリムなスイッチが特徴のグリップヒーターです。 グリップヒーターは冬が近づくと品薄になる事が多いので 全く同じスリムスイッチを採用しているエンデュランス SP120と どちらか売っている方を買うのですが ヒートグリップ TYPE-1とSP120の違いは SP120ではグリップだけを交換しますが ヒートグリップ TYPE-1ではスリーブとグリップが一体型なので スリーブごと交換する作業を行います。 |
グリップヒーターはバッテリーに直接接続しても良いのですが 今回はACC電源が取れる故障診断コネクターを使うので 予め電源取り出しハーネスを用意しておきます。 電源取り出しハーネスの作り方は ここのページで詳しく説明しています。 |
SP武川のヒートグリップ TYPE-1は このようにスロットルスリーブとグリップが一体型なので メーカーや車種によって アクセルワイヤーを引っ掛ける先端の部品を変える事で 汎用性を持たせています。 ちなみにジクサー250(150)ではB~Eと書かれた4タイプ中の Cの部品を使いますよ。 |
あと付属として左側のグリップを固定するボンドと バーエンドキャップ、スペーサー 電源取り出しコネクターがありますが バーエンドキャップはグリップの先端よりも ハンドルバーの末端が大きく引っ込む場合に使うので ジクサーシリーズでは使いません。 ちなみにスペーサーは使うので無くさないように注意します。 |
それではまず、もっとも無くす可能性が高いイモネジを 最初にスイッチに固定しておきます。 イモネジは下に飛び出させない程度に固定しておきます。 |
それではさっそく作業に取り掛かりますが 今回はネイキッドのジクサー250を例に取り付けますが SFでもほぼ同じ作業になります。 まずは下準備としてリアとメインシートを取り外し フレームカバーも外した状態にしておきます。 フレームカバーの外し方はここのページで 詳しく載せているのでここでは飛ばしますよ。 |
あと、リアシート下にあるトレーも外しておくので 2つのクリップと六角穴付きボルトを外します。 |
それではまず左側のグリップから取り外すので とりあえずプラスネジで固定されている バーエンドを外します。 緩み止め剤などは塗られていないので 比較的簡単に外せるとは思いますが ネジ穴のサイズにあった大きめのプラスドライバーを使って 車体に工具を押し付けながらある程度緩めます。 注意点としては、プラスネジは完全には外さずに ある程度緩まったらバーエンドごと引き抜きます。 絶対にプラスネジだけ抜かないで下さい。 |
バーエンドが外せました。 ジクサー250のバーエンドは 社外品のバーエンドがよく使う構造で プラスネジを締め付ける事で 奥にあるゴムチューブが潰れてハンドルバー内に 固定される仕組みになっていますが プラスネジを完全に外してしまうと 奥にあるゴムとナットがバラバラになって奥に残ってしまうので 次からは取付が出来なくなりますよ。 万が一、ハンドルバーの奥にパーツが残った場合は ピックアップツールを使って回収してください。 |
次はグリップを外します。 ジクサーシリーズのグリップには 強力なボンドが大量に使われているので 無傷での回収は不可能という事で破壊します。 なので最初にまずマイナスドライバー等で グリップとハンドルバーの隙間の上部を中心に 数カ所差し込んである程度ボンドを破壊してから カッターナイフで一直線に切ってグリップを外します。 マイナスドライバーでハンドルバーの塗装を削らないように コツとしてはグリップ側に向かって ある程度力を入れて差し込みます。 |
他のバイクではあり得ないほどカスが残っていますが 大きなカスの出っ張りが無い場合はこのままで問題ありません。 大きなカスが残っている場合は指のツメで摘んで取ります。 |
次はグリップヒーターのスイッチを取り付けます。 マニュアル通りに取り付けると写真の位置になるのですが ジクサーの場合、ここに取り付けると 左にウインカーを出した時にスイッチ同士が干渉してしまい 保持が出来なくなるので左ウインカーがすぐに消えてしまいます。 スイッチを奥に押し込む事で保持は出来るのですが そういうめんどくさい操作をしたくない場合は ウインカースイッチの左側をカッターナイフで 少しだけ削る事で解決出来ます。 グリップヒーターのスイッチと スイッチボックスの隙間を1ミリほど空けても良いですね。 そんな事もあり、お勧めのスイッチの位置は 赤矢印の所でスイッチボックスの右側ですね。 |
スイッチボックスは下から プラスネジ2本で固定されているだけなので スイッチボックスを一旦外してから グリップヒーターのスイッチを通し スイッチボックスを元に戻すだけ右側に持って行けます。 |
スイッチを設置するスペースが無い場合は ホルダーのボルトを緩めて少し横に移動させます。 SFの場合は特にスイッチボックスと クラッチホルダーとの隙間が狭いですね。 ちなみにスイッチボックスの右側に スイッチを設置するデメリットとしては クラッチレバーを握った時に レバーがスイッチボックスに干渉しやすくなるので 最大のストローク量が減ることです。 それによってエンジンを掛ける時に クラッチスイッチがしっかりオフにならない事で エンジンを掛けられなくなる可能性があります。 なので出来るだけスイッチカツカツに クラッチホルダーを寄せて下さい。 |
次はグリップを取り付けるので 付属のボンドをハンドルバーの真ん中あたりまで ハンドルバー全体に塗り広げます。 |
滑りが良くなるように左側のグリップヒーターの内側に パーツクリーナーを軽く吹きかけ 回転させながら奥まで差し込み 最後にケーブルが下向きになる所で回転を止めます。 |
後はバーエンドを元に戻すだけです。 スイッチをマニュアル通りの位置に取り付けると スイッチの厚みの分だけグリップが外に飛び出すので 社外品のバーエンドでは少し中に入りこみます。 |
最後にスイッチの角度を押しやすい角度に調整してから 最初に取り付けておいたイモネジを締めます。 これで左側の大体の作業は終わりです。 |