HONDA CRF250ラリー インプレッション Vol.4

HOME - GARAGE - CRF250RALLY - インプレ

CRF250RALLYのフロントフォーク

サスペンション

フロントフォークはインナーチューブ径43パイの倒立フォークが

採用されていて、250ccクラスのオフロード車としては

特に太くもなく標準サイズといった所ですが

オンロードのバイクからすれば極太ですね。

ハンドルの剛性感は十分にあると思われ

安心して悪路に突っ込んでいけると思います。

時速100Km/hから最高速あたりまでの高速走行では

ハンドルが一切震えること無く走る事が出来たので

安心して高速道路も走れるスタビリティを持っています。

ハンドルまわりにヘッドライトやスクリーンが接続されていないので

高速走行時の風圧がハンドリングに影響しない所も

ラリーモデルの特徴で、直進安定性に貢献していると思われます。

「ベストなセッティングをしているのに素人が触るんじゃねーよ」

って事なのか、ショックの減衰力は前後とも固定なので

路面に合わせたセッティングが出来ないのは残念ですね。

 
CRF250RALLYのスイングアーム

ローダウン仕様という事で底付きを防ぐ為にもサスペンションは

少し硬めに設定されているんじゃないかと予想していましたが

全くもって普通のオフロード車と同じで

極上の乗り心地ですね。

一般的なバイクだと路面の悪い所を避けて走りますが

わざと起伏のある所を走ってしまうくらいソフトな乗り心地で

どんな荒れた道でも走れる柔軟性と

豊富なストローク量があるので

アドベンチャーのバイクとして相応しい足だと思います。

ちなみにローダウン仕様でも

大きな段差の歩道を上り下りするくらいは

腹を擦ること無く余裕でこなせるので

引くくらいジャンプしたり、大きな倒木を乗り越えたり

そこそこ深い川を渡らなければ

大抵の林道では困る事はないと思います。

 
CRF250RALLYのリアショック

リアサスペンションのプリロードは無段階調整のタイプですが

とても手を入れて作業が出来る感じではないので

車体からリアショックを外さない限り調整出来ませんね。

 
CRF250RALLYのフロントブレーキ

ブレーキ

フロントブレーキの制動力の印象は一般的な

オンロードバイクと比べれば少し効きが甘い印象ですね。

 
CRF250RALLYのフロントタイヤ

そもそもブロックタイヤが装着されているので

舗装路面ではグリップ力が低く

タイヤに合わせた適切なブレーキの制動力だと思います。

舗装路面ではブレーキの効きに不満があっても

その分、未舗装道路ではブレーキのコントロール性が良く感じるので

不意にタイヤをロックさせる事もなく走りやすいと思います。

 
CRF250RALLYのリアタイヤ

リアブレーキとフロントブレーキの効き具合が

ほぼ同じ印象なので

リアブレーキとしては十分な制動力があります。

ちなみにABS仕様では、リアだけABSを解除する事が出来ます。

未舗装道路の急な下り阪では、リアタイヤをロックさせて

引きずりながら降りないといけないので

そういう険しい所を走る事もちゃんと考えられていますね。

 
CRF250RALLY

燃料タンク

燃料タンクの容量はちょうど10Lなので

ベース車のCRF250Lより2.2Lだけ容量アップしています。

1Lあれば30Km~40Kmほど走れるので

この2.2Lの差はかなり大きいのですね。

燃料タンクのフタは外れないタイプに変更されているので

ラリーモデルはちょっとだけ高級感が増しています。

大抵のオフロード車の燃料タンクは7.6L~7.8Lですし

大きな燃料タンクを持つセロー250でも9.6Lなので

どのオフロード車よりもラリーが勝っていますが

ツアラーのバイクがベースのアドベンチャー系のライバル車と比べれば

どうしても容量的には小さく思えますね。

オフロード車の最大の欠点ともいえる航続距離の短さですが

CRF250RALLYでは一回の給油で

300Km以上を走る事が出来るので

なんとかギリギリ克服出来ている感じでしょうか・・

 

Vol.1 > Vol.2 > Vol.3 > Vol.4 > Vol.5