HONDA クロスカブ110 インプレッション Vol.4

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クロスカブ110フロントフォーク

コーナーリング

コーナーリングというか、取り回しも含めて

ほぼ自転車というか

自転車の感覚にもっとも近いバイクと言って良いですね。

他のバイクで例えるなら

オフロードバイクにロードタイヤを履かせた

モタードのバイクがもっとも違い感覚になると思うのですが

それとも違う軽快さというか鼻先の軽さを感じます。

その軽さがクセになるというか

住宅街の狭い路地でもまるで自転車のような

圧倒的な取り回しの良さを感じますし

それは峠道の下りでもまるで自転車で下っているような

爽快なハンドリングを味わうことが出来ます。

いわゆるスポーツバイクのそれとは全く異なった

ある意味、新感覚というかほぼ自転車そのものです。

 
クロスカブ110リアサスペンション

サスペンション

スーパーカブ110と比べてもっとも違うパーツが

前後のサスペンションで

デコボコした未舗装路を走っても乗り心地を確保出来るように

サスペンションのストロークが長く確保されています。

スーパーカブ110のサスペンションは

運んでいるそばの汁がどんぶりから溢れないように

前後のピッチングに対して異常なまでに気を遣っているので

シートに腰を下ろしてもサスペンションがまったく沈まず

どんな状況でも車体が前沈みにならないようになっていますが

クロスカブではシートに座った時点で

すでにジワリと車体が沈むほど

サスペンションが柔軟に動くので

ここだけはスーパーカブとは全く異なった設定になっています。

他の125ccクラスのスクーターやMT車と比べても

乗り心地の良さは1、2を争えるくらいで

KLX125のオフロード車と比べても良いレベルです。

なので舗装されたアスファルトの路面で

サスペンションが底突きする事はほとんど無いに等しいです。

 
クロスカブ110燃料タンク

燃料タンク

シート下にある燃料タンクの全容量は

50ccのカブと同じ4.3Lなので

125ccクラスと比べるとかなり容量は小さいですね。

そこそこなハイペースで市街地や山道を

バランスよく走った時の実燃費では

1リッターあたり約63Kmだったので

満タン状態での航続距離は約270Kmになります。

燃料タンクがシート下にある事で

前後の重量バランス的にも車体のフロント側が軽くなるので

自転車的なコーナーリング特性にも大きく寄与していますね。

 
クロスカブ110リアブレーキ

リアブレーキ

通常はフロントブレーキから説明したい所なんですが

カブシリーズの特徴としては

リアのドラムブレーキの方がフロント側よりもサイズが大きく

制動力が圧倒的に高いので

リアブレーキがメインのブレーキになっています。

この為、ブレーキを強く掛けても

車体が前沈みにはならずに

水平に保ったまま止めることが出来ます。

これも運んでいるそばの汁を溢さない為でもありますし

足だけで車体を止める事が出来るので

右手の負担が減る事で

運転しながらも様々な仕事をこなすのに適していると思います。

 
クロスカブ110フロントブレーキ

フロントブレーキ

自転車のようにブレーキレバーと

ワイヤーで繋がっているフロントのドラムブレーキなんですが

スーパースポーツのリアブレーキ並に

制動力が弱いのでリアブレーキの補助的に使います。

しかし、未舗装路ではこの効きの弱さのおかげで

かなり強めに握ってもタイヤがロックしにくいので

握りゴケをほぼ完全に防止する事が出来るので

ある意味、一番安全なブレーキなのかもしれませんね。

ちなみに個人的にディスクブレーキに対して

ドラムブレーキがもっとも優れていると思う所は

ブレーキを掛けていない時の引きずり抵抗がほぼゼロなので

前後にドラムブレーキを採用しているカブシリーズでは

手で車体を押すとバイクとは思えない異次元の軽さなので

燃費の良さにも貢献しています。

 
クロスカブ110フロントタイヤ

前後のタイヤもスーパーカブとは違っていて

オフロードとオンロードの中間的な

ブロックパターンのタイヤが採用されています。

 

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