Dio110 VS JOG125 合同インプレッション Vol.4

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Dio110(JK03)エンジン

Dio110・・エンジン

おそらく一番知りたい所としては

ディオ110とジョグ125はどっちが速いんだ・・

という所だと思うのですが

ピークパワーが発生する高回転域なら

どちらもほとんど同じ・・という印象ですね。

ディオ110のエンジンはジョグ125と比べて

15ccほど排気量が少ないのですが

500~1000回転ほど高く回る事で補っているので

7000回転を越えるような領域では明確な差が出ないものの

やはり低回転域ではジョグの方が

トルクが僅かに勝っている印象ですね。

ディオ110のエンジンの長所としては

ジョグ125と比べて排気量が少ない分だけ

シルキーな回転フィーリングなので

エンジンからの振動が少なく、より滑らかに回る印象で

それは走っている時の快適さにも繋がっていると思います。

どちらもロングストロークエンジンなのは同じですが

どちらかというとディオ110の方が

高回転域では、より元気に回る印象ですね。

 
Dio110(JK03)冷却ファン

強制空冷式という事でエンジン回転数と共に

冷却ファンの回転数も上がるので

このファンからの吸気音なのか

あるいはエアクリーナーボックスからの吸気音なのか

ヒューーーという空気の流れるような音が聞こえてきますね。

 
JOG125(SEJ5J)エンジン

JOG125・・エンジン

改めて2台のスペック表を見て比較すると

ディオ110が7500回転で8.7PSを発生させ

トルクが5750回転で0.92Kgf・mなのに対し

ジョグ125は7000回転で8.3PSを発生させ

トルクが5000回転で1.00Kgf・mなので

ピークパワーでは僅かにディオ110に負けていますが

ジョグ125では750回転ほど低い回転数でも

ディオ110より高いトルクを発生させているので

やはり低~中回転域では15ccほど上回る排気量の差が

しっかり数値に出ていますし

それは運転していても実際に体感出来ます。

実際の加速力では

圧倒的にジョグ125の方が速く感じるというか

加速力に関してはスクーターの場合

ほぼ同じ排気量のエンジンならエンジン性能よりも

CVTのセッティングの方が大きく影響するので

ディオ110は本来なら少し高めのエンジン回転数を維持して

加速しなければジョグ125よりも遅くなってしまうのですが

時速65Km/h以下の速度域では

どちらもほぼ同じエンジン回転数を維持して加速するので

ジョグ125の方が加速力が優れている印象でした。

 
JOG125(SEJ5J)冷却ファン

ジョグ125も同じく強制空冷式なんですが

この冷却ファンやエアクリーナーボックスからの吸気音は

ほとんど聞こえてこないですね。

ディオ110も他の車両と比較してうるさい方ではないのですが

ジョグ125の吸気音の方が圧倒的に静かです。

ファンの開口部もディオ110より明らかに狭いですね。

 
Dio110(JK03)クランクケース

Dio110・・CVT

ディオ110もジョグ125も方向性は同じというか

他のスクーターと比べれば

加速力よりも燃費を重視したセッティングになっています。

ただ、体感的にはディオ110の方がより燃費重視に感じるというか

時速60Km/hまでの変速が頻繁に行われる領域の加速では

エンジン回転数を極端に抑えているような

車体がとても重く感じる加速フィーリングになっています。

発進時にクラッチが繋がる回転数も

カブシリーズ並に低いので

その分、アクセルを捻ってすぐに車体が進み始めます。

実際には時速60Km/hまでの変速域では

ディオ110もジョグ125もほぼ同じエンジン回転数だったので

やはり時速60Km/hあたりまでの

低・中回転域ではジョグ125のエンジンの方が優位ですね。

ただ、変速領域が終わる時速65Km/hあたりからは

エンジン回転数がどんどん高まっていくので

やっとディオ110本来のエンジンの加速力が味わえます。

なのでディオ110の方が加速フィーリングの変化が大きく

低中速域と高速域とでは加速の印象が

印象が違ってきますね。

 
JOG125(SEJ5J)クランクケース

JOG125・・CVT

ジョグ125も燃費重視のセッティングなんですが

車体の重さを感じさせないギリギリの所を狙っているようで

ディオ110よりは燃費が悪いものの

明らかに加速力ではジョグ125の方が良い印象なので

低回転域から高回転域まで加速のフィーリングが

ほぼ一定になるように調整されていますね。

ギア比の幅はディオ110よりも広いので

変速領域が終わる時速65Km/hあたりからのギア比は

ディオ110よりも明らかにギア比が重いので

高い速度域での加速力ではディオ110に

追いつかれる感じになりますが

最高速度が出るような極めて高い速度域では

ギア比が重い分だけエンジンが回りきってしまう事がなく

さらに伸びしろがあるというか

ジョグ125の方が最高速度が伸びる

可能性を秘めています。

燃費に関しては明らかにディオ110に負けている訳ですが

ただ、その変速幅の広いCVTの特性から

時速75Km/h以上の速度域を維持して走らせたとすれば

おそらく燃費が逆転して

ジョグ125の方が燃費が良くなる可能性が高いですね。

 
Dio110(JK03)燃料タンク

Dio110・・燃料タンク

車体後方に燃料タンクがあり

シートを開くと給油口のフタは素手でそのまま外せます。

フタは車体から外れるタイプなので

フタを置く為の丸いくぼみが隣に作られていますね。

タンクの容量は4.9Lという事で

ジョグ125よりも0.9Lほど多いですね。

つまり、車体の重量差は1Kgほどディオ110が重いのですが

燃料タンクの容量分を差し引くと

両車両ともほぼ同じ重量になりますね。

航続距離では燃費に関しても燃料タンクの容量でも

ジョグ125を上回るのでスペック表での計算上

約70Kmほどディオ110の方が航続距離が長く

信号のない平坦な山道を一人乗りで走り続けたとしたら

300Kmの航続距離に手が届くかもしれませんね。

 
JOG125(SEJ5J)給油口のフタ

JOG125・・燃料タンク

容量は4Lという事でスペック表での計算上

市街地での航続距離は210Km前後という感じでしょうかね。

フロア下に燃料タンクがあるので

フロント部分に給油口があり

フタ自体にキーシリンダーが付いています。

燃料タンクを搭載している位置は

車両の前後重量バランスに影響しそうなのですが

サービスマニュアルに記載されている重量を見ると

ディオ110の前:38Kg 後:58Kg に対し

ジョグ125の前:38.4Kg 後:56.6Kg なので

燃料タンクの容量が小さい事もあって影響は小さく

両車両ともほぼ同じ前後重量バランスのようですね。

 
JOG125(SEJ5J)給油口

給油口はシグナスシリーズと全く同じ内容なので

給油作業に慣れていないと

ガソリンを溢れさせやすい形状ですね。

給油のコツとしてはガソリンスタンドの天井照明が

給油口の中を照らせる角度に車体の向きを調整する為に

サイドスタンドかセンタースタンドを使って微調整し

さらにハンドルを切る角度を調整する事で

給油口の中が見える状態にします。

ノズルを奥までツッコむと中が見えなくなるので

少し差し込む程度で燃料が跳ねない緩い勢いで

中を確認しながら給油し

奥に見える十字の所に液面が来たら手動で止めます。

 

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