HONDA クロスカブ110 インプレッション Vol.5

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クロスカブ110左グリップ

ユーティリティ

カブの真骨頂は長年プロに使われ続けてきた事により

熟成された細かなユーティリティにあり

非常に完成度の高い仕上がりになっています。

100万円を越えるようなバイクでもヘルメットホルダーが

付いていない車両が多い中

ちゃんとヘルメットホルダーが標準装備されていますね。

 
クロスカブ110収納スペース

車体左側にある黒いカバーのネジは

コインを使って開けられるようになっていて

中は書類等を固定出来るようなスペースがあります。

 
クロスカブ110スタンド

サイドスタンドの先端にはゴムが付いていて

滑りやすい路面でもしっかり駐められますし

サイドスタンドで駐めた時の車体の角度はかなり寝ているので

車体が軽いのにも関わらず安定感があります。

センターにあるメインスタンドは

ほぼメンテナンス専用のスタンドですね。

 
クロスカブ110ステップ

分厚いゴムで覆われた大きなステップは

バネが入っていないので折りたたんだまま固定が出来るので

狭い所に車体を入れる時に役に立ちます。

車体右側のステップの根元には丸い穴が空いているので

サイドスタンドを追加する事も出来ます。

セルモーターが付いているので

バッテリーがヘタった時の緊急時にくらいにしか使いませんが

キックスターターも付いていますね。

ちなみにギアをニュートラルに入れて

走って1速に入れるとエンジンを押し掛けする事も出来ますよ。

 
クロスカブ110ブレーキレバー

フロントのブレーキレバーには

ブレーキを掛けたまま維持出来る短いレバーが付いているので

そこそこ急な坂道にも車体を駐める事が出来ますし

センターのメインスタンドを立てた時に使うと

車体をより安定させる事が出来ます。

 
クロスカブ110リアキャリア

大きく頑丈なリアキャリアは仕事するバイクの証ですね。

後ろに伸びた取っ手を掴むと簡単に後輪を浮かす事が出来るので

極めて狭い通路でも方向転換が可能です。

 
クロスカブ110ヘッドライト

ヘッドライトの上にもキャリアのようなスペースがあり

これはクロスカブ専用の装備ですね。

 
クロスカブ110ハンドルバー

クロスカブではバーハンドルが採用されているので

様々なオプション品を取り付ける事が可能です。

メーター下にスペースが空いているので

そこから電源を簡単に取れるようになっています。

 
CC110

2019 クロスカブ110 総評

クロスカブを実際に所有して思った事は

極めてスタンダードなバイクでありながら

極めて特殊なバイクであるという事でした。

その特殊な部分のほんとんどは

片手でそばを運ぶ為に好都合な構造になっている所で

今ではその部分が他のバイクとは全く異なった

スーパーカブの持つ個性に繋がっていて

他のバイクから乗り換えると

車体の挙動や操作の一つ一つに新鮮さすら感じるほどで

そこがカブを操る面白さに繋がっています。

スーパーカブに対してクロスカブがもっとも優れている所は

スーパーカブが背負っている

そば等を運ぶ為の道具としての責務を

サスペンションに関してだけは解放していて

それによりバイクとしての走行性能を

さらに高める事が出来た所ですね。

それ故にシート高は高くなってしまいましたが

他の125ccクラスのバイクと比べても

全く引けを取らないどころか

むしろ優秀で快適な走行フィーリングを得られました。

そんな事もあって思った以上に

石が転がっているような未舗装路での走行でもかなり快適に走れて

絶対にエンストしないというクラッチ構造のおかげもあって

このクロスカブ以上に山道をまったりトレール出来るバイクは

他にないと思いました。

これからバイクに乗ろうとしているほとんどの人は

バイクに対して自転車とは違う

存在感や重厚感のような物を求めているかもしれませんが

そのバイクとしての重厚感に慣れてしまった人間にとっては

この自転車のようなクロスカブに魅力を感じずにはいられないです。

 

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