HONDA CRF250ラリー インプレッション Vol.3

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CRF250RALLY

エンジン

以前にMD38型のCRF250Lには乗っていたので

大体想像が付きましたが

MD44型の2017年モデルからはスペック的にも

出力が1PSアップしていて24PS/8500rpm。

トルクが0.1kgアップして2.3Kg・m/6750rpmになりました。

最大トルクの発生回転数が250回転ほど下がっているのも

2017年モデルからの特徴ですね。

これで同社のCBR250Rのエンジンよりも

750回転も低く最大トルクを発揮出来るようになったので

決して劣っているエンジンでは無くなった訳ですよ。

前のMD38型と比べて、加速のフィーリングはほぼ同じですが

6000回転~レッドゾーンまでのパワーの伸びが

さらに力強くなっているので例えるなら

MD38型のエアクリーナーとマフラーを交換したような感じ・・

と言った方が分かりやすいかもしれませんね。

あと、250ccの単気筒エンジンに共通して言える事は

2000回転前後の極めて低回転域での走行が不得意なので

身体に伝わる振動等の快適さを保つためにも

常に4000回転は回しておく必要があり

6速で3000回転を切ってしまうとスナッチが思いっきり出て

車体がガックンガックンと大きく振動してしまいます。

いかにも単気筒エンジンむき出しの「ストトトトン!」ってな感じの

荒い回りをするので、街中で乗るにはあまり快適な

エンジンではないのですが

未舗装道路の砂利や土を掻きながら走ると

これがピッタリはまって超爽快なんですよ。

これはもうオフロード車でしか味わえない醍醐味だと思います。

なので、長距離ツーリングをするアドベンチャー系と言えども

エンジンはオフ車そのまんまなので

ここが好みが大きく分かれる所だと思います。

それでもさすがはホンダと思える所は

他社の250ccのオフロード車よりも高回転の領域で

身体に伝わる振動が少なく

結構普通にレッドゾーンまで回せてしまう所だと思いました。

 
CRF250RALLYのエンジン

ちなみにサイドカバーを外すと中のエンジンは

こんな感じになっています。

市街地と山道を半々で走った時の実燃費は

1リッターあたり32.3Kmでした。

カタログのWMTCモード値では、33.1Km/Lなので

ほぼほぼカタログ値と同じ燃費が出せた感じですね。

 
CRF250RALLYのマフラー

マフラー

排気音のサンプル(レッドゾーンまで回しています。)

そこそこ排気音が大きくてちょっとビックリしました。

そもそも単気筒エンジンは排気音が大きい傾向にありますが

政府認証の社外品マフラー並の音量はあると思います。

 
CRF250RALLYのメーターパネル

メーターパネル

NC700シリーズから始まって

今ではホンダ定番のメーターパネルですが

CRF250RALLYに限らず、MD44型の2017年モデルからは

液晶パネルが広くなってタコメーターが表示されるようになりました。

一見、シフトポジションも表示されそうな雰囲気なんですが

残念ながら表示されません。

そこはアドベンチャーと言えども

ベースがオフ車であるが故の残念な所ですね。

 
CRF250RALLY

トランスミッション

シフトチェンジのフィーリングは適度な節度感で

スムーズに入るので問題ないですね。

ただ、半クラからクラッチがミートする幅が広めなので

クラッチレバーの遊びが多いと

停車時のギアチェンジが渋くなる傾向があります。

6速時のエンジン回転数と速度の関係は・・(メーター読み)

3000回転:45Km/h 4000回転:63Km/h

5000回転:78Km/h 6000回転:96Km/h

5000回転ちょいで80Km/hに到達し

エンジンの振動がまだ大きくならない6000回転でも

96Km/hほど出るのでエンジン回転数的にも

高速道路では若干余裕をもって巡行する事が出来ますね。

アドベンチャーモデルとしては何とか面目を保てた感じでしょうか。

 

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