HONDA クロスカブ110 インプレッション Vol.3

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クロスカブ110メーターパネル

メーターパネル

スピードメーター、オドメーター、燃料計と

わずかなランプ類しかない極めてシンプルなメーターパネルですね。

全体的に安っぽいと言えば安っぽいんですけど

迷彩柄がアクセントになっていたりと

スーパーカブとは違うのだよ!というアピールはヒシヒシと感じます。

ホンダのロゴにはしっかりお金を掛けているようで

立体的で高級感がありますね。

 
クロスカブ110

夜はこんな感じのイルミネーションになります。

バックライトは白熱電球なので

LEDが当たり前になった昨今では

何か暖かみのような物を感じるというか

この淡い光からもクラシカルな物を感じます。

 
クロスカブ110左グリップ

クラッチ構造

トランスミッションは4速MTなんですが

クラッチ部分はスクーターのCVTと同じ自動遠心クラッチなので

クラッチレバーがありません。

この構造がMTにも関わらず右手だけで

片手運転する事を可能にしていて

左手でそばを運んだり、新聞を左手でスムーズにポストに入れる為の

カブならではの構造ですね。

エンジンの回転数が2000回転を切ると遠心力が弱まり

駆動が抜けてニュートラル状態になるのでエンストしません。

ちなみにスイッチ類はホンダの小排気量のスクーターに

使われているボタンが採用されていますね。

 
クロスカブ110左側

4速トランスミッション

まず初めにメーター読みでの

4速時の速度とエンジン回転数は・・

30Km/h:2600回転 40Km/h:3500回転 50Km/h:4300回転

60Km/h:5200回転 70Km/h:6200回転 80Km/h:7200回転でした。

自動遠心クラッチの特性により

低いエンジン回転数の領域では遠心力が弱く

半クラ状態になる事で実際のギア比とは異なった

速度と回転数の関係になっている事が分かりますね。

しっかり駆動が伝わって安定してくるのは4000回転あたりからです。

1速~4速までスーパーカブ110と全く同じギア比なんですが

二次減速比(スプロケット)が違うことにより

クロスカブ110の方が若干ローギヤードになっていて

オフロードでの走行を想定しているからだと思われますね。

ホンダの125ccクラスのスクーターと比べると

時速60Km/hあたりの領域でのギア比は若干重めなのですが

CVTでも最終ギアに入る時速80Km/hでは

クロスカブ110の方が軽いですね。

グロム(モンキー125)と比べると排気量の違いもあって

クロスカブ110の方がローギヤードです。

 

チェンジペダル

スーパーカブが他のバイクと大きく違っているのは

ステップの前後にあるこの独特なチェンジペダルで

前側のペダルを踏むとシフトアップして

後ろ側を踏むとシフトダウンします。

一般的なMTとは違い、足の甲を使う事がないので

メッシュ素材のスニーカーどころかスリッパでも乗れてしまう所は

カブの美点の一つだと思います。

シフトパターンはN-1-2-3-4-Nのロータリーになっていて

走っている時は4速からNには入らないようになっていますが

止まっている時は4速からシフトアップするとニュートラルに入り

停止した状態で4速のままでも発進する事が可能です。

ペダルを踏み込んだ状態では一端ニュートラルに入り

ペダルを元の位置に戻した時にギアチェンジするので

シフトダウンする時はペダルを踏み込んだ時に

アクセルを煽ってブリッピングをする事が出来ます。

つまり、エンジン回転数が高い状態でシフトダウンをしても

シフトショックをほぼゼロの状来にする事が可能です。

というか、一般的な6速MTのバイクと比べて

4速MTという事もありシフトダウン時の回転差が大きいので

ブリッピングをしないとかなりのシフトショックが起きてしまいます。

なので一見、初心者向けのイージーな

ギアチェンジの構造かと思いきや

玄人でもギアチェンジの操作を十分に楽しめる

要素を持っています。

 

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